学級文庫。。。
美術館、コンサートホール、図書館・・・
人間がつくったものに、私達は心のオアシスをもらっている。
《京都フィールド・アート・プロジェクト2015、ぐり友里さんの「コイコイ ベンチ」》
最初のオアシスは、小学校の学級文庫。
黒板横にならんだ、僅か十数冊の本のスペースから
私は色んな事を学んだ。
ルイーザ・メイ・オルコットの『若草物語』、新美南吉の「手袋を買いに」、江戸川乱歩の「怪人二十面相」。。。
小さな私は、活字と対話していた。
ある時はそのストーリーの中に遊び、そしてある時は、賑やかな教室でのお昼休み、ひとりぼっちの私と一緒にいてくれた古ぼけた本たち。
大学で一歌を勉強するようになって、小説から詩へと興味が移っていった。
自由詩に憧れ、叙景詩に夢中になった。
言葉の一行一行から、旋律が聴こえるようだった。
本も芸術も、人間がつくったものが人間を強く、そして優しくする。
《小さな息づかいが聴こえてくるような白い文鳥さんから、暫し離れられず・・・》
学級文庫。。。
懐かしくてうれしい響き。
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