Toujours!(永遠に)。。。
明るいオレンジの光が、
車のフロントガラスを占領していた。
せっかちな冬が大きなお月様を急かしているようだった。
夏はあんなに長いのに、
秋はこんなに短いのはなぜだろう。
池のほとりの山茶花が散る頃、
私は厚手のコート無しではいられなくなる。。。
《山茶花 花言葉「永遠の愛」》
車内に流れるフォーレの歌曲「Ici-bas」。
月夜の晩をこれほど演出する歌だとは、
今まで気付きもしなかった。
シュリ・プリュドムの詩は、
若かったフォーレの心を、
いったいどんなふうに揺さぶったのだろう。
フォーレもまた、永遠の愛を求めていたのだろうか。。。
Ici-bas! (この世)Op.8-3
シュリー・プリュドム詩
この世は、
いくら想いを寄せても、
花は季節とともに終わり、
小鳥も歌声をひそませる。
永遠に続く夏を、
私は夢見る。
この世は、
若き唇も永遠ではない。
優しく触れ合うその柔らかさも、
やがて色を失い艶やかな時は終わる、
永遠に続く唇を、
私は夢見る。
この世は、
涙を流さずにはいられない。
友情と愛も同じ。
私は夢見る。
永遠に続く二人を、
私は夢見る。
Toujours・・・
永遠という言葉に人は憧れ、
永遠という言葉に傷つく。
永遠は人に求めた途端に「夢」となり、
永遠を心に秘めた瞬間、真(まこと)となる。。。
フォーレやプーランク、アーンの歌曲が大好きです。
お気に入りは、ナタリー・シュトゥッツマンとスーザン・グラハム。
ポロの車内は、お気に入りのローテーションです
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