ふるさとを謳い、ふるさとを歌う。。。

白谷仁子

2014年02月15日 22:28


ふるさとの山をむねにうつし
ゆうぐれをたのしむ
八木重吉「貧しき信徒」より







日本の歌・・・日本芸術歌曲というものにとりつかれてから、私は色んな詩人の言葉にふれるようになった。
とくに、何年もかけて取り組んだ野口雨情の民謡詩、竹久夢二の抒情詩には、心をうたれっぱなしだった。
それらの詩の一つひとつからは、日本のふるさとを慈しむ心が溢れていた。

そして、若くしてこの世を去った建築家 立原道造の透明感に満ちた詩に、歌を通して出会った時、私の中での歌は、また確実に変わったように思う。

自然の中に立ち、自然に飲み込まれながら、人は心のアンテナを立て直す事が出来るのだ。。。

池に泳ぐ、小さな生きものの家族も、自然の調和をしっかりと果たしている。






人を想う事の尊さと、大切なふるさと・・・
歌は私に大切なことを教えてくれた。


今、竹久夢二と立原道造の歌曲と並行して、ベッリーニとドヴォルジャークのオペラアリアを歌っている・・・
日本語・・・イタリア語・・・チェコ語・・・
言葉って、ホントに美しい。
歌って、ホントに素晴らしい。。。




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