近江図書館クリスマスコンサート。。。

白谷仁子

2017年12月11日 20:42



クリスマスが待ち遠しいのは、
きっと子どもだけではないだろう。
この冬もまた一つ。
自分の為の愛らしいクリスマス・オーナメントが増える。。。








今年も近江図書館クリスマスコンサートの季節がやって来た。
コーラスユウスゲ、ラ・ルミエール、エンジョイ・ザ・バロック合唱団(有志)のコーラスでお送りする「かたりべホール」でのコンサートは、12月17日(日)の午後3時から。

◆プログラム◆
《コーラスユウスゲ》
あの素晴らしい愛をもう一度   北山修 詞/加藤和彦 曲
『愛する歌』から
きんいろの太陽がもえる朝に
雪の街
さびしいカシの木 やなせたかし 詞/木下牧子 曲

《元木祐斗》
日曜日 J.ブラームス

《ラ・ルミエール/エンジョイ・ザ・バロック合唱団》
アヴェ・マリア J.S.バッハ/S.グノー
主よ人の望みの喜びよ J.S.バッハ
ハレルヤコーラス G.F.ヘンデル

《白谷仁子》
アヴェ・マリア F.P.シューベルト
歌劇「妖精の女王」から
“さあ おまえたち、夜の歌い手よ”  H.パーセル

《全体合唱》
アヴェ・ヴェルム・コルプス  W.A.モーツァルト


アヴェマリアという歌は沢山ある。
合唱団が歌う、バッハ/グノーのアヴェマリアは、ラテン語の祈祷文が用いられており、大天使ガブリエルによる「受胎告知」の最初の2行が使われている。

今回私が歌うシューベルトの『エレンの歌第3番』アヴェマリアの詩は、スコットランドの詩人ウォルター・スコットの叙事詩『湖上の美人』の中のもので、物語の中、王から追われる身となったエレン・ダグラスが、聖母マリアに助けを求めて祈りの言葉を口ずさむもの。。。
メロディーの美しさはもちろんだが、私はこの歌曲のピアノのパートが好きでたまらない。
ピアノ右手パートの、階段を一段一段、天を仰ぎながら上ってゆくようなフレーズが大好きなのだ。


   Ave Maria

Ave Maria! Jungfrau mild,
Erhöre einer Jungfrau Flehen,
Aus diesem Felsen starr und wild
Soll mein Gebet zu dir hinwehen.

アヴェマリア 慈悲深きお方
どうかきいてください この乙女の祈りを
荒れた心を持つ者にも耳を傾け
絶望の縁にもがく者をお救いください

Wir schlafen sicher bis zum Morgen,
Ob Menschen noch so grausam sind.
O Jungfrau, sieh der Jungfrau Sorgen,
O Mutter, hör ein bittend Kind!Ave Maria!

あなたの深き慈悲と愛のもとで
安らかに眠らせてください
世から見捨てられ罵られても
ああ どうかきいてください この乙女の祈りを
すべてのものの母となり
どうかきいてください 子らの願いを








ウォルター・スコット『湖上の美人』の湖は、かつてのスコットランド王国の首都スターリング、トロサックス地方にある、美しきカトリーン湖のこと。
その美しさは、琵琶湖も負けてはいない。。。
どんな美しい風景を見ても、わたしにとっての一番は、やはり「琵琶湖」だ。

17日は近江図書館かたりべホールで、琵琶湖と共に暮らす「湖上のコーラス団」の歌声を。。。




関連記事