心の庭の花暦『赤とんぼ』〜コンサート『あのころVol.4』
赤とんぼ
三木露風 詩/山田耕筰 詩
夕焼小焼の赤とんぼ
負われて見たのはいつの日か
山の畑の桑の実を
小籠に摘んだは まぼろしか
十五で姐やは嫁に行き
お里のたよりも絶えはてた
夕焼小焼の赤とんぼ
とまっているよ竿の先
三木露風の故郷、兵庫県揖保郡龍野町(たつの市)で過ごした幼少時代への郷愁が、言葉の一つひとつに込められています。
何げない日常の風景は、幸せな時ほど当たり前に通り過ぎてしまいます。
ふと幼い頃の思い出が甦る瞬間こそが、心の中の自分自身と正直に向き合っている時かもしれません。
逢いたい人がいる。
話したいことがある。
見たいものがある。
行ってみたい場所がある。。。
ふるさとを離れた年月が長いほど、心の距離は近くなるように思えるのは、なぜでしょうか。
実家のそばの桑畑で、唇を紫に染めながら、お友達と摘んだ桑の実。
あれっきり一度も口にしたことは無いけれど、今もはっきりおぼえています。
鼻腔いっぱいに広がる酸味とほのかな甘さを。
「露風も好きだったんだ。。。桑の実」
コンサート『あのころVol.4』では、ラ・ルミエールのコーラス(伴奏:近藤しほり)でお聴きいただきます。
一枚目、手にとまる赤とんぼの写真。
私のお気に入りの1枚です。
とんぼ、蝶々は手を差し出すと、棒やお花と間違えるのか、すぐにとまってきます。
かわいいですね。。。
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