も一度 わたしは逢ひたいな。。。
朝、
音のないテレビの画面に目をやると、石に刻まれた「あいたい」の文字がうつされていた。
今日は8度目の3.11。
日常使う何気ない言葉が、今朝ほど心に悲しく響いたことはない。
あいたい。
会いたい。
逢いたい。
歌は数え切れない「あいたい」を伝え続けてきた。
どれだけ美しくそのことを伝えようとしても、消えることのない悲しみに勝てることはないだろう。
それでも歌は愛され、うたい継がれている。
空間に解き放たれた瞬間に消えていく音楽。
そして、永遠に自分の心に刻まれて消えない音楽。
その音楽の力を信じたいと、私は願う。。。
十五夜お月さん
野口雨情 詩/本居長世 曲
十五夜お月さん
御機嫌さん
婆やは お暇いとまとりました
十五夜お月さん
妹は
田舎へ 貰(も)られて ゆきました
十五夜お月さん 母(かか)さんに
も一度
わたしは逢ひたいな。
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