北国街道 安藤家コンサート「観月照歌」を終えて。。。

白谷仁子

2015年09月28日 21:48

中秋名月の宵
安藤家にて開催されたコンサート「観月照歌」は、
沢山のお客様と、まんまるお月様に見守られ、
無事に終えることが出来ました。。。


《小蘭亭から仰ぐ仲秋の名月 撮影 Studio ecole 》




しずかな夜を迎えた安藤家の古翠園からは、ほんのり明かりの灯された小蘭亭。
プログラムは、月から月へと、遠い時代を旅するように流れて行きました。






「白月」「十五夜お月さん」。
本居長世のメロディーは、日本の心を象徴するかのように時代を超えて心に染み渡り、続くフランス印象派の音楽は、ピアノの音と共に、瞬時に心を海の彼方へ。。。

空間と人を、まるごと包み込む音楽の力に、身を任せた一時間でした。






青山の原で 
芒をひいている女があった
なにげなく見て過ぎたが
今日は中秋名月の宵であった
着るものも不自由がちな
バラック生活のなかでも
望月の供物をわすれない人が
あるのであった
1923年9月 東京災難画信2回目都新聞に連載された竹久夢二の報告文から




私もそんな人でありたい・・・
宵待草を歌いながら、そんなことを思いました。。。









コンサートの最後は、繊細なピアノの音色を披露してくれた菅井麻友子さんから、11月28日のコンサートのお知らせ。↓
http://azai-bunkahall.info/event_information/article








コンサートを終えて帰り道、うっすらとかかる雲から、白い月が輝いていました。
安藤家の吉井さんはじめ会社の方々、コンサートを企画するにあたりご協力下さった方、そして、ピアノと歌にじっと耳を澄ませ、共に空間を作って下さった60人余りのお客様に、感謝の気持ちがこみ上げてきました。

皆様の頭上に、いつも輝く月が、あたたかい光と音楽が放たれますように。。。

心を込めて・・・ありがとうございました。






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