SONGS〜武満 徹 『めぐり逢い』。。。
夏がそろそろ終わりを告げる頃、木蔭の涼やかさは、今ある力を精一杯に使い果たすかのように、青々とした光を私達に浴びせる。
葉の隙間からこぼれる光をすくうように手のひらに集めながら、私の心には一つの歌がずっと流れていた。
めぐり逢い
荒木一郎
めぐり逢えるその日までは
つらい夢も見るでしょう
そしてわずか影にのぞく
虹のようなその日
めぐり逢えるその日の空
雨に濡れたくちびる
そして青い木蔭ににる
虹のような二人
愛する二人になぜ苦しみがあるの
愛する二人は涙にぬれてる
めぐり逢えるその日からは
生きる悲しみさえも
ともに抱いて ともに歩き
ともに歌う 虹よ
めぐり逢いがきっと訪れるなら、その日の為に人はいろんな準備をするだろう。
めぐり逢いが必然ではないから、人は「悲しみ」も「寂しさ」も、密かに心にしまい込んでおくことが出来るのだと、私は思う。
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