SONGS〜武満 徹 『素晴らしい悪女』。。。
『悪女』。。
この文字を見る時、思い浮かぶのはやはり、ビゼーのオペラ《カルメン》だ。
けれど私は、自由奔放にふるまい妖艶に歌うカルメンを、心から『悪女』だと思った事は一度も無い。
《台風から一夜明けた琵琶湖》
穏やかで優しい琵琶湖も、嵐に揺り動かされるように荒れ狂う琵琶湖も、同じ一つの琵琶湖なのだ。
《台風が去った直後の琵琶湖》
美しいものには必ず2面性がある。
そうでなければ、美しさは表現できない。
観客が、ミカエラよりもカルメンに共感し、憧れるのは無理もないことなのかもしれない。。。
永田文夫の『素晴らしい悪女』・・・
ピアノの左手フレーズは、まさに「ハバネラ」を思わせる。
メロディーはしなやかで美しい。
まさに『素晴らしい悪女』なのだ。。。
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