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Posted by 滋賀咲くブログ at

2020年11月27日

どんな顔になりたい?。。。



朝の洗顔を済ませ、顔を鏡でながめる。

『どんな顔になりたい?』
と聞かれたら、理想はひろがる。

だけれど私は、家族に似ているこの顔が一番いい。。。



《ダイヤモンドリリー 花言葉「いつまた会えますか?」》




新型コロナ感染症が日本で広がり始めてから、自宅養生している父と、グループホームでお世話になっている年老いた母に、会える回数がうんと減った。
年齢とともに自由を奪われつつある今だから、一緒の時間を大切にしたいと思うのは、私だけでは無いだろう。

子供心に理不尽さを感じることもあった。
叱られたことも、喧嘩したこともいっぱいあった。
一人暮らしの自由さを存分に味わった4年間もあった。

だけれど、自分が親になった今、「足元にもおよばないな・・・」と思うことの方が多い。

「家」は、お金をかければどんな立派なお屋敷でも建てることは出来る。
「家族」は、一人ひとりが努力していかなければ作り上げて行くことはできないのだ。







お嫁に行って家族と離れても、それぞれを思わない日は1にちも無い。
鏡を見るたびに、遺伝子に感謝している。
だんだんと親に似てくる自分の目元や口元がおかしくて、ひとりクスクス笑っている。

今度はいつ会えるだろう・・・

その日を待ちながら、毎朝私は鏡を見る。


















  


Posted by 白谷仁子 at 19:55お花私。。。

2020年11月21日

月のみぞ知る・・・



”あなたは太陽みたい”
”あなたは月のよう”
 さて、どちらを言われた方が幸せを感じますか?





2020.11.21 月齢6 18:52 studio ecole



子供の頃は、月がこんなにも綺麗だなんて思わなかった。
月も星も、「お空」という遠い遠い手の届かない世界の特別なものだった。
月に住むのは宇宙人かウサギか、子供の頃の可愛らしくも真剣な議論は、今も心から消えることはない。





世界中の詩人たちが愛し、百人一首の11もの歌に登場する”月”は、昔も今も、人間にとっては特別な存在だ。
あんなに遠いのに、数え切れない人間の心とリンクしている。
先の見えない毎日も、約束のない未来も、月だけは何もかもわかっていて、高いところから自分を見ているような気がするのだ。





今年の月は、どんな時も繊細で、ものすごく鮮明だった。

”あなたは太陽みたい”
”あなたは月のよう”

私は・・・

  


Posted by 白谷仁子 at 21:12私。。。自然

2020年11月13日

伸びろ、朝顔。。。



朝顔を見ると、思い出す詩がある。。。




 朝顔の蔓

垣がひくうて
朝顔は、
どこへすがろと
さがしてる。

西もひがしも
みんなみて、
さがしあぐねて
かんがえる。

それでも
お日さまこいしゅうて、
きょうも一寸
また伸びる。

伸びろ、朝顔、
まっすぐに、
納屋のひさしが
もう近い。
金子みすゞ童謡全集 ( jula出版)






夏の間、待っても待っても花は咲かなかった。
秋になって紅葉も色づく頃に、負けじと咲き出した朝顔は、青と緑のカーテンになった。





このままグングンお空に伸びていきそうな、そんな朝顔に、「ありがとう。」って言いたくなった。



  


Posted by 白谷仁子 at 20:37お花私。。。

2020年11月12日

かわいい飛行艇。。。



水鳥を水のうへとやよそに見むわれもうきたる世を過ぐしつゝ
                       〜紫式部〜




2020.11.12 三島池


ふわふわと、水に身を任せている水鳥を見ている時間が好きだ。
飛ぶこともできるし、水にも浮いていられるなんて、まるで飛行艇みたいだ。。。なんて考えたりするのだ。








夕暮れ近くになると、池の周りにポツリポツリと人が集まってくる。
親子、夫婦、恋人、穏やかに同じ光景を眺めている。

そんな風景を見ていると、たった一人でいても、とても幸せな気持ちになる。






今日一番の別品さん


夕方、急に思い立ってカメラだけ持って出かけた。
こんな時があっても良いなと思った。



  


Posted by 白谷仁子 at 21:11私。。。鳥さん

2020年11月06日

しづかな 画家。。。



  しづかな 画家

だれでも みてゐるな、
わたしは ひとりぼつちで描くのだ、
これは ひろい空 しづかな空、
わたしのハイ・ロマンスを この空へ 描いてやらう

             八木重吉「秋の瞳」から









毎日見ている風景が、全く違って見える時がある。
それがとびきり美しかったりすると、「昨日はもっと綺麗だったかもしれない・・・」なんて無頓着だった昨日を悔いたりもする。

だけれど、こんな空を見たときは、きまって幼い頃を思い出してしまう。

目の前のことしか見えていなかった。
目の前のことだけ見ていればよかった。

知らないこと、楽しいこと、おっかないこと。
その全部が未来だったあの頃は、毎日が「初めての出会い」だった。

真っ赤な実がどうしても欲しくて、雑木林の柵によじ登って蔓ごと引っ張ってとった烏瓜は、ピカピカに光っていた。
だんだん暗くなる空に気づき、一目散に家に向かって走った。烏瓜をしっかりと握りしめて。

汚れた服とひっかき傷だらけの小さな手に握った実を見て、母は「頑張ったね〜」と笑った。
お夕飯のあたたかいにおいと、父の大きな背中、そして母の笑顔があれば、何も怖くなかった。





美しい空と幼い頃の思い出。
音楽もまた、忘れていた記憶を取りもどしてくれる。。。







  


Posted by 白谷仁子 at 21:36ふるさと私。。。