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Posted by 滋賀咲くブログ at

2019年09月29日

ひとときのうちに 永遠がある。。。



To see a World in a Grain of Sand
And a Heaven in a Wild Flower,
Hold Infinity in the palm of your hand
And Eternity in an hour.
William Blake "Auguries of Innocence"

一粒の砂にも世界がある
一輪の野の花にも天国がある
きみの手のひらには無限があり
ひとときのうちに永遠がある
ウィリアム・ブレイク ”無垢の予兆”から









ときどき・・・
自分に「ありがとう」を言いたくなる。

痛いところがあっても、
思うようにシャンと背筋が伸びない時も、
私の『心』の言うことを素直に聞き入れてくれる自分に、
「ありがとう」と言う気持ちでいっぱいになる。

いつか・・・
私の『心』がどんなにお願いしても、
「ごめんなさい」と言う自分の声を聞かねばならない時が来るだろう。

だから・・・
自分への「ありがとう」は、
誰かへの「ありがとう」と同じくらい大切なんだと、
思えるようになった。

ほんのひとときの中に永遠があるのだと、
思えるようになってきた。。。




  


Posted by 白谷仁子 at 20:04私。。。

2019年09月23日

滋賀県立大学近江楽座 おとくらプロジェクト10周年記念コンサートを終えて。。。



昨日、『滋賀県立大学近江楽座 おとくらプロジェクト10周年記念コンサート〜ときのあゆみ、おとのあゆみ』が、高宮の「宮尾邸」で開催されました。
宮尾邸は、おとくらのオーナー加藤さんが子供の頃お世話になられた小学校の先生のお宅で、教え子さんたちもコンサートを楽しんでくださいました。







企画時から学生さんの相談に乗り、アドバイスを重ねながら、当日は高宮や彦根市内外からお客様が来てくださり、和やかな時間の中でコンサートは終わりました。







コンサートは日本の歌やショパンのピアノ曲など、思い出の曲や季節の歌をお楽しみいただきました。







近江楽座という取り組みに出会い、地域で学ぶことの大きさを改めて教わり、私自身、とても成長させてもらった「おとくら」での取り組みの数々。
これからも、地域の方にご指導いただきながら、学生さんたちの手で後輩たちへと繋いで欲しいと、強く強く願っています。







10年間の県立大学の学生さんとの様々な交流を懐かしみながら、心を込めてお花をいけました。
コンサート終了後、私のいけたお花は、オーナーの加藤さんが「おとくら」に持ち帰り、「あゆみ展」の会場に飾ってくださいました。  


Posted by 白谷仁子 at 13:08コンサート地域活動

2019年09月15日

ポッカリ月が出ましたよ。。。



9月の月はオトコマエ。
ドッシリしていて動じずに。
見ているだけでこころが落ち着く。


《2019年9月15日》



9月13日。
今年の中秋の名月は、月を見上げることはなかったけれど。
こうして今日、こんなにも凛々しい名月に会えた。

ありがとう。
ありがとう。
ウットリと・・・
ありがとう。





    湖上

ポッカリ月が出ましたら、
舟を浮べて出掛けましょう。
波はヒタヒタ打つでしょう、
風も少しはあるでしょう。

沖に出たらば暗いでしょう、
櫂から滴垂る水の音は
昵懇しいものに聞こえましょう、
――あなたの言葉の杜切れ間を。

月は聴き耳立てるでしょう、
すこしは降りても来るでしょう、
われら接唇する時に
月は頭上にあるでしょう。

あなたはなおも、語るでしょう、
よしないことや拗言や、
洩らさず私は聴くでしょう、
――けれど漕ぐ手はやめないで。

ポッカリ月が出ましたら、
舟を浮べて出掛けましょう、
波はヒタヒタ打つでしょう、
風も少しはあるでしょう。
中原中也「在りし日の歌」より
  


Posted by 白谷仁子 at 23:34私。。。

2019年09月15日

小さな瞳のその先に。。。



小さなあなたは何度目の秋を見ているの?
じっと動かず、
たいして居心地が良いとも思えないそんなところで。

人間のように、
何十回も秋を見ていると
瞳の奥の映像はだんだんと薄れていく。
秋が秋に見えなくなってくる。

あなたは多分、
私たち人間の15分の1も秋には会えない。
だから、
私にとってのこの一瞬は、
あなたにとっての長い長い1日になのだろう。







     秋

秋が くると いふのか
なにものとも しれぬけれど
すこしずつ そして わづかにいろづいてゆく
わたしのこころが
それよりも もつとひろいもののなかへくづれて ゆくのか
八木重吉「秋の瞳」より




  


Posted by 白谷仁子 at 09:43私。。。

2019年09月12日

目に見えるもの、心にしか見えないもの〜明治36年 浜松で生まれたオルガンに。。。



古くなった鞄と話したことはありますか?
動かなくなった古い時計と話したことはありますか?

誰も演奏しなくなった古い楽器の声を、聞こうとしたことがありますか?


《YAMAHA Organ Co.Hamamatsu 明治36年製 製造番号65187》



人は、うんとうんと昔から楽器をそばに置いて暮らして来た。
道具も、動物の皮も、植物までも楽器にして、長い長い間、人は楽器を友として歴史を刻んで来た。

楽器が人の手によって演奏されている時、人以上に生きているのではないかと思えたりる。
でも、それは逆に、人から忘れ去られたら、楽器は生きてはいられないということなのだ。





縁があって、115年も前のリードオルガンと一緒に歌うことになった。
目の前のアンティークなリードオルガンは、どんな人がどんな思いで作り、115年の歴史の中で、一体どんな人に演奏され、そしてどんなに愛されて来たのだろう。





このリードオルガンは、木村ピアノ工房さんで修理していただき、12月には彦根の城下町で美しい音色を響かせる。
私の倍生きている人生の先輩は、どんな歴史を音色に持っているのだろう。
その声を聴くことが、私には何よりも嬉しい。
そして、このオルガンを愛し弾いていた、名も知らない人との心の会話を、私はその時楽しもうと思う。


《修理をしてくださっている木村さん》



木村ピアノ工房の木村さんが製作したミニチュアのリードオルガン。
奥様のお母様が愛用されていた形見のタンスで作られたこのオルガンは、ちゃんと音も出る。





楽器は全てあたたかい。
喉が楽器である歌い手は、そのあたたかさを心で感じなくてはならないと思う。



◆YAMAHA Organ Co.Hamamatsu 明治36年製 製造番号65187について
このリードオルガンは、10年前、ピアニスト塚田佳男氏が、蔵元 藤居本家さんに寄贈されたものである。




  


Posted by 白谷仁子 at 21:40コンサート楽器音楽企画 湖音ko-on

2019年09月07日

2019年度アートコラボ事業 アウトリーチコンサート「ケアセンターいぶき」「高禅寺」。。。

9月6日(金)、7日(土)アウトリーチコンサートが無事に終わりました!

6日は、米原市のケアセンターいぶきにて。
入所者さん・職員さんと共に、音楽いっぱいの時間を過ごしました。



《米原市地方包括ケアセンターいぶき「安らぎコンサート」》



ピアノ:竹中直美 ソプラノ:白谷仁子 チェロ:澤英之





今日、7日は米原市堂谷の高禅寺さん。
ご住職の平尾市長からも地域音楽へのあたたかいお話をいただきました。


《7日、米原市 高禅寺「お寺DEコンサート」》


ソプラノ:白谷仁子 ヴィオラ:澤卓哉ピアノ:竹中直美




地域の方々、そして駆けつけてくれた米原市民コーラスの仲間達とともに、音楽の時間は過ぎてゆきました。
秋を感じさせる風を時折感じながら、アンコールはみんなで「ふるさと」を合唱。
美しい本堂に優しい日本の歌が響き渡りました。






会場設定のお手伝いをしてくださった地方包括ケアセンターいぶきのスタッフの皆さま。
「日本のお寺でクラッシックコンサートを」という願いを叶えてくださった高禅寺 平尾さまご家族、門徒の皆さま。
そしてコンサートを共に作ってくださった全ての方々への感謝を、1月の「エンジョイ・クラッシック・コンサート」に繋げていきます。



◆プログラム
レイナルド・アーン作曲/ クロリスに (ソプラノ)
ショパン作曲/ ・愛の夢 (ピアノ)
フォーレ作曲/ ・シシリエンヌ (チェロ) ・夢のあとに (ソプラノ)
ショパン作曲/ ・エオリアンハープ (ピアノ) ・幻想即興曲 (ピアノ)
サン・サーンス作曲/ ・白鳥 (6日チェロ・7日ヴィオラ)
プッチーニ作曲/ 歌劇『トスカ』より「歌に生き愛に生き」 (ソプラノ)
メンデルスゾーン作曲/ 歌の翼に 


  


2019年09月02日

無垢の喜び。。。


夢は誰でも持つことができる。
夢は誰でもみることができる。

努力して叶う夢ばかりではないし、
夢は、必ずしも目的のために達成するものでもない。



《里芋 花言葉「無垢の喜び」》




小さい頃、自分の背丈よりものっぽの里芋の葉を持って、雨の中を歩きたいとずっと思っていた。
小学生だったっ私は、佐藤さとるさんの童話「誰も知らない小さな国」を読んでから、コロボックルに憧れていた。





もうとっくに諦めていた身長160センチを超えている今のわたしが、目の前の大きな葉を見て、なんとなくコロボックルになれる気がした。
里芋さんに「ゴメンナサイ」をして、一本だけ大きな葉をもらった。







夢はそう簡単にかなうものではない。
だけれど、大きな夢も、小さな夢も、ずっと持ち続けているとかなう瞬間があるかもしれない。

私の小さくて大きな夢のように・・
それは、「無垢」な夢を、何十年もの間、ずっと思い続けていたご褒美かもしれない。





  


Posted by 白谷仁子 at 20:45私。。。