
2022年12月31日
2022年の私へ。。。
いつも自分に正直でいたい。
物も、人も、音楽も、ずっと直感で生きて来た。
華美な言葉に惑わされて、錆びついていく感性は、いつも誰かが魔法のように優しく磨いてくれた。。。
パリから戻ってすぐ、急に世界が窮屈な波に覆われて、仕事だけでなく心の中まで影響を受けていった。
3年が経とうとするこのごろ、ようやく本来の自分が戻って来たような気がしてならない。
2022年は、私にとって忘れられない年になった。
手塩にかけて育てた娘が嫁ぎ、それを見届けるのを待っていたかのように一週間後、最愛の父が天国へ旅立った。

「幸福」というものがどういうことなのか、言葉で言い尽くすことなどできないことを、この歳になって学んだ。
別れがあれば出会いがある。
父が導いてくれたように、新しい世界が広がっていく。
新しいこと・・・正しくは、諦め掛けていたことにまた、取り組もうと思えるきっかけは、きっと父からのプレゼント。
ピアノの蓋を開けて歌い始めるとすぐに、新しい課題がうまれる。
まるで自分を自分がレッスンしているように。
あと何年うたえるだろう。
そんな頃を考えると、胸がチクリと痛む。
この世にある歌を、歌い尽くすことは到底無理だとわかっている。
でも、諦めたくない。
私は欲張りなのだ。
その上、私は超絶ポジティブなのだ。
2023年、春の声を聞く頃に、私のホームグラウンド「米原市ルッチプラザベルホール」で4年ぶりのリサイタルをルッチプラザとの共催で開催することになった。
新しい自分を発見する旅は、これからも続く。
2022年に、そして愛する全ての人に感謝をこめて。。。