
2021年05月27日
天上の薔薇。。。オルフェオのアリア
白いバラからは太陽をイメージする。
重なる花びらをじっと見ていると、包み込まれるような気持ちになる。
どんなに小さなバラであっても、その白さと高貴さには一瞬にして心を奪われる。

C.モンテヴェルディのオペラ「オルフェオ」で最初にオルフェオがうたう『Rosa del cie(天上の薔薇)』は、太陽をバラと歌い、愛しいエウリディーチェへの愛を甘く歌う。
ギリシア神話の物語にも、太陽への賛美として例えられるほどの花は、いま、こんなに身近なところで雨にうたれている。
挿し木から間も無く、可憐で小さな蕾をつけ、まっすぐ天を仰いでいる。
”自分を信じる”ことは易しくない。
不安でなければ嘘だとおもう。
ギリシア神話のオルフェオは一瞬の迷いから、愛するものを永遠に失ってしまった。

厚い雨雲の上には、真っ白いバラのような太陽が咲いていて、雨が止むのを待っている。
だから、今はただ自分を信じていようと思う。
音楽と一緒に、この小さなバラと一緒に、待っていようと思う。。。
2021年05月17日
雨の日の苺
雨の日も
苺は紅くなる

私は苺が大好きだ
子供の頃から大好きだった
ひとつ頬張ると
お口の中が幸せでいっぱいになる
子供の頃の思い出の味につつまれる

木の器にもって食卓へ
特別な飾りも盛り付けもいらない
最後のひとつがなくなるまで
ほのかな香りはつづく
雨の中
聖母マリア様も愛した苺を
感謝を込めて
大事に大事にひとつずつ摘んだ

私は苺が大好きだ
子供の頃から大好きだった。。。