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Posted by 滋賀咲くブログ at

2016年03月27日

アーモンドの花。。。


今年はアーモンドの花が例年より早く咲き始めた。
桜に似ているというけれど、近くで見ると、桜とはまた違ったチャーミングな顔をしている。
一週間ほど見ないうちに、次々に咲き始めたアーモンドの花。

「6月のコンサートのころには、実がなるかなぁ。。。」
少し待ち遠しい思いで、シャッターを切った。



《アーモンド 花言葉「永遠の優しさ」「真心の愛」》





欲もなく、心のわだかまりもすっかり忘れて、
ただただ明日を楽しみに、今の時間を過ごす。

そんな思いにさせてくれる、自分の中の「大切」を一つ持っていたら、
見えてくるものは、うんとうんとシンプルになってくる。

そんな事を気付かせてくれる木や花々を、思いのままに歌に出来る私達は、なんて幸せなんだろう。。。。






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Posted by 白谷仁子 at 17:36コンサート日本の歌お花

2016年03月23日

あのころ Vol 2 。。。


人は歌に人生をかさね、歌は人の心で生き続けます。
ふと聴こえてきた懐かしいメロディーに思わず手を止め、あのころの自分を思い出す時、歌は私達に語りかけるのです・・・
「人生の主役はいつも自分自身なのだ」と。

生誕130年を迎えた山田耕筰の名曲「この道」「曼珠沙華」「からたちの花」をはじめ、「初恋」「さくら貝の歌」「愛の讃歌」「精霊流し」など、時を超えて人々に愛され続ける名曲の数々を、6月18日(土)14:30 ルッチプラザ ベルホール310からお届けします。








さて、日本名歌の一つ、石川啄木の「一握の砂」の中の一首に越谷達之助が曲を付けた「初恋」。
数少ない言葉の中から、当時の若者の「恋」のありかたなどが伝わってきます。
「腹這ひ」「いたみ」という言葉の語感から受ける心の中の秘密めいたもの。
「おもひ出ずる日」という、女性の共感をつかむようなくくり。。。

島崎藤村も「初恋」という詩を書いていますが、「歌う」となると、私はこちらの3行ですね。


砂山の砂に腹這ひ
初恋の
いたみを遠く思ひ出ずる日



歌曲では、同じ言葉が何度か繰り返されます。
不思議とそれも全く違和感なく、始めからそうであったように心に浸透してきます。



   初恋
石川啄木 詩/ 越谷達之助 曲

砂山の砂に腹這い
初恋のいたみを
遠く思ひ出ずる日

初恋の痛みを
遠く、遠く、あぁ・・・・
思い出ずる日

砂山の砂に腹這い
初恋のいたみを
遠く思ひ出ずる日


中学2年の夏休み、何かのご褒美に母親に買ってもらった、日本歌曲集のLPレコード。
その中におさめられていた「初恋」を聴いた時が、私の初恋だったのかもしれません。。。

啄木の「一握の砂」を読んでいると・・・
過ぎ去った時間、生きている時間、生きてゆく時間。
無機質に砂がサラサラと落ちゆくように、
美しく時間を重ねたいと、そう思えます。

よどみ、かたまることなく、
サラサラと、サラサラと。。。。。



日本の詩と歌シリーズ 歌いつなぐ「日本の歌・心の歌」
あのころ Vol.2
2016.6.18(土)14:30 開演 14:00開場
Sop. 白谷仁子 Pf. 横田麻友子
会場 :ルッチプラザ ベルホール310
チケット:前売り券 1,500円 当日券 2,000円

お問合せ:siratani.m@gmail.com(音楽企画 湖音ko-on)




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2016年03月11日

卒業式に。。。

        ただそれだけで
           それだけでいいのだと。。。







今日は、次女が四年間通った京都橘大学 第46回卒業式だった。
卒業式の会場であるアリーナには、四年間の学びを終えた卒業生達が喜びの面持ちで集まった。

5年前の震災の被災者の方達への黙祷で始まった卒業式は、心に残る素晴らしいものだった。
それは、母親としての自分が迎える、最後の卒業式だったからかもしれない。

子育て、子離れ…
何気無く普段使われている言葉の真意は、正直、私にはわからない。。
親子にしかわからないこと、親子だからわからないこと。
きっと、親子の数だけストーリーはあるはずだから。



《緋寒桜 花言葉「あでやかな美人」》





卒業論文、就職活動に明け暮れる娘にしてあげられることは、「いつものお母さん」でいること。
いい時も、そうでない時も、ずっとそうありたいと思っていた。

吹奏楽部の演奏が流れる中考えた。
「もしも、子育てをテーマに母親が論文を書くとしたら・・・」
その時、一番困るのは文字数(枚数)だろう。
まず・・・終わりがない。
かけがえのない時間は、秤にかけて選ぶ事などできはしない。

でも、たった数行で伝えたい事を・・・と言われたら、書けるような気がする。
それは何気ない日常の中のやりとりのように、自然で、そしてゆるやかに。。。



『ただそれだけで、それだけでいいのだ』と、
そう思える何かを見つけてください。
それはこれからの自分を、きっと強くしてくれるはずだから。
    お母さんがそうだったように。。。



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Posted by 白谷仁子 at 22:30私。。。

2016年03月10日

HORA AUDIO さん訪問!。。。


ほどよく乾いたピアノの音色が心地よく通りに漏れている。
屋敷に足を踏み入れ、タタキの土間まで来ると、それがバロックの巨匠BACHのピアノ曲とわかる。
ショールームをのぞくと、演奏しているのは人でもピアノでもない、美しき小さな箱 バックロード・ホーンスピーカーだとわかった。







彦根に、バックロード・ホーンスピーカーを作っている工房があると知り、訪問した。
青柳亮さん・麻美さんご夫妻からはロンドン留学の話から古民家、和食、音楽・・・・
玉手箱のように魅力的なお話を聞かせていただいた。







流れ続けるピアノ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、コンチェルト・・・・
それを演奏しているのは、バックロード・ホーンスピーカー《MONO》という美しい小箱の楽器だった。








家具製作のキャリアを生かし、「もの作りと音楽の融合」。。。
タタキの土間の奥、きちんと整頓されたプロの工房は、「ピン」と張りつめた空気が印象的だった。
ここで作りだされるのは「音楽」だ。








3月26日、HORA AUDIO ショールームオープン(openは土・日・祝)。
建物は江戸時代のもので、彦根市指定文化財となっている。
4月3日にはヴィブラフォンのコンサートも。

詳しくは → http://www.hora-audio.jp/




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Posted by 白谷仁子 at 19:29私。。。楽器

2016年03月08日

弥生の空に。。。





 梅

梅を見にきたらば
まだ少ししか咲いていず
こまかい枝がうすうす光っていた
〜八木重吉 「貧しき信徒」より 〜








娘にお買い物に連れて行ってもらった。

「弥生の空は・・・」
歌いたくなるような暖かな昼下がり。

もう何度目の春だろう。。。
そんな事を思いながら、助手席の窓から外をながめていた。

春はやっぱりいい。。
心の中の時計が、目を覚ましたように音をたてながら動き出す。

一年の間に、やれる事は限られている。
でも、
365日あるその一日ずつを大事に過ごせたら、
次に訪れる弥生の空は、またうんと暖かに違いないと、
そんな風に思えた。





お庭が・・・ひと花咲く毎に、賑やかになってきました。。。


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Posted by 白谷仁子 at 21:41私。。。

2016年03月05日

春を呼ぶ花「雪割草」。。。

過ぎる時間を惜しみつつ・・・
心は春を待ちわびる。
祈っても、願っても、
あやつれないのは「時間」と「自然」。



《雪割草 花言葉「あなたを信じる」》





お庭の山野草コーナーに
今年も雪割草が花をつけた。

まだ寒い時期、小さな春告花に再会する度、
私は「雪割草」という題名で知られている、Robert Alexander Schumann(ロベルト・シューマン)の「Schneeglöckchen」という可憐な歌を思い出す。
ドイツリートを一生懸命勉強していた頃、白井光子さんの「Schneeglöckchen」を聴き、一度で大好きになり、コンサートで歌った。

「雪割草」と表記されていることが多いけれど、「Schneeglöckchen」は「マツユキソウ(スノードロップ)」のことで、Friedrich Ruckert(リュッケルト)の詩は、鈴のようにしなやかな茎にぶらさがる雪を、春を呼ぶ花「マツユキソウ(スノードロップ)」のように歌っている。
私は「雪鈴花」という名が一番相応しいと思っている。

その歌に惚れ込んだ私は、父に頼んで実家のスノードロップを株分けしてもらった。
その子達は今もお庭で元気にしている。
そして我が家では、雪割草が咲き終わる頃、順番を待っていたようにスノードロップが咲き始める。。。

「さぁ、あなたの番よ・・・」とでも言っているように、
雪割草の花弁はとけてゆく。。。



     Schneeglöckchen

Der Schnee,der gestern noch in Flöckchen
Vom Himmel fiel,
Hängt nun geronnen heut als Glöckchen
Am zarten Stiel.
Schneeglöckchen läutet,was bedeutet’s
Im stillen Hain?
O komm geschwind! Im Haine läutet’s
Den Frühling ein.
O kommt,ihr Blätter,Blüt’ und Blume,
Die ihr noch träumt,
All zu des Frühlings Heiligtume!
Kommt ungesäumt!

 〜Friedrich Ruckert〜」



       雪鈴花

昨日、粉となり天から舞い降りて来た雪は
今、鈴となりしなやかな茎にぶら下がっている
静かな木立の中で雪の鈴は何のために鳴るの?
「早くおいでよ!」と春を呼んでいる。
「出ておいでよ!」と葉や花に呼びかける。
あまりにも美しい春の聖地で、まだ夢をみてるものたちに
「さあ早く!遅れないで!」と雪の鈴は鳴っている。

            詩: リュッケルト



過ぎた時間は宝物・・・
心が待ちわびるのはただ一つ。
祈りも、願いも、ただ一つ。
春の「おひさま」、心の「日だまり」。。。


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Posted by 白谷仁子 at 22:46お花世界の歌

2016年03月01日

卒業式歌。。。

卒業式。。
色々な思いが重なり、色々な自分が見え隠れする。
あの頃の自分と会話できるのは、
新しい一歩を踏み出す生徒たちの、『たった一度』のステージで共演出来るからかもしれない。。。



《ビデンス・オーレア 花言葉「淡い恋」》





年に一度、私は歌い手たちのために、とても大きな舞台でピアノを弾く。
ピアノを背に歌う事に慣れている私にとって、レッスン以外でピアノ伴奏をするのは、特別な事だ。

今日はその特別な日、非常勤として勤務している高等学校の卒業式だった。
入学してすぐの1年間、一緒に音楽を聴いたり歌ったりした生徒。
廊下ですれ違う時、挨拶をするだけの生徒。

これからをうんと生きていく生徒達が、私は愛おしい。

「これから」という4文字には色々な意味がある。
いっぱい旅をしてほしい。
いっぱい恋をしてほしい。
いっぱい笑ってほしい。
いっぱい泣いてほしい。
いっぱい悩んでほしい。
その「いっぱい」から学んだ事が、「これから」の心を豊かにしていく。

3年間、共に高校生活を送った友達と迎えた卒業式。
セレモニーの中の一つ、式歌が心にどれほど細く深く根をおろすのか・・
それがわかるのは、まだうんとうんと先かもしれない。

でも、「あたりまえの事」が本当は「あたりまえではない」ということ、幸せな奇跡なのだということを、きっといつか気付いてほしい。
心から、心からそう願います。。。


   『卒業おめでとう。』



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Posted by 白谷仁子 at 21:21非常勤講師のお仕事うた