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Posted by 滋賀咲くブログ at

2013年04月30日

クヌギの花。。。



週末、近くの森で見つけた「クヌギ」の木。。

初めて見る雄花と雌花は、春の陽射しの中で、ゆらゆらと風に揺れていた・・・まるでひやかされているように・・・。






黄色い房の雄花と、葉の付け根に咲く小さな雌花。
沢山の恋が芽生え、沢山のどんぐりが実りますように。。。



金子みすゞさんの「どんぐり」という詩・・・
誰もが一度は経験したことがあるような、そんな懐かしく可愛い詩だ。。。



どんぐり
    金子みすゞ

どんぐり山で、どんぐりひろて、
おぼうしにいれて、前かけにいれて、
お山をおりりゃ、おぼうしがじゃまよ、
すべればこわい、どんぐりすてて
おぼうしをかぶる。

お山を出たら、野は花ざかり、
お花をつめば、前かけじゃまよ、
とうとうどんぐり、みんなすてる。
    







『ごはん家くまくま』さんで、詩を読み、歌い、語り、食べる・・・
そんな楽しい企画をたてました。

参加お申し込み、お待ちしています!


  


Posted by 白谷仁子 at 22:48ふるさと

2013年04月29日

空色の花。。。

《ネモフィラ(瑠璃唐草) 花言葉「可憐・荘厳・私はあなたを許す」》




桜が散り、ツツジが花開く頃、ふと、空気の匂いも空の色も変わっている事に気付く。

そんな頃、まるで空の色を写したような瑠璃唐草・・・ネモフィラを見ると、私は一つの童話のような詩を思い出す。。。







「空色の花」  
    金子みすず



青いお空の色してる
小さい花よ、よくお聴き。

むかし、ここらに黒い瞳の、
かわいい女の子があって、
さっき私のしてたよに、
いつもお空をみていたの。

一日青ぞら映るので、
お瞳はいつか、空いろの、
小さな花になっちゃって、
いまもお空をみているの。

花よ、わたしのお噺が、
もしもちがっていないなら、
おまえはえらい博士より、
ほんとの空を知っていよ。

いつも私が空をみて、
たくさん、たくさん、考えて、
ひとつもほんとは知らぬこと、
みんなみていよ、知っていよ。

えらいお花はだァまって、
ぢっとお空をみつめてる。
空に染まった青い瞳で、
いまも、飽きずにみつめてる。




《国営ひたち海浜公園。一面に咲く『ネモフィラ(瑠璃唐草)』》




こんな一面の瑠璃唐草の中に、真っ直ぐ体を伸ばし寝転んで、気の済むまで空を眺めていられたら・・・
「あんな事があった。」「こんな事があった。」なんて日常の『色々』は、きっと、どうでもよく思えてくるんだろうな・・・って思う。
そして、明日からの自分が楽しみになってくるんだろうな・・・って。







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Posted by 白谷仁子 at 21:54

2013年04月28日

春の水。。。


春の水を感じるとき。。。

色・温度・匂い・・・私達はそれらを個々に感じる。





春・夏・秋・冬、それぞれの季節の水から命をもらう木は、根っこの奥深くで琵琶湖と繋がっている。

これほどまでに琵琶湖と一体化した木を見たことがない。
空の色も、水の色も、砂浜に映る影さえも、全てが一枚の絵になっている。


琵琶湖の作る風景は、数え切れないほどある。

その風景を「美しい」と思える日を、瞬間を、私は出来る限り多く持ちたいと思った。

そう思うと、自然と大切にしなくてはならないものが見えてきた。






春になって、少しずつ温かくなると、
琵琶湖の水に足をつけ、パシャパシャと子供みたいに水しぶきをあげたくなる。。。

そういう自分を大切にしたいと思った。。。




  


Posted by 白谷仁子 at 23:12ふるさと

2013年04月27日

旅立ち。。。

4月が終わろうとしている。。。
この一ヶ月、沢山の旅立ちがあった。

入学、就職・・・そして、何気ない日常の中にも、ささやかな旅立ちはある。。。






たんぽぽの綿帽子から、一つ、また一つ風にのって飛んでいく種達ををジッと見ていた。

風に逆らわず、二つ仲よく飛んでいくものもいれば、「まだ飛びたくない・・・」と辛抱強く捕まってるものも・・・。
まるで、人間と同じだな・・・って思えた。

きっと、人間も植物も、生き物にはみんな「旅立ち」の権利が与えられている。
私達人間は、週毎に、日毎に、時間毎に「旅立つ」事が出来る。

勇気を持つこと、前を向くこと、笑顔を忘れないこと、自分を信じること、自分を信じてくれる人を信じること・・・
このことを、いつも忘れないでいれば、人間はどの瞬間にも「旅立つ」事ができる・・・





白い綿帽子を見ていたら、そんな風に思えてきた。。。




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Posted by 白谷仁子 at 23:13お花

2013年04月26日

4月26日・・シャクナゲ。。。


私の『お花アルバム』には、沢山のお花達が住んでいます。

お花屋さんに並んでいたサーモンピンクのバラ。
隠れるように咲いていたスミレ。
子供の頃を思い出すレンゲ・・

どれもこれも、『言葉を持った』私の大切な宝物。






シャクナゲ・・・
まるで小さな女の子が、ピアノの発表会で着るドレスみたい。

今日は、どうしても誰かにこの花を見て欲しかったのです。
なんのよどみも無い、清らかなうすピンクのシャクナゲを。

私は『偶然』という言葉があまり好きではありません。
なぜなら、どんな事にも、ちゃんと『理由(わけ)』があるように思えるからです。

思うように事が運ばない時も、大切な人に気持ちが通じない時も、必ず来る『約束』の為の準備を、私達は日々の中でやっているのだと。

シャクナゲは4月26日の誕生花だというのを知ったのは、今日の写真にシャクナゲを選んだ後でした。
シャクナゲは今日の私の4月26日の心にピッタリ。

この花を初めて見た時。
この花の名前を教えてもらったとき。
この花に初めて触れたとき。
この花が写真に残った日。
この花が今日の誕生花だと知った瞬間。。。

全てが宝物だから。







私の『お花アルバム』には、沢山の『私』が住んでいるのです。










  


Posted by 白谷仁子 at 22:39お花

2013年04月25日

海を見に。。。

海と琵琶湖。。。

琵琶湖を見ていると、大きな手のひらにスッポリ包まれているような気持ちになる。

海は違う。限りの無い、大きな大きなものを感じる。





《かなしくなったときは》 

        寺山修司

 かなしくなったときは 
 海を見にゆく 

 古本屋のかえりも 
 海を見にゆく 

 あなたが病気なら 
 海を見にゆく 

 こころ貧しい朝も 
 海を見にゆく 

 ああ 海よ 
 大きな肩とひろい胸よ 

 おまえはもっと悲しい
 お前の悲しみに
 私の暮らしはあらわれる

 どんなつらい朝も 
 どんなむごい夜も 
 いつかは終る 

 人生はいつか終るが 
 海だけは終わらないのだ 

 かなしくなったときは 
 海を見にゆく 

 一人ぼっちの夜も 
 海を見にゆく




私は中田喜直さんのメロディーが一番好きだ。
最後のフレーズ「一人ぼっちの・・・」の語感とメロディーは、この詩の最後に相応しい。。。





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Posted by 白谷仁子 at 22:32日本の歌私。。。

2013年04月24日

朗読会 in ごはん家 くまくま


私がライフワークにしている《歌と朗読で綴る》コンサートも、昨年の12月で4作目を迎えました。

竹久夢二、金子みすゞ、野口雨情・・・
詩を読み、歌い、語る事で、日本の『自然』や『受け継がれてきた心』を改めて知ることとなりました。





それと並行し、一昨年から始めた『朗読会』もまた、私が大切にしているものの一つ。
第1回目から、高宮の「座・楽庵 おとくら」で開催してきました。 
『朗読会』は、日本の詩をはじめ、童話や昔話などを題材に、美しく聞き取りやすい日本語を話す為の基礎や表現力、またその詩人について、参加者の方々と共に学ぶ事を目的としています。

立原道造、八木重吉、金子みすゞ、谷川俊太郎、松谷みよこ、吉野弘、中原中也・・・
回を重ねる毎に、数多くの「ことば」に出会ってきました。

今年、第1回目となる『朗読会』は、金子みすゞの『空のかあさま』『さみしい王女』から詩を選び、やさしい言葉の数々に触れてみたいと思います。
また、今回から参加者の方々と一緒に歌うコーナーを設けます。

日本の言葉、日本の心を、沢山の方々と一緒に味わいたいと思っています。


《第7回 朗読会 in ごはん家くまくま》

会場・・・彦根市の「ごはん家 くまくま」
日時・・・5月17日(10:30〜講座、12:00〜ランチ)
会費・・・3,000円(講座費・テキスト代・ランチ代を含む)


《お申し込み》
白谷仁子(しらたに まさこ) tel: 09043009616  mail: siratani.m@gmail.com
ごはん家 くまくま tel: 09071103378

沢山のお申し込み、お待ちしています。。。


過去の《歌と朗読で綴るコンサート》チラシはこちら ⇩




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Posted by 白谷仁子 at 16:51コンサート日本の歌

2013年04月22日

目標を持つ。。。

6月の発表会を前に、少しづつ子供達の取り組み方が変わってきました。
紫陽花が咲く頃には、自信に満ちた子供達の笑顔に会えそうです。。。



《八重の白椿 花言葉 「理想の愛 申し分ない魅力」》


おもしろいもので、「発表会まで、あと2ヶ月だよ。」と言ってもピンとこないのに、「発表会まで。レッスン6回だね。」と言うと、子供なりに気になるようです。
どんな小さな子であっても、発表会に向けて「組み立ててあげる」ことは大切です。
そうやって積み重ねていく事が、「力」になるのだと私は思います。

小学一年生になったばかりの子に、紙に書きながら予定表を書いてあげたことがあります・・・たった一度だけ。
その後、その子はレッスンの度に「あと先生んとこ来るの○回やで、ここまで弾いてくる!」と自分から私に告げてから帰って行くのです。
そして発表会を前に、最後となるレッスンでは、ピアノに座るか座らないうちに、「あーーー!今日でレッスン最後や〜・・・」と、チョッピリ自信ありげに言いました。
目標を持つ・・・それは自分を信じているから出来ること。



音楽を表現する・・・そこには、余計なものは一切存在しない、一途な「想い」だけが残ります。

まるで白い椿の、透明で「無垢」な姿のように。。。




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Posted by 白谷仁子 at 22:24音楽教室

2013年04月21日

寂光院。。。

心落ち着く場所があります。。。
初めて足を運んだときから、そこは私の特別な場所となったのです。






「光」という文字が、なぜかとても儚く優しく感じるのは、私だけではないはず。

建礼門院、地蔵菩薩様、四方正面の庭、池の鯉・・・

どんなに沢山の資料を読み学んでも、活字ではとうていまとめることの出来ない《想い》が心の中に残ります。


池の鯉は、優雅にそして無邪気に、私の心を癒やしてくれます。






時が流れ、人が変わり、社会も変わっていく中で、日本の歴史的場所も観光地化され、変わってゆきます。

だけれども、「ここだけは変わらない。」「誰も変えようとしない。」「変えて欲しくない。」・・・
そう強く思うのです。。。












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Posted by 白谷仁子 at 22:11私。。。

2013年04月20日

自然の声。。。

思いもかけず、素敵な自然との出会いに感動する時があります。

それは、自分が求めて探し当てた出会いというよりは、自然のほうから私に会いにきてくれたような・・・。

勝手な思い込みかもしれないけれど、最近そんな風に思えて仕方ないのです。。。



《イチリンソウ 花言葉「追憶」》



誰の手も借りず地に根をはり、毎年約束したように花を咲かせる自然の植物達。
人間よりも柔軟で、人間よりも我慢強く、自分の意思でそこに息づいている。


イチリンソウは、ヤマブキの枝の下に、まるで身を隠すように咲いていました。
まるで「見つけてください・・・」と言っているように。。。







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Posted by 白谷仁子 at 23:13ふるさとお花