
2017年10月31日
光のさす方へ。。。(エンジョイ・ザ・バロック コーラス練習)
光のさす光景に出会うと
心は急に踊り出す
この上も無く美しいと思える。。。

今日で、『エンジョイ・ザ・バロック』コーラス練習も前半のスケジュールを終えた。
「顔」を作るのは、その人の「心」だというけれど、「声」を作るのは、その人の歩んできた長い長い人生の「ドラマ」だと思う。
歌っている人たちには、当然自分の顔は見れないし、私が聴いている声を聞くことは出来ない。
だけれど、私は一度に何十人という人の顔を見ながら、その人たちの声を聞く。
そして・・・その時間は、私にとって幸せすぎる時間となる。

小さな隙間から差し込む光も、その淡い金色をずっと見ていると、辺りが明るくなるような気がする。
その瞬間、光は体に取り込まれるのだと、私は信じる。
人生のドラマが長くなればなるほど、先の見えないことに不安をおぼえたりもする。
でも、そこに作られる「声」が、この上も無く美しいハーモニーを生み出すことを、歌を愛する人たちは知っている。
光のさす方へ歩き続けるかぎり、声は、歌は進化する。。。
10月31日(火)の練習の様子を、ルッチプラザ館長 清水洋美さんがFacebookにアップして下さいました。
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=2053374598229357&id=100006705093353
心は急に踊り出す
この上も無く美しいと思える。。。

今日で、『エンジョイ・ザ・バロック』コーラス練習も前半のスケジュールを終えた。
「顔」を作るのは、その人の「心」だというけれど、「声」を作るのは、その人の歩んできた長い長い人生の「ドラマ」だと思う。
歌っている人たちには、当然自分の顔は見れないし、私が聴いている声を聞くことは出来ない。
だけれど、私は一度に何十人という人の顔を見ながら、その人たちの声を聞く。
そして・・・その時間は、私にとって幸せすぎる時間となる。

小さな隙間から差し込む光も、その淡い金色をずっと見ていると、辺りが明るくなるような気がする。
その瞬間、光は体に取り込まれるのだと、私は信じる。
人生のドラマが長くなればなるほど、先の見えないことに不安をおぼえたりもする。
でも、そこに作られる「声」が、この上も無く美しいハーモニーを生み出すことを、歌を愛する人たちは知っている。
光のさす方へ歩き続けるかぎり、声は、歌は進化する。。。
10月31日(火)の練習の様子を、ルッチプラザ館長 清水洋美さんがFacebookにアップして下さいました。
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=2053374598229357&id=100006705093353
2017年10月28日
誓も深く みつる池水。。。
・・・名にも似ず 心 やさしき たをやめの 誓も深く みつる池水・・・

季節外れの台風がやって来る前の、静かな静かな三島池。
無邪気な子供たちと、可愛すぎる水鳥の姿。
比夜叉御前の悲しい伝説は、今も雨音と共に語り継がれている。

供養塔のちょうど反対側、池の向こうに慎ましやかに咲き乱れる山茶花。
誰が植えたのか・・・
夕陽を待ちわびるかのようなその姿に、誰もが足を止める。
《ピンクの山茶花 花言葉「永遠の愛」》

・・・名にも似ず 心 やさしき たをやめの 誓も深く みつる池水・・・

日の暮れ前の三島池。
比夜叉御前の永遠の愛は、比夜叉池の水鳥と木々たちを見守り続けている。。。
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2017年10月27日
ホトトギス咲く坂を登り、HOKO TE AKO。。。
いつか見た風景。
坂道の石垣に、ホトトギスが咲いていた。
知らなかったはずの場所なのに、
「懐かしい」と思う気持ちに包まれるのは、
たくさんの記憶の断片が、自分に優しい場所を勝手に作り出しているからかもしれない。。。
《ホトトギス 花言葉「秘めた想い」》

ホトトギスを車窓からちらりと見ながら駐車場に入る。
その瞬間、私は小学生の「あたし」になる。

HOKO TE AKO。
ここへ来るのは二度目。
長女は初めての来店だったが、とても馴染んでいて不思議だった。

長女が選んで座った席は、窓際ではなく年代物のステレオの近く。
ちょうど今、高校の授業で歌っている、サイモンとガーファンクルのLPレコードが目に飛び込んだ。
映画「卒業」の挿入歌『スカボローフェア』の "Parsley, sage, rosemary and thyme " のフレーズは、料理中につい口ずさんでしまう。
室内を静かに流れていたのは カーペンターズだったが、それもまた、耳に心地良かった。

サイモンとガーファンクルも、カーペンターズも、自分世代のアーティストではないいけれど、家の中に音楽があった子供時代を、今更ながらありがたいと思う。

デザートに慎ましやかなハロウィンが施されていたことが、なんだかとても嬉しかった。

世間はハロウィンムードが高まっているけれど、商業的でカラフルな食べ物を溢れさせる食品売り場のものを手にする度に少し空しくなる。
合い言葉 "Trick or Treat "をおぼえることより、収穫に、食べ物に感謝する心を、小さな子達には教えてあげたい。。。

「はじめまして。。あなたはニューフェイスさん?」
この日も、、HOKO TE AKO の時間はゆっくりゆっくり流れていた。。。
近江八幡ユースホステル内 HAKO TE AKO
http://www.hakoteako.com/
2017年10月25日
生姜召しませ。。。
小さい頃、風をひくと生姜のすりおろしをよく食べた。
土瓶で煮た、とろとろのお粥の真ん中に、すりおろした生姜と塩昆布。
生姜の土を一つ一つ丁寧に洗いながら、何だか冬の到来が、それほど億劫ではなくなってきた。。。
《獲りたて生姜》

生姜の甘酢漬けを作りたくて、「少し早いかも・・・」と思いながら収穫してきた。
確保しておいた梅酢も気にはなったが、急遽、甘酢漬けに変更。

新生姜は、生でそのまま食べてもアクがなくて食べやすい。
この時期にしか味わえない食感を楽しむために、薄くスライスせずに出来るだけ丸ごと漬け込んだ。
《私は基本、三温糖なので、こんな色になります。。》

喉の特効薬とも言われる生姜。
お料理に少しづつ使うのにも、甘酢漬けは重宝する。
けして自己主張することなく、畑の土から体に良い成分をしっかり蓄えた、ショリショリの新生姜は、私の喉をこの冬守ってくれるだろう。
大地の恵みと、手をかけることの大切さに心から感謝して、ビンの中の生姜たちをながめている。。。。
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土瓶で煮た、とろとろのお粥の真ん中に、すりおろした生姜と塩昆布。
生姜の土を一つ一つ丁寧に洗いながら、何だか冬の到来が、それほど億劫ではなくなってきた。。。
《獲りたて生姜》

生姜の甘酢漬けを作りたくて、「少し早いかも・・・」と思いながら収穫してきた。
確保しておいた梅酢も気にはなったが、急遽、甘酢漬けに変更。

新生姜は、生でそのまま食べてもアクがなくて食べやすい。
この時期にしか味わえない食感を楽しむために、薄くスライスせずに出来るだけ丸ごと漬け込んだ。
《私は基本、三温糖なので、こんな色になります。。》

喉の特効薬とも言われる生姜。
お料理に少しづつ使うのにも、甘酢漬けは重宝する。
けして自己主張することなく、畑の土から体に良い成分をしっかり蓄えた、ショリショリの新生姜は、私の喉をこの冬守ってくれるだろう。
大地の恵みと、手をかけることの大切さに心から感謝して、ビンの中の生姜たちをながめている。。。。
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2017年10月23日
絵本「大きなクスノキ」。。。
久しぶりに、絵本を買った。
娘たちが小さい頃は、母がよく絵本をプレゼントしてくれた。
お誕生日、クリスマス、お正月、こどもの日・・・
中には2冊、同じ本もあったりする。
「良いと思う本って、結局いつも同じなのよ。」と母は笑っていた。
たくさんの絵本は、今、教室に来る生徒さんの為に数冊だけ出してある。
子供たちも、手にする本はいつも決まっているからだ。
娘たちもそうだった。
1才になったばかりの頃、毎日毎日同じ本を声をだしてよんでいた。。。といっても字は読めないので、毎晩読み聞かせをしていた私の口調を真似て、一心になにやらお話をしていた。
その姿がかわいくて、毎晩の読み聞かせは私の楽しみの一つでもあった。
大きなクスノキ みそのたかし・作 さとうそのこ・絵 (高陵社書店)

そんな昔を思い出したように買ったのは「大きなクスノキ」という本。
主人公「ウタちゃん」の名前も気に入ったが、一本の大きなクスノキを守りたいという純粋な気持ちが、なんだかとても嬉しかったのだ。
たった一本の木のまわりで、たくさんの命が宿り、何より私たち人間の世界を守っているのだということが素直に表現されていて、いつのまにか読者は皆、「ウタちゃん」になっていく。

Ehon Navi から
この本にこれほど惹かれたのは、以前、良く似た話を聞いたからだと思う。
新しく何かをはじめるときには、捨てなくてはならないものがきっと出てくる。
それを皆、心のどこかで「仕方のないこと・・・」と思い込んでいるが、誰かが大切なものを周りに思い出させる勇気を出せば、それは大きな力になるのだということを、私はその話から学んだ。

私は、絵本の表紙のウタちゃんのように、木を見るとその幹に必ず手のひらを合わせる。
小学生の頃の私は、きっとウタちゃんになりたいと強くおもっただろう。
そんなことを思いながら、今も2冊の絵本「大きなクスノキ」をながめている。。。
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2017年10月22日
声と心。。
真っ赤なモミジがサワサワと
風に揺られて雨に濡れ
どの子も同じに見えるけど
いえいえ、よぉくみてください
色も形も輝きも
一枚一枚ちがいます
幾度も変化を遂げながら
やがて一本の美しい木になるのです。。
《楓(もみじ)花言葉「美しい変化」》

エンジョイ・ザ・バロックのために立ち上げた合唱団の練習も、本番まであと5回となった。
大学を卒業して長浜に帰った時は、コーラスの指導をする自分の姿を想像したこともなかった。
そんな私が、今はたくさんのコーラスに関わり、たくさんの喜びと笑顔をもらっている。
声を合わせて歌うこと。
それはメンバー同士が心で握手をしているのと同じだと、私は思う。
悴んだ指先は、仲間が温めてくれる。
プロ集団の合唱は美しい。
それぞれの声を操る技量と、まわりの音を聴く耳が備わっている歌手の集まりが、美しくないわけがない。
だけれど、それぞれがそれぞれの仕事を持ち、世代も声質も様々なメンバー達で作られるハーモニーもまた、世界中でただ一つだけのハーモニーだ。
この世に「美しくない声」など存在しない。
もしも、「美しくない声」が存在するならば、「美しい声」も存在しないと、私は思う。
コーラスユウスゲ、ルミエール、エンジョイ・ザ・バロック。
私が聴く歌声のどれもが、あたたかく、美しい。
技術の高さ、クオリティの高さを求め合い努力することは、心でつないだ手と手を、強く握り合うことに繋がる。
声楽家を目指し勉強をはじめた頃から今まで、発声について、自分の歌について悩まない日は無かった。
それはもちろん私だけではないだろう。
どうすれば思うように声が出るのか、どうやって歌えばもっと楽しくなるのか、私には、伝えたいことがたくさんある。
そしてそれ以上に、コーラスをする全ての人に、たった一つの「自分の声」を愛して欲しい。
声と心は一本の糸で繋がっているから。。。

どの子も同じに見えるけど
色も形も輝きも
一枚一枚違うのです。。。
2017年10月19日
秋、他愛のないおしゃべりの中で。。。
何を話しているの?
笑っているの?
けんかしてるの?
耳を澄まして見ていると、
あなたたちの他愛ないおしゃべりが聞こえてくるようだ。。。

「時計が止まればいいのに」
そう思う時は誰にもある。
心地良い風の温度と音楽と、
そして、
特別ではない他愛もないおしゃべりが、
今の自分を、
限りなく素直に美しく変えていくのだということを、
もしかしたら、
あなたたちはちゃんと知っているのかもしれない。
無邪気に舞う葉音が、
まるで小さなおしゃべりのように、
私にはきこえた。。。
「ほら、雪柳はもう冬支度にはいっているよ。。。。」

VI 朝に
おまへの心が 明るい花の
ひとむれのやうに いつも
眼ざめた僕の心に はなしかける
(ひとときの朝の この澄んだ空 青い空)
傷ついた 僕の心から
棘を抜いてくれたのは おまへの心の
あどけない ほほゑみだ そして
他愛もない おまへの心の おしやべりだ
ああ 風が吹いてゐる 涼しい風だ
草や 木の葉や せせらぎが
こたへるやうに ざわめいてゐる
あたらしく すべては 生れた!
霧がこぼれて かわいて行くときに
小鳥が 蝶が 昼に高く舞ひあがる
優しき歌Ⅱ 〜立原道造
2017年10月13日
白い小さな忘れもの
その鳥居の向こう側には
私の生まれ育った町がある・・・

透明な水が色を変えていく
陽の光はとても波と仲が良いらしい
私たちがいくら頑張っても、
あの透明な輝きを作り出すことなどできないし
それを壊すこともできない

浜辺に降りる石階段に
白い小さな忘れもの
この場所が
湖に浮かぶ鳥居と本殿を結ぶ結界の途中にあることを
忘れ物の持ち主は知らない
この砂浜の水がどうしてこんなに透明なのかということも
忘れ物の持ち主はしらない
「写真は実物以上には撮れないんだよ」
カメラを手にしたばかりの頃
私は教わった
そしてカメラの眼は
人間の眼よりも正直だということを知った

石階段に残る小さな白い忘れもの
それは形を変えた「こころ」だと
たくさんの人は知っている
誰のものでもない風景が
みんなの風景だということを
小さな子供たちも知っている
そう信じている・・・
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2017年10月11日
千本椿の咲く前に。。。
差し伸べた 君の凜たる指先に 一日千秋の 想いさながら

手水舎の竜神様は
来る日も来る日も清めの御水で手水鉢を満たし続ける
鋭い牙と見開いた大きな眼に
いったい誰が嘘などつけようか。。。

鳥居までの参道は
千本椿が視界を塞ぎ
その碧さに心は奪われる
薄暗い参道の片隅で
息をひそめる瓦塚
手を合わさずにはいられない
静かな世界がそこにある

鳥居をくぐる
ひとつ、ふたつ、みっつ・・・
修祓の意味を忘れてか
ふいに立ち止まり振り返る
そう
真ん中は神様のために
私は左がわをゆっくり歩こう

時々日が差し込む
こんな季節が好ましいのだ
参道の脇に千本椿が咲く頃は
ここらは人でいっぱいになるだろう
だから
鳥居に差し込む光を感じる
こんな季節が好ましいのだ
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2017年10月07日
中学校の合唱コンクール。。。
特別な言葉や感動はいらない。
真綿に包まれているような、
そんな気持ちにさせてくれる瞬間がもしもあったら、
その時、目の前にいるその人は、
あなたの大切な人になるかもしれない。。

今日は母校の合唱コンクール。
審査に出かけるのは、今年で何回目だろうか。
昨年よりもまた、後輩達の歌声が成長しているようで、私は合計23曲の合唱曲に、耳と心の全神経を集中させた。
15年以上、たくさんの学校の審査に声をかけてもらった。
そんな中で、中学校がクラス合唱に取り組むことの意味を、自問自答した時期もあった。
夏休みが開け、体育際が終わると、追い立てられるように練習をはじめ、短期間で曲を何とか形にしてコンクールが行われる。
当然、出来上がりは「それなり」となる。
ピアノ伴奏にいたっては、仕上がらないまま本番を迎えなくてはならない生徒も過去にはいて、複雑な気持ちで審査をした時もあった。
だけれど、
近年、審査や指導に入る中で、そのような思いは消えていった。
本当の意味での「ハーモニー」を、生徒達がちゃんと求めて練習している様子が伝わってくるのだ。
丁寧な言葉、音程に対する緊張感、仲間と作り上げてきたという自身。
それらが、クラス合唱のハーモニーを作る。
合唱部で、私はメゾソプラノを歌い、ピアノ伴奏をしていた。
中学校時代の思い出は、それ以外無いと言っても良いほどだ。
部員の仲間と、発声やハーモニーを追求し、練習に明け暮れていたあの頃を、今日ほど鮮烈に思い出し、胸が熱くなったことはなかった。
一つのクラスが、山崎朋子さんの「あなたに会えて」を、とても丁寧に歌っていた。
シンプルだけれど等身大の表現が、メロディーの美しさと歌声を、更に光らせていたと思う。
「あなたに会えてよかった。。」
そう心から感じ、言える今の自分を、大切に大切にして欲しいと思った。。

あなたに会えて・・・
作詩・作曲 山崎 朋子
la la la la .........
奇跡のように 生まれてきた私
奇跡のように 生まれてきたあなた
長い時を越えて 蒼く光る地球
歩いてきた道の途中
たくさんの出会いの中で
あなたが教えてくれた
あきらめない強い気持ち
あなたに会えてよかった
だから今の私がいる
la la la la......
弱く小さな心 もがき苦しむ時も
大丈夫、とやさしい声
心の中に響いてる
あなたが教えてくれた
頑張れば歩いてゆける
あなたに会えてよかった
だから今の私がいる
一生懸命生きる
どんなにつらい時だって
あなたが教えてくれた
勇気を持って生きること
勇気を持って生きること
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