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Posted by 滋賀咲くブログ at

2013年11月29日

樺色の空。。。


私は雨が嫌いではない・・・そう思っていたけれど、最近、「案外好きなのかもしれない・・」と思うようになってきた。

とくに冬の雨が地面を濡らし始めた時の尖った匂いは、私の温かい思いでばかりを甦らせてくれる。。。








八木重吉

窓をあけて雨をみていると
なんにも要らないから
こうしておだやかなみもちでいたいとおもう。








私は雨が好きだ。。。


  


Posted by 白谷仁子 at 23:16私。。。

2013年11月26日

「夢」を持つ。。。


栗の実は「秋の美味しい」を代表する食べ物。。
焼いても煮ても、スィーッに変身しても・・・とっても美味しい。

食べ物が豊富ではなかった時代の日本でも、木の実は山の神様からのプレゼントだった。。
子供達にとって、イガイガとした毬状の殻斗を取り除いた山栗・柴栗を、囲炉裏端を囲み、家族で食べるのはさぞ楽しかったと思う。







      里の秋
  斎藤信夫/詞・海沼 実/曲

1 静かな静かな 里の秋
  お背戸に木の実の 落ちる夜は
  ああ母さんと ただ二人
  栗の実煮てます いろりばた

2 明るい明るい 星の空
  鳴き鳴き夜鴨の 渡る夜は
  ああ父さんの あの笑顔
  栗の実食べては 思い出す

3 さよならさよなら 椰子の島
  お舟にゆられて 帰られる
  ああ父さんよ 御無事でと
  今夜も母さんと 祈ります



もう10年以上前、小学校で「敬老の日コンサート」で『里の秋』を歌わせてもらった。
教務主任の先生からのリクエストだった。

歌い出した途端、殆どのおじいちゃん、おばあちゃんはハンカチで目を覆っていた。
大切な人を、ただただ待った経験は、今も「寂しく悲しい思いで」として、胸に生き続けているのだと、歌いながら強く感じた。

その後私は、「里の秋」に4番と5番の歌詞があったことを知った。
(「星月夜」という詩を、付曲の際に3番を斎藤信夫自身が書き直した)

今夜の最後のレッスンで、生徒とそのお母さんと「夢をもてることの幸せ」について数分間はなした。

たった1曲の歌が、私達に教えてくれることは沢山ある。
その歌を表現する私達は、もっともっと学ばなくてはならないことがあるはずだ。。。

  


Posted by 白谷仁子 at 22:27日本の歌

2013年11月25日

ホンワカ。。。


お野菜の発芽風景は、とてもにぎやかで可愛い。
中でも大根の発芽風景は、ちょっと「ホンワカ」だ。。。







ちいちゃな双葉はハート形。
一つ一つ同じようでいて、一つ一つみんな少しずつ違う。

「この可愛い双葉が、やがて太くて長い大根になるのか・・・」
そう思うと、なんだか笑いがこみ上げる。

この子達の育ての親は、やっぱり「土」だろう。
そしてその土を作るのは「人」。
やがて育った大根は・・・







冬を前に、可愛いひそひそ話が聞こえるようなホンワカとした時間を、植物達はくれた。。。






金子みすゞ

こツつんこツつん
打たれる土は
よい畠になつて
よい麥生むよ。

朝から晩まで
踏まれる土は
よい路になつて
車を通すよ。

打たれぬ士は
踏まれぬ土は
要らない土か。

いえいえそれは
名のない草の
お宿をするよ。




  


Posted by 白谷仁子 at 20:53食べ物

2013年11月24日

いくたびか。。。


賑やかだったお庭の花達が終わりを告げる頃、艶やかなまぁるい葉の隙間から顔を出すツワブキの蕾。
やがて蕾が膨らみ黄色い花が咲く頃、ツワブキは秋の庭の主役となる。。。



《ツワブキ(石蕗)花言葉は「謙譲」「困難に傷つけられない」》








植物は賢くて我慢強い。
それは、しっかりと土に根をはり、いつも、どんな日にも空を見上げているからだ。。

時折、冷たい雨や雪が時雨れる中、庭石の前で咲き続けるツワブキの花を見ていると、「負けてはいられない・・」と思う。。






いくたびか
時雨のあめのかかりたる
石蕗の花も 
つひに終はりぬ

〜斎藤茂吉〜



  


Posted by 白谷仁子 at 20:30お花

2013年11月23日

うっとりと実る。。。


今夜は星がとてもキレイだ。
空気が澄んでいると、なんだかとても安心するのはなぜだろう。。。

お店で並んでいる、形の整った果物ばかり見ていると、「キレイって何だろう・・・」とふと考えてしまう。
畑の脇に、不揃いの実を付けたイチジクやカリンの木を見かけると、そのものが持つ色だとか形に目がいく。






一つ一つはみんなキレイで、幸せそうに見える。
ひょっとしたら果物は、秋の澄んだ空気がうつしだす、夜の鮮やかな月や星に恋をしながら、色み柔らかくなっていくのかもしれない。。。



くだもの
八木重吉

秋になると
果物はなにもかも忘れてしまって
うっとりと実のってゆくらしい




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Posted by 白谷仁子 at 22:52ふるさと

2013年11月22日

葉は赤くなり。。。


山の木々が、赤や黄色に色づききってから初雪を見るまでの間、空も空気の匂いも、ほんのりと寂しい色になる。






数年前までは、なぜかこの時期になると、「なにかしなくちゃいけない・・・」という気持ちに追い回されてきた。
だけれど今は、どんなに忙しくても、少しずつ色を変える木の葉や空の色を感じながら、ゆっくりと過ぎてゆく時間を楽しんでいる。

苦手だった寒さも、日々のほんの少しの違いをを感じながら、しみじみと味わえるようになった。
今年はいつもの冬より、初雪が待ち遠しい。。。








八木重吉

葉は赤くなり
うつくしさに耐えず落ちてしまった
地はつめたくなり
霜をだして死ぬまいとしている
 


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Posted by 白谷仁子 at 15:05ふるさと自然

2013年11月21日

冬の月に〜Black Moonstone


12月21日(土)中山道高宮の《座・楽庵 おとくら》にてXmasコンサートを開催します。
歌、チェロ、ピアノによるバロック音楽の調べを、温かい響きの中でお楽しみ頂けます。







ピアノの菅井麻友子さん、チェロの小川真貴さんは共に愛知県立芸術大学・大学院のご出身です。
おとくらへの出演が今回で三度目となる菅井麻友子さんの、インベンションについてのトークと演奏も楽しみの一つです。
また今回、おとくらが初の出演となる小川真貴さんは多方面でご活躍されているチェリスト。
素晴らしい音色を、おとくらの空間に響かせて下さることでしょう。







***お申し込み***

おとくらプロジェクト
otokura.kissa@gmail.com
090-5677-1897(金子)

音楽企画 ko-on 湖音
siratani.m@gmail.com
090-4300-9616(白谷)







  


Posted by 白谷仁子 at 13:16コンサート

2013年11月17日

田舎暮らしフェスタ。。。


まっかな秋
薩摩忠作詞・小林秀雄作曲

まっかだな まっかだな
つたの 葉っぱが まっかだな
もみじの 葉っぱも まっかだな
沈む 夕日に てらされて
まっかなほっぺたの 君と僕
まっかな 秋に かこまれて いる






まっかな秋にかこまれながら、私は今日、米原市柏原の宿場街で一日を過ごした。
柏原宿歴史館ではセミナーが行われ、街道近辺は地元や遠方から訪れた人達で賑わっていた。


《田舎暮らしフェスタオープニング(米原市柏原)







美しく整った柏原の街道には、地域から持ち寄られた「食」が並び、道行く人達は足をとめ、出展者との会話に花を咲かせていた。

美しい山の紅葉と、素朴で美味しい食べ物。
そして今日、関係者に配られた、喫茶 「柏」の心のこもったお弁当に、とてもステキな秋の一日をもらった気持ちになった。。。







柏原・・・鳥居本・・・高宮・・・中山道の宿場街は、今も昔の華やぎをけして忘れてはいない。
日本独自の街の風景がどんどんなくなりつつある中で、街の人達の熱い想いやプライドが残してくれているものの大きさを、私達は忘れてはいけないと思った。






西浅井から出張してきていた『あぢかもくん』。。。
鳥好きの私にはたまらなく可愛かった。  続きを読む


Posted by 白谷仁子 at 23:12地域活動

2013年11月15日

まっかな秋。。。


一年を通して、これほど何度も私達の目を楽しませてくれる植物って、そう無いと思う。
自然の神様に感謝。。。


《ハナミズキ花言葉「私の思いを受けて下さい」》




ハナミズキの実は、本当に美しい。
秋の夕暮れなど、この実を見ると心が「ほっ」とする。

立春を過ぎた頃から蕾を膨らませ、それは可憐で爽やかな花を咲かせる。

ハナミズキの本当の花は、4枚の花びらの中心にある黄緑色の粒々だと教えてもらった時、とってもステキだと思った。
花弁に見えるのは総苞片(つぼみを包んでいた葉)だったのだ。
一粒一粒が1個の小さい花・・・じっと見つめながら私は、もっと沢山のお花のことを知りたいと思った。

やがて総苞片が散り、果実は夏の間に少しずつ大きくなる。
そして秋になると、真っ赤な宝石が実る。。。

一年を通して、これほど何度も私達の目を楽しませてくれる植物が日本にやって来たのは100年前。
今はあちこちで見られるけれど・・・その当時、初めてハナミズキに出会った人達は、どんな思いでその花を見つめていたのだろう。
そして初めてハナミズキに赤い実がついたとき、どれだけの人が笑顔になったのだろう。。。

もう一つ・・・ハナミズキの「きれい」・・・それは紅葉だ。。。

いくつも花言葉はあるけれど・・・「私の思いを受けて下さい」。

私はこの健気さがピッタリだと思う。



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Posted by 白谷仁子 at 20:18日本の歌

2013年11月12日

温かな色。。。

冷え込みが厳しくなればなるどに、山々の景色は更に美しさを増していく。
今しか感じることのできない秋の美しい景色が、そこら中で静かに音をたてているようだ。

季節が移り変わっても、いつも色を変えない温かな場所がある。。。






今日は、長浜市立一麦保育園におじゃました。
保育園とその周りに広がる田園風景を、山本山は秋の顔で見下ろしていた。






小さい頃の夢は保育士(私達の子供の頃は「保母さん」と言っていた)だった。
娘達がそれぞれの旅立ちを迎えたとき、一番涙を流したのは幼稚園の卒園式だった。






沢山の親の想いと、子供達の思い出が詰まったその場所は、いつも温かい色で満ちていた。





今日訪れた一麦保育園もまた、温かい色で満ちていた。。。





  


Posted by 白谷仁子 at 20:00地域活動