
2019年11月27日
この道〜リードオルガンとうたう日本の歌の午後。。。
幼い頃見た景色が、今も鮮明なのはなぜだろう。
楽しかった思い出を語ると、ちょっぴり泣きそうになるのはなぜだろう。。。
この道
北原白秋 詩 ・山田耕筰 曲
この道は いつか来た道
ああ そうだよ
あかしやの花が咲いてる
あの丘は いつか見た丘
ああ そうだよ
ほら 白い時計台だよ
この道は いつか来た道
ああ そうだよ
お母さまと馬車で行ったよ
あの雲も いつか見た雲
ああ そうだよ
山査子の枝も垂れてる
今まで歩いてきた、選んできた数しれない「道」。
見てきた景色、交わした言葉、うたった歌・・・
その一つひとつが合わさって、私の心はできている。

塚田佳男リードルガンコンサート「日本の歌の午後」のチケットは残り少なくなってきました。
お申し込みは 音楽企画湖音(090-4300-9616)(mail: siratani.m@gmail.com)までお願いします。
2019年11月25日
永遠の若さ…杜鵑草(ホトトギス)に寄せて。。。
「永遠の若さ」など、ありっこしないと思っていたけれど、
たった一つだけある事に気づいた…気付かされた。。。
《杜鵑草(ホトトギス)花詞「永遠の若さ」》

コーラスユウスゲというグループを指導している。
世代も様々だが、みんな仲良しだ。
練習中も笑いが絶えない。
「もう携帯電話が使えなくなっちゃって・・・」とメッセージは丁寧なお手紙で下さる人。
自力では練習会場に来れなくなった人。
終わった後にいつも「幸せだわ」といいにきてくれる人。
もう、会えなくなってしまった人。。。
メールでなんでも済ましてしまう(済ませてしまう)自分が恥ずかしくなることがある。

「永遠の若さ」など、ありっこしないと思っていた。
だけれど、たった一つだけある事に気づいた。
心だけはずっと変わらないのだということに、また気付かされたのだ。。。
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2019年11月17日
欅家しい朝独演会in本町宿、終わりました!。。
金屏風に座布団、手拭い。
「話芸」の中の音符と休符は、一瞬たりとも私たちを離さなかった。。。

開口一番は欅のはっぱさん(改:めいたんていこなん さん)。
本町宿いっぱいのお客様の空気は一気に解れた。
《欅のはっぱさん(改:めいたんていこなん さん)》

欅家しい朝さんの落語は【火焔太鼓】と【文七元結】。
時に笑い、時に涙し、終わった時に不思議な「満足感」でいっぱいになったのは、私だけではないだろう。
《欅家しい朝さん》

苦労話、失敗話も笑いに変える・・・だけど、その笑いはどこか優しくて。
落語の魅力を、とても身近に感じた1日だった。

来月、12月14日は同会場でリードオルガンコンサート。
日本の音楽を今に繋げたリードオルガンの音色が、たくさんの方々の心に届きますように。。。
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2019年11月03日
「五木の子守唄」〜リードオルガンとうたう日本の歌の午後。。
守り子唄。
この言葉を知っている人はどのくらいいるだろう。
歌はうたい継がれなければ、いつしか消えてしまう。
世界の音楽が一瞬にして聞くことができる今、時間をかけて歌い継がれてきたメロディーは、巡るましく変わりゆく音とリズムの交差の中で、次第に影を潜めていく。。。

五木の子守唄
日本民謡
おどま盆ぎり盆ぎり
盆から先きゃおらんと
盆が早よ来るりゃ 早よもどる
おどま勧進勧進
あん人たちゃよか衆
よか衆ゃよか帯 よか着物
おどんがうっ死んだちゅうて
誰が泣いてくりょか
うらの松山 蝉が鳴く
おどんがうっ死んだら
道端ちゃいけろ
通る人ごち 花あぎゅう
花は何んの花
つんつん椿
水は天から もらい水
子守唄には、子供を寝かしつけるあたたかい心をうたったものと、貧いい暮らしの中で子守に出された子供達のかなしさをうたったものがある。
日本の子守唄は、その殆どがさびしく、かなしい・・・
歴史の流れ、時代を生きた偉人たちのことは、歴史の時間に勉強できる。
だけれど、私たち人間の「心の歴史」を伝えてくれるのは、民謡や童謡・唱歌であることを忘れてはいけない。

音楽の教科書から消えてゆく「心の歴史」を、私はうたってきたい。
そしてまた、たくさんの人たちにうたい継いで欲しいと願っている。
12月14日(土曜日)。
彦根市本町「本町宿」で開催されるコンサート『リードオルガンとうたう日本の歌の午後』は、今の日本を支えてきてくれた数えきれない人たちの「心の歴史」を、塚田佳男先生のリードオルガンと歌で。。。

