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Posted by 滋賀咲くブログ at

2021年01月21日

月は人、人は月。。。



月の見えない夜は空しく
満月の夜は哀しい





なぜだろう
真半分のお月さまが優しいのは

月は人のように形を変え
人は月のように心を隠す





銀色にひかる自分も
宇宙の闇に溶け込む自分も

全部がまぁるい一個の自分だと
教えてくれる






  


Posted by 白谷仁子 at 21:47ふるさと私。。。

2021年01月14日

地異のかたみ。。。



「ヒト」を見る。
「ヒト」を感じる。

「ヒト」ではなく、「モノ」を見、「コト」を感じたら、心は違うところに居場所を見つけることができる。
地異・・・という言葉は、共に生きることを教えてくれる。

今朝ふと、立原道造氏の「はじめてのものに」を読みたくなった。
立原道造全集(全6巻 角川書店)は、私の宝物だ。

第1巻は、詩集『萱草に寄す』SINATINE NO.1「はじめてのものに」から始まる。






  はじめてのものに

ささやかな地異は そのかたみに
灰を降らした この村に ひとしきり
灰はかなしい追憶のやうに 音立てて
樹木の梢に 家々の屋根に 降りしきつた

その夜 月は明かつたが 私はひとと
窓に凭れて語りあつた(その窓からは山の姿が見えた)
部屋の隅々に 峡谷のやうに 光と
よくひびく笑ひ声が溢れてゐた

――人の心を知ることは……人の心とは……
私は そのひとが蛾を追ふ手つきを あれは蛾を
把へようとするのだらうか 何かいぶかしかつた

いかな日にみねに灰の煙の立ち初めたか
火の山の物語と……また幾夜さかは 果して夢に
その夜習つたエリーザベトの物語を織つた





浅間山の噴火は、その時、道造氏の心にどんな灰を降らせたのだろう。

そんなことを、つい考えてしまう。
灰に埋もれた小さな松の木や、穴だらけの石を手に取り、自分の呼吸を感じた日から6年が過ぎた。





火の山の物語と、エリザベートの物語。
シュトルムの『みずうみ(インメン湖)』という物語と道造氏自身の「いま」を重ねているかのように思えるのは私だけだろうか。
樹木や屋根に降る灰、仲間との語らい、そして、作者の少し離れた場所に、明るく笑うエリザベートが姿が見えるような気がする。。。




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Posted by 白谷仁子 at 20:38私。。。立原道造

2021年01月04日

地球が春を待っている。。。


誰にも話さないから教えて

   私たち人間が知らないこと・・・

        あとどれくらいあるの?



《アメリカフウ 花言葉「輝く心」》



時々、思うことがある。

私達が知らないだけで、木々はことばをもっているのではないか・・・と。

こどものころの「ふしぎ」は、おとなになると「ありえないこと」へとかわる。

それでも、ふとした瞬間に心はこどもに帰ることがある。

見えなかったことが、ある日見えるようになったりする。

今がちょうど、その時ではないかと思う。






最後の一葉が雪の空に舞ったら、春が一歩近づいてくる。

人が、地球が春を待っている。

輝く心で待っている。。。







  


Posted by 白谷仁子 at 23:12私。。。自然

2021年01月01日

2021年に新たなおもいを込めて。。。


新年 明けましておめでとうございます。

今年も詩をよみ、歌を歌い、心豊かな日々を送りたいとおもいます。
どうか2021年もよろしくお願いいたします。

感謝と祈りを込めて、この歌を・・・





いつまでも いつまでも

いつまでも いつまでも
もしも 僕らが鳥だつたなら
空の高くを 飛んでゐよう
雲のあちらを あごがれながら

いつまでも いつまでも
木の枝にゐて うたつてゐよう
たつたひとつの うたのしらべを
同じ聲で うたつてゐよう

身のまはりで すべてが死に
僕らのうたは 悲しみになる
そして 空は 限りなくとほい

あのあこがれは 夢だつた と
僕らの翼と咽喉は 誣ひるだらう
いつまでも そのあと いつまでも

鮎の歌「物語」からⅢ“いつまでも いつまでも”
       立原道造全集第三巻 物語  


Posted by 白谷仁子 at 00:16私。。。音楽企画 湖音ko-on立原道造