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Posted by 滋賀咲くブログ at

2019年01月28日

コンサート「Enjoy the classic 古典派の愉しみ」を終えて。。。


Happy birthday dear Mozart !






昨日、1月27日は、モーツァルトの236回目のお誕生日。
この記念すべき日を、私たち仲間は300人のお客様と共にモーツァルトの音楽に包まれました。


《アイネ・クライネ・ナハトムジーク ト長調 k.525 1・4楽章》


《春への憧れ》


《フルート4重奏k.285第一番》


《6つのウイーンソナチネ K.V. 439b より第一番 第3・4楽章
ピアノ協奏曲 イ長調 第 23番 K. 488 》


《レクイエムより「怒り日」「涙の日」


《ヴェスペレ第5番 k.339「Laudate dominum(主を褒め讃えよ)」


《歌劇フィガロの結婚から「フィナーレ」》



音楽の楽しさ、難しさが少しづつ仲間と共有できるようになってくると、歌声は変わってくる。
「声」は不思議。
その人の姿からは見えないものが伝わってくることがあります。
それは楽器も同じ。

演奏することや、生の演奏を聞くことに惹かれるから、人はコンサートに、コンサートホールに足を運ぶ。

都会も地方も、「音楽を楽しみたい」と願う人の気持ちに、どんな違いがあるだろう。
自分の暮らす町を知って、楽しんで、好きになると、そこに生まれる音楽は目に見えない魅力を放つ。

関わってくださった全ての方に心から感謝し、また次の音楽へと・・・





バロック、古典派・・・次はロマン派?  


2019年01月23日

モーツァルト、ナンシー・ストレースへの恋歌《Ch'io mi scordi di te? K.505 》。。。



1786年、「フィガロの結婚」でスザンナを歌ったナンシー・ストレース。
私にとってこの歌手は、モーツァルトのメロディーを聞くたびに頭をよぎる女性(歌手)だ。

コンサートアリア《Ch'io mi scordi di te? 〜Non temer, amato bene 》
K.505
(どうしてあなたを忘れられようか〜恐れないで、愛する人よ」)
ロンドで綴られる想いの果ては、悲しみのようで、実は喜びだったのかもしれない。。。


《Ch'io mi scordi di te? 〜Non temer, amato bene 》 K.505 直筆譜



このアリアは1787年にウィーンからロンドンへ旅立つナンシー・ストレースに送った・・・というよりは、自分と彼女のために書いた別れの曲だ。
10年ほど前にこのアリアを歌った時、ピアノと歌のメロディーの絡みつきに身震いを覚えた。
「音」で思いを表現する・・・しかも、愛する女性に歌わせるメロディーとの会話を成立させたこのアリアが、あれから私の中の1番になった。
なぜなら、ピアノの一音一音は、モーツァルトの一語一句なのだから。

ナンシー・ストレースという歌手はどんな声で、どんな音楽を持っていたのだろう。
そんなことを考えながら、歌の練習の時にはいつもロンドのかかりのフレーズを歌う。

共演を最後に、二人は二度と逢わなかった。
しかし、その後モーツァルトとやりとりした手紙は、ナンシー・ストレースが全て天国へ持っていったという。

数あるモーツァルトのエピソードの中で、これほど美しいものはないと、私は勝手に思っている。
コンサート「Enjoy the classic 古典派の愉しみ」まであと3日。
今回のコンサートでは披露できないこのアリアはブログでご紹介。

いつかまたステージで歌える日を夢見て。。。


Ch'io mi scordi di te? 〜Non temer, amato bene 》 K.505

Ch'io mi scordi di te?
Che a lui mi doni puoi consigliarmi?
E puoi voler che in vita…Ah no.
Sarebbe il viver mio di morte assai peggior.

Venga la morte, intrepida l'attendo.
Ma, ch'io possa struggermi ad altra face,
ad altr'ogetto donar gl'affetti miei,
come tentarlo? Ah! di dolor morrei.

Non temer, amato bene,
per te sempre il cuor sarà.
Più non reggo a tante pene,
l'alma mia mancando va.

Tu sospiri? O duol funesto!
Pensa almen, che istante è questo!
Non mi posso, oh Dio! Spiegar.

Stelle barbare,
stelle spietate!
perchè mai tanto rigor?

Alme belle, che vedete
le mie pene in tal momento,
dite voi, s'egual tormento
può soffrir un fido cuor?


どうしてあなたを忘れられようか
      〜恐れないで、愛する人よ

どうしてあなたを忘れられようか。
あの方にこの身を捧げよと?
その上で、私に生きよとお望みになる…ああ、だめ!
それでは私の生は、死よりはるかにみじめなものとなるでしょう!

来るがいい、死よ! 勇敢に立ち向かいましょう。
でも、私が他の光に思い焦がれ、
あなた以外に私の情熱を注ぐなど!
どうしてありましょうか?
ああ、悲しみのあまり死んでしまいそう。

心配しないで、愛する美しい人、
私の心はいつでもあなたのもの。
これ以上耐えられない、このようなひどい苦痛には。
私の魂は消え入りそうです。

あなたは溜息をついているの? 
おお、痛ましい悲しみ!
考えてごらんなさい、今、この瞬間の意味を!
神よ、私にはそれを口にすることができないのです。

残酷な星、
無情な運命、
なぜこれほどまでに苦しめるのですか?

心優しい人々よ、
私の今の苦しみを見ているあなた、
答えて下さい、
これほどの苦しみに誠実な心が耐えられるでしょうか。


ジャンバッティスタ・ヴァレスコ 詩








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2019年01月15日

風邪対策。喉対策。気力対策!。。。

江戸時代から作られていたという「梅酒」。
クエン酸たっぷりの「梅酒」。
お酒もだけれど果実が美味しい「梅酒」。

  考え出した方へ・・・
  誰だか知りませんが、
  心からお礼申し上げます。。。



《梅酒(2017年もの)ゼリー》




2017年ものの梅酒の「梅」が食べごろです。
ちょうど1年半熟成された「梅」は、お料理に使っても、そのまま食べても美味しいですね。

今夜は梅酒ゼリーを作りました。
仕込みに1年半、料理所要時間は8分弱、食べるの3分・・・







一昨年の6月、大きなボール山盛りの梅に、まち針で15〜20ほど刺した針穴が、焼酎と氷砂糖を吸い込んで、薄皮の下の果実はトロトロ・・・
ブログを見てくださっている皆様に、食べていただけないのが残念です(未成年さんは食べれません)。

体にいい食材を、1日10種類口にすれば、風はひかないと信じています。

梅酒ゼリー・・・ゼラチン(カルシウム)、梅(クエン酸)
これだけで2つの体に良いものが取れますね。。。♪

風邪対策。喉対策。気力対策!・・・まずはうがいと手洗いを。


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Posted by 白谷仁子 at 20:33食べ物私。。。

2019年01月13日

コンサート「Enjoy the classic 古典派の愉しみ」リハーサル!。。。



私は詩人ではないので、詩的に書くことはできません。

私は光と影を投げる芸術的なフレーズを作れません。
私は画家ではないからです。

私はパントマイムでも私の考えや感情を表現することはできません。
なぜなら私はダンサーではないからです。

私はトーンで表現することができます。
私はミュージシャンだからです。

         W.A.Mozart の残した言葉



《コンサート「Enjoy the classic 古典派の愉しみ」リハーサル 2019.1.12》



得意なこと、
好きなこと、
嫌いなこと、
考える方向性、、、
人はそれぞれ違うから、自分とは違う人に惹かれたり恋をする。

一人ひとりの顔が違うように、
一人ひとりの声も違うから、
コーラスはその仲間でしか作ることのできないハーモニーになる。

オペラ、レクイエム、四重奏、コンチェルト・・・
そのどれもが躍動感に満ちているのは、
天才と言われるモーツァルトという人が、
こよなく「人」を愛したからだと思う。

ホールに響く50人を超える仲間の声は、
オーケストラの響きに乗って客席後方の私の耳に届いた。
歌っているみんなは気付いただろうか。
昨年とは「トーン」が違っていることに。

「仕上げる」なんて言葉は、
本当に音楽を知っている人は使わないだろう。
音楽のもっと深いところは別なところにちゃんとある事を知っているから。

自分たちの音楽を作る事。
育ててきた「トーン」を大切に出来る事。
私達はこれまでの練習で教わってきた。

Wolfgang Amadeus Mozartという音楽家に。。。



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Posted by 白谷仁子 at 20:29コンサートコーラスEnjoy コーラス

2019年01月06日

ひとめ ふため。。。



ひとめ ふため みやこし よめご 

いつやの むかし ななやの やつし 

ここのや とおや ひーやふ みーやよ 

いーやむ なーなや こーことお








小学生の時、我が家に登場した羽子板。
まるでお雛様を板に貼り付けたような豪華さに、おもちゃなのか飾りなのか、触っていいのか悪いのか・・・複雑な気持ちで眺めていた。
母に遊び方を教えてもらった「わらべうた」と綺麗な羽根は、雅な羽子板とともに私の心に染み付いている。

雑貨屋さんで見つけた羽根は色とりどり。
なのにどなぜか胸がキュンとした。

私のノスタルジーは、子供の頃の遊びと歌に共鳴してあらわれる。

雪のぱらつくお正月。
羽子板を持ち出して羽根をついた。
カン!カン!という音が、積もった雪に埋れて不思議な世界を作っていた。

母から教わった「わらべうた」は、調べて見たが同じものはなかった。
楽譜に残さなかった「わらべうた」は、その地方で、家庭で、歌い継がれて行くうちに変わって行くことが多い。
それはまさに、地域の歌、故郷の歌、そして家族の歌。

その昔、女の子の神事から始まった「羽子板つき」と「わらべうた」。
これからもずっと残って欲しいとおもう。





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Posted by 白谷仁子 at 12:28ふるさと日本の歌私。。。

2019年01月01日

2019年、琵琶湖のさざ波を胸に。。。


びわ湖岸から見る伊吹山は、凛々しくておおらか。

山は木を作り、木は水を生む。

水は湖を目指し、川となり、地を渡る風となって旅をする。





水は数え切れない人たちの足音を聞く。

ウォーキングするひと。

畑仕事に精出すひと。

愛犬とお散歩するひと。

離れている家族との再会を待つひと。

病気を治すため頑張っているひと。

新しい命の誕生を待ちわびるひと。。。

いろんな人の思いを吸い込んで、水は琵琶湖にたどり着く。

命の水になるために、ひたすら琵琶湖を目指した水は、私たちの「毎日」を作る。

目の前に現れた風景に、はっと眼をとめる瞬間は、偶然出会った音楽が一瞬にして心を支配するのに似ている。

そんな何気無い、しかし忘れることのできない一瞬を、大切に心にとめておける自分でありたいと思う。





新年あけましておめでとうございます。

今年も琵琶湖のさざ波を胸に、一日一生、一日一笑、
そして一日一唱。。。

        
            音楽企画湖音 白谷仁子 












  


Posted by 白谷仁子 at 22:55ふるさと私。。。