
2015年05月31日
美しきかな・・・今日はパート練習〜Harmony with hearts。。。
『仲良きことは美しきかな』
〜武者小路実篤
〜武者小路実篤
《Harmony with heartsコーラスのパート別音源》

今日は、コンサート「Harmony with hearts」のコーラス練習でした。
・・・とはいっても、正規の練習日ではなく、自由参加のパート練習です。
第1回目の練習の後、「来れる人だけでも・・」と即座に日を決定しました。
数日前、ふと思ったのです。。
正規に活動している合唱団でも、この短期間で曲を仕上げることは困難・・・
一つでも、皆さんの安心材料を作れないかと。
長浜文芸会館のスタッフさん、伴奏の服部先生のご協力をいただいて、夜・・・レコーディングをすることに。
限られた時間での録音だったけれど、とりあえずパート毎に3曲は録音できました。
すっかり夜も更け、帰り際に、なんとか今日のパート練習に間に合うよう、スタッフさんにお願いして帰りました。
27日に録音して、今日までの3日間・・・無理は承知のお願いでした。。

今朝は早めに会館へ行き、CDチェックを・・・と練習室に着いた私の眼に飛び込んだのは、きちんと積まれた美しいパート別CDでした。。。
関わる人たちの気持ちひとつで、どんなことも美しく、楽しくなります。
コーラスのために私を動かしているのも、その力。
コンサート「Harmony with hearts」のコーラスのために集まった人たちの笑顔と、歌声は、私の気持ちを確実に動かしてくれています。
『仲良きことは美しきかな』
音と声とハーモニーの楽しさを求めて、仲良くパートごとに練習をするメンバーさんを前に、今日私の心の中に、この言葉は何度浮かんだでしょう。。
そして、コンサートを、コーラス団をささえてくれている、スタッフさんたちも、大きな大きな輪の中の仲間であり、「仲良しさん」なのだと、心から感じた一日でした。
コーラスのみなさん・・お疲れ様でした。
6/10にお会い出来るのを楽しみに。。。
6/10にお会い出来るのを楽しみに。。。
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2015年05月29日
6/6コンサート「日本の歌・心の歌」〜あのころ『からたちの花。。。』
からたちの花
北原白秋 詩/山田耕筰 曲
からたちの花が咲いたよ
白い白い花が咲いたよ
からたちのとげはいたいよ
靑い靑い針のとげだよ
からたちは畑の垣根よ
いつもいつもとほる道だよ
からたちも秋はみのるよ
まろいまろい金のたまだよ
からたちのそばで泣いたよ
みんなみんなやさしかつたよ
からたちの花が咲いたよ
白い白い花が咲いたよ
日本の歌、唱歌や童謡を歌うとき、私はいつも、「忘れてはいけないこと」を伝えたいと思う。。
長い文章や映像も、たしかに「伝える」ということの大きな手段になるだろう。
だけど、たった3分にも満たない一つの歌が、貧しかった昔の生活、人、自然の風景を、鮮明に心に届ける力を持っているということを、私はたくさんの人に知ってほしい。
日本を代表する作曲家、山田耕筰の歌をうたう時、いつも背筋がピンと伸びるような気がする。
とにかく、私にとって、文字では表現出来ない偉大な作曲家だ。
その山田耕筰が貧しい幼少期、養子に出され、工場で仕事をしながら勉強を続けていた時の思い出話から生まれた歌。
それが「からたちの花」だ。
山田耕筰はからたちの垣根で、母を慕い、故郷をおもい、小さな肩をふるわせて何度泣いたのだろう。。
私は「からたちの花」を歌う時、その小さな震える肩を抱きしめたくなる。
それはまた、貧しさのためにわが子を養子に出さねばならなかった、母の悲しみが心を締めつけるからかもしれない。
からたちのそばで、こらえきれず涙をぬぐう自分に、大人達はやさしく声をかけてくれた。
その優しさを感じれば感じるほど、「なぜ自分の母は、ここでなぐさめてくれないのか、抱きしめてくれないのか」という悲しさに包まれただろう。

私がからたちを見たのは、たった数年前のこと。
花はおわり、ちいさな実がついていた。
青い針のとげは・・・私が想像していたよりも、うんと鋭く、大きかった。
からたちの花が咲いたよ
私には「咲いたよ」という呼びかけが、会いたくて仕方のない人へのささやきに思えて仕方ない。。
からたちの花が咲いたよ
白い白い花が咲いたよ
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2015年05月23日
びわ湖と麦と歌声と〜Harmony with hearts。。。
金色の麦の穂がさざめいている。
びわ湖から吹く風は、まるで穂を歌わせているかのようだ。
5月の若葉の季節に、サワサワと鳴る柔らかな音とその金色の絨毯は、あまりにも眩しい。。。

一本の麦は、その細い茎で穂を支えている。
もしも強い風が吹いたなら、茎は折れてしまうだろう。
強い雨に打たれたら、根っこから倒れてしまうだろう。
綺麗に植えられ育てられた麦は、吹く風に逆らうことなく、降る雨に負けることなく、美しい景色に育ってきた。

5月20日、コンサート「Harmony with hearts」のコーラス練習がはじまった。
40人を越える歌声は、美しいだけではなく、爽やかな「強さ」を持っていた。
歌声の持つエネルギーは、きっと言葉ではかれるものではない。
歌うメンバー、人数、そして一番大切な心・・・heartで何色にでも変わる。
大きな穂を実らせ、太い茎でそれをささえている一本も、やっと隣の麦にもたれかかって立っている一本も、麦は麦。。。
色んな麦がそれぞれの美しさを光らせ、人の力だけでは作る事のできない風景を作っている。

7月19日のHarmonyは、まだ誰の耳にもきこえない。
けれど私の心には、
一日ごとに育ってきた金色の麦のような、
びわ湖の風にさざめく穂の心地良いHarmonyがきこえてくるのだ。。。
けれど私の心には、
一日ごとに育ってきた金色の麦のような、
びわ湖の風にさざめく穂の心地良いHarmonyがきこえてくるのだ。。。
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2015年05月15日
Harmony with hearts 〜美しき湖上の響き〜
私の故郷、長浜の琵琶湖岸でコンサートを開催します。

《写真は夏の夕暮れの琵琶湖 (Photo スタジオエコール)》
(公財)長浜文化スポーツ振興事業団HP
http://www.biwa.ne.jp/~bunspo/2015/2015_7_19_bunka_harmony_with_hearts/2015_7_19_bunka_harmony_with_hearts.html
タイトルは、Harmony with hearts ・・・美しき湖上の響き。
長浜市及び近隣から新たに募集した30名を超える合唱団のメンバーと共に、歌とピアノ、フルート四重奏が心のHarmonyを奏でます。
メゾソプラノの福嶋あかねさんをはじめ、素晴らしいソリストの方々が出演。
私は木下牧子の日本歌曲と、ヨハン・シュトラウスの喜歌劇「こうもり」からアデーレのアリアを。。。
コーラス指導・指揮は私がつとめます。
練習風景なども、ブログでお知らせしていきますので、お楽しみに。。。
初の練習日、5月20日が今から楽しみです。。。
夏の陽射しと、琵琶湖からの涼やかな風を感じながら、7月19日、ずっと市民に愛されてきたホール、長浜文化芸術会館で、私たちと共に心のHarmonyを奏でませんか。。。
2015年05月11日
母の日、何の日、命の日。。。
母の日・・・
お店には色とりどりのカーネーション。
鳥好きな私の元には、木彫りの小鳥のボールペン。。。
娘たちからのプレゼント。

100年以上前、母の日の起源はアメリカのアンナ・ジャービスという一人の女性のはたらきかけ。
5月は、日本に暮らす私たちにとって、「命」を感じる季節でもある。
昼間のポッカリとした冴えた暖かさと爽やかな風は、まさに母親の愛情を思わせる。
母の日が来る度に、「命」」について考える。
表現は色々あるけれど、1日じっくりと、この世に生み育ててもらった事のありがたさを感じる事も、「ありがとう」の形だ。

娘たちが小さい頃、よくお手紙をもらった。
広告の裏、画用紙、お気に入りのメモ・・・
いろんなことで、自信を無くしそうなとき、
つたない文字と可愛い絵から、私は誇らしさをもらってきた。
《平成9年》

二人の母も元気。
「ありがとう」しかない。
母の日は、私にとって、命についてゆっくりと考える日だ。。。
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お店には色とりどりのカーネーション。
鳥好きな私の元には、木彫りの小鳥のボールペン。。。
娘たちからのプレゼント。

100年以上前、母の日の起源はアメリカのアンナ・ジャービスという一人の女性のはたらきかけ。
5月は、日本に暮らす私たちにとって、「命」を感じる季節でもある。
昼間のポッカリとした冴えた暖かさと爽やかな風は、まさに母親の愛情を思わせる。
母の日が来る度に、「命」」について考える。
表現は色々あるけれど、1日じっくりと、この世に生み育ててもらった事のありがたさを感じる事も、「ありがとう」の形だ。

娘たちが小さい頃、よくお手紙をもらった。
広告の裏、画用紙、お気に入りのメモ・・・
いろんなことで、自信を無くしそうなとき、
つたない文字と可愛い絵から、私は誇らしさをもらってきた。
《平成9年》

二人の母も元気。
「ありがとう」しかない。
母の日は、私にとって、命についてゆっくりと考える日だ。。。
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2015年05月06日
五月の風を ゼリーにして・・・
五月になると、庭はたちまち花や緑でいっぱいになる。
花々で賑わうのは、手入れをした庭ばかりではない。
我が家の敷地内にある土手には、伽羅蕗やシャガ、シシウドで埋めつくされている。
毎年当たり前の光景が、今日は風で揺れていたせいか、ひときわ美しかった。
《シシウド 花言葉「健康美」》

「薫風」という言葉が私は好きだ。
鳥は風にのって飛び、花の種を運ぶ。
そして風は、その花の香りを人に運ぶ。。。
生きてゆく上で、追い風と向かい風が、同じだけ自分に吹くとしたら、5月はそっと背中を押す優しい追い風だ。。。
立原道造の最後の言葉が、それを物語っている。。。
「五月の風を ゼリーにして持ってきてください。」
〜立原道造
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花々で賑わうのは、手入れをした庭ばかりではない。
我が家の敷地内にある土手には、伽羅蕗やシャガ、シシウドで埋めつくされている。
毎年当たり前の光景が、今日は風で揺れていたせいか、ひときわ美しかった。
《シシウド 花言葉「健康美」》

「薫風」という言葉が私は好きだ。
鳥は風にのって飛び、花の種を運ぶ。
そして風は、その花の香りを人に運ぶ。。。
生きてゆく上で、追い風と向かい風が、同じだけ自分に吹くとしたら、5月はそっと背中を押す優しい追い風だ。。。
立原道造の最後の言葉が、それを物語っている。。。
「五月の風を ゼリーにして持ってきてください。」
〜立原道造
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2015年05月03日
2015年 発表会「ANDANTE」。。。
昨日。。
2015年 発表会「ANDANTE」を無事に終えることが出来ました。
Pianoソロ、連弾、声楽、アンサンブル、コーラス・・・
盛りだくさんなコンサートは、和やかな集合写真で幕を閉じた。

スパイラルアップ。。。
この言葉を知ってから、私自身、以前よりも更にポジティブに物事を考えられるようになった。
第1回目の発表会開催から、20回を越える今も、思うことは同じだ。
「生徒さんに何をしてあげられただろう、、、あの生徒には?・・・あの生徒には?・・・みんな楽しめただろうか。」
《コーラス ユウスゲの皆さん》

生徒はかわいい。。
そして、その親御さんには、まるで同士のような想いと、愛おしさがある。
《モーツァルト「フィガロの結婚」〜手紙の2重唱》

《フンパーティング「ヘンゼルとグレーテル」から》


ずっと念願だった、声楽の生徒とのオペラの2重唱では、互いの成長を感じられる瞬間でもあった。
《ヨハン・シュトラウス「こうもり」
〜侯爵様、あなたのようなお方は》

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2015年 発表会「ANDANTE」を無事に終えることが出来ました。
Pianoソロ、連弾、声楽、アンサンブル、コーラス・・・
盛りだくさんなコンサートは、和やかな集合写真で幕を閉じた。

スパイラルアップ。。。
この言葉を知ってから、私自身、以前よりも更にポジティブに物事を考えられるようになった。
第1回目の発表会開催から、20回を越える今も、思うことは同じだ。
「生徒さんに何をしてあげられただろう、、、あの生徒には?・・・あの生徒には?・・・みんな楽しめただろうか。」
《コーラス ユウスゲの皆さん》

生徒はかわいい。。
そして、その親御さんには、まるで同士のような想いと、愛おしさがある。
《モーツァルト「フィガロの結婚」〜手紙の2重唱》

《フンパーティング「ヘンゼルとグレーテル」から》


ずっと念願だった、声楽の生徒とのオペラの2重唱では、互いの成長を感じられる瞬間でもあった。
最後は感謝を込めて。。。
《ヨハン・シュトラウス「こうもり」
〜侯爵様、あなたのようなお方は》

スパイラルアップ・・・
先生と一緒に、また頑張ろう。。。
先生と一緒に、また頑張ろう。。。
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