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Posted by 滋賀咲くブログ at

2022年09月30日

秋の空と私の心。。。


知らない間に秋になり
  空も庭の花たちも
    間近の冬を手招きしている




《水葵 花言葉「前途洋々」》




朝一番の空気の味が変わってくると
何かがわくわくこみ上げて来る

それが楽しみなのか
気ぜわしさなのか
自分でもよくわからないのだけれど

とにかく
元気が出てくるのだ

一日一日を大切に生きていても
365日を全て記憶することはできない

木々や花や
星や月に自分をリンクさせると
不思議なほど気持ちよく心が整う

遠い春や
過ぎた夏は
すべてこの秋のために存在したのだと





知らない間に秋になり
  空も庭の花たちも
    そして私も
      間近の冬を手招きしている









  


Posted by 白谷仁子 at 10:42お花私。。。

2022年09月21日

「ごちそう」の意味。。。



真剣に向き合う。
楽譜の中の音符を一音ずつ丁寧にたどるように。
食材に真剣に向き合って丁寧に人の手を加えると、
極上の”ごちそう”になる。





お芋掘りの時にコロコロと、
土に隠れそうな小さなお芋たちが転がる。
大事に持ち帰って、3番絞りのごま油でカラリと素揚げ。
お塩はこだわって選んでいる岩塩。
表面はカリカリで、中はほっこりして甘い。
こんなごちそうって、どこにあるんだろう。

おばあちゃんの手が「おいしいね。おいしいね。」と何度も伸びる。
とりたての野菜を丁寧に洗って、丁寧に切って、丁寧に水分を拭き取り、そして丁寧に揚げる。
本当のごちそうは、豪華な食材を並べることではなくて、手間をかけること。





吟味して選んだ苗を丁寧に育て、大きくなるまで愛情をかける。
美味しくなるため、食材も目一杯頑張っている。
それを手助けしるのは育てる人たち。
雨の日も風の日もお休みはない。

最後の最後、手を入れる大切なお仕事が”料理”。

だから・・・
真剣に向き合う。
楽譜の中の音符を一音ずつ丁寧にたどるように。
食材に真剣に向き合って丁寧に、丁寧に。
極上の”ごちそう”にするために。。。


  


Posted by 白谷仁子 at 20:20食べ物私。。。園芸

2022年09月15日

薔薇の花に心をこめて。。。




お花屋さんで見つけた薔薇は、
見たことのないサーモンピンクで、
多分、お店に入った時からそれ以外は見えていなかった。

ちっとも薔薇らしくないその子を、
たった1輪だけ買った私。

何年か経った今も、
ピアノの上の透明なフレームの中で咲き続けている。
大切な思い出の真ん中には、
いつも花があった。

自分で買ったはじめての薔薇は、
香りゆかしい音楽のような薔薇だった。。。





薔薇の花に心をこめて 
      詩 大木惇夫
      曲 山田耕筰

薔薇よ薔薇
薔薇の花ささげまつる
地の上に香りて浄く
いと美わしき花なれば
薔薇よ薔薇
大空の御光ありて
薔薇よ薔薇
薔薇の花ささげまつる。

  


Posted by 白谷仁子 at 21:19日本の歌お花私。。。うた

2022年09月05日

人が歌うこと。。。

「私たちが何気無く、ともすれば気づかないうちにしているハミングや鼻歌は、いつ頃、どんな民族から始まったのだろう。」


《8月28日concertパリ旅情ウエルカムコンサートby ラ・ルミエール》



「誰に聴いてもらうでもなく、大抵は一人でいる時間に無意識に出てくるハミングは、人間がどんな心理の時に出てくるのか、また、人間の発声の中で一番自然で美しいと言われる鼻歌を口ずさむ時、体は、声帯はどのような状態なのだろうか・・・。」

そんな疑問を持ちつつ、大学を出てから35年近く携わった様々な仕事の中で、またそこで出会った人たちと関わる中で、少しずつだけれど見えて来たものがある。






音楽の力、歌の力は未知なものだ。
丸一日話したところで心理など伝えることはできない。
人と人とを繋ぎ、ある時は病を癒し、歌う時に働く脳の深い部分は、私たちが「命の危険」を察知する部分と同一であると書かれた著書もある。
「歌う」ことは、単に楽しみや娯楽ではなく、紀元前から人間の心身が進化してきた経過にとって、とても重要であることは間違いない。






ルネサンス以降、バロック、古典派、ロマン派と、音楽が芸術として捉えられるようになってから、まだ500〜600年しか経っていないけれど、その歴史は全く揺るぎなく現代に伝えられている。そして楽の歴史は、塗り替えられていない。

日常、歌が生活の一部としてあるような人が、ある日突然「コーラスはいけません。」と言われる。
その時、歌えないことよりも、歌ってはいけないと強いられることに違和感や戸惑いをおぼえる人の方が多かったのではないだろうか。

歌を本業にしている人でも、事情で一週間、1ヶ月・・・と歌えないことはある。
だけれど人は、「歌ってはいけない」と強いられることで、それがたとえ1日でも、とても苦しい。

歌うことは、人間にとって「大切」とか「必要」とか以前に、ただただ「自然」なことなのだ。
お茶を飲んだり食事をしたり、誰かが恋しくなったり眠くなったり、泣いたり笑ったり・・・当たり前のことなのだ。

コロナ禍の中、コンサート活動やコーラス活動は、気をつけなくてはならないことがたくさんある。
止むを得ず自粛期間を置かねばならない時もあるかもしれない。
でも、人間はこれまで気の遠くなるような時空を自然とかかわりながら超えて来た。

その自然の中の一つが歌、音楽と考えると、私たちは時間の流れに逆らうことなく、心と頭の声を聞きながら、信じるものが導くほうへ歩いていくことが、今できる最大のことのように思える。

ここに述べたことは私のおもいの、ほんのひとかけらにすぎないけれど、私が代表をしている2つのコーラスグループ「コーラス・ユウスゲ」と「ラ・ルミエール」の最大のテーマかもしれない。
助け合い、支え合い、いつも前を向いていること。
人と人が繋がり生きていく上で最も大切なことを、世代の異なる2つのグループから私は教えられている。







文化産業交流会館でのウエルカム・コンサートは2回目。
地域のホール、施設はどこもあたたかくて親切だ。
快く承諾し、新たなスペースの準備もしてくださったことに、感謝は尽きない。。。


●ウエルカムコンサート プログラム●
『誰にも言わずに』から 
         詩 金子みすゞ 曲 相澤直人 
   ・露
   ・このみち
   ・私と小鳥と鈴と
   ・色紙
 シャローム   ダン・フォレスト

来年2023年9月、ラ・ルミエール第1回定期演奏会を米原市ルッチプラザで開催します!!!。

  


2022年09月04日

コンサートから一週間。。。


コンサートから一週間が経った。。。


《こだわりのコンサートプログラム》



演奏の場は、その隅々が自己表現であって、イメージから企画、パートナーとのコミュニケーション、チラシ・プログラム、当日の張り紙まで、そこに集まる人たちと時間を共にすることだけに気持ちを集中させてきた。
プログラムへのこだわりもその中の一つ。



Photo:スタジオエコール


「失敗したくない」、「ドレスは何色?」、「ヘアスタイルはどうしよう・・」若い頃はそんなことばかり考えていた。
今はコンサート前後の数日間がイメージできているかいないかが何より大切で、それによってステージでのmotivationが決まるようになって来た。





・・・コンサート「パリ旅情」プログラムから・・・
フランスの音楽に憧れを抱き始めたのは、30年近く前のことでした。ポー ル・ヴェルレーヌの詩とガブリエル・フォーレの幻想的な歌曲の世界の虜に なった私は、様々な歌手によるフォーレの歌曲を聴きあさるうちに、自身で も歌いたいという強い思いを持つようになりました。日本語、イタリア語、 ドイツ語など、他国の言葉と音楽との融合は、まだ学生だった私の日常に億 のエッセンスを与えてくれましたが、大学を卒業してから取り組んだフラン ス歌曲は、別の意味で「自分の中に眠っていた音楽」を呼び覚ませてくれた のです。フランスをテーマにしたコンサートを企画する中で、憧れはますま す募り、その思いと麻友子さんのお誘いが、2020年2月、私をパリへと旅 立たせました。 パリの文化に憧れる人、パリの風景に魅了される人、日本でもたくさんの人 がそれぞれにパリという国を愛し続けています。今回のコンサートで選んだ 「パリ旅情」の詩人、深尾須磨子氏は、49歳の働き盛りに仕事で何度もパ リを訪れていました。その20年後、1957年69歳の時には、プライベート で1年間パリに暮らし、「パリ横丁」というエッセーと詩を書きました。2 年後に本が発行された直後、それを待っていたかのように8つの詩を選び、 歌曲「パリ旅情」を作曲したのが高田三郎です。時代は変わっても変わるこ とのない「人が何かを愛する気持ち」を、今日は「パリ旅情」を通し表現し たいと思っています。
、10年後に再びパリを訪れ、詩人と同じ年頃の私が早朝のセーヌ川辺りを ゆっくりと歩く姿が、私にははっきりと見えるのです。






麻友子さんと出会った頃、彼女はまだ学生さんで、真剣に音楽に向き合う健気で可憐な姿に惹かれたことをよくおぼえている。
それから何度か共演を重ね、パリで共演した時は、親子ほど年の違う私を見事にサポートし素晴らしいピアノで歌わせてくれた。
今回、プログラム後半のドビュッシー 版画「塔(パゴダ)」「グラナダの夕べ」「雨の庭」 は、その音の美しさについて、コンサート後たくさんのお客様から感動の声をいただいた。





「これからは好きに歌わせて欲しい!」
こんなトークに、会場は優しく笑いを乗せてくれた。
ある時から、既製品のような歌からはもう卒業したいと思った。
何が正しいのか、空の上の作曲家には聞けない。
残されたのは楽譜だけ。
そこから何を読み取ってどう表現するかで、演奏家の実力がわかる。

まだまだ勉強。
一生勉強。
きっとお空に昇っても勉強。。。


●お礼●
コンサート「パリ旅情」に足を運んでくださったお客様、立ち上げから終演までンサートのお手伝いをしてくださったスタッフのみなさま、文化産業交流会館のみなさま、コンサート前のウェルカム・コンサートで少ない人数ながら綺麗なハーモニーを披露してくれたラ・ルミエールのメンバー、そしてどんな時も白谷仁子を励まし勇気付けてくれる心の友達に、心から感謝いたします。
ありがとうございました。  続きを読む