
2014年12月31日
うららかに靑い空には陽がてり 火山は眠つてゐた。。。
夢の大きさを秤にかけて
あの夢、この夢、私にとっての一番は・・・
答えはわかっているくせに
懲りずに何度も秤にかける自分がいる。。。

通り過ぎて行くほんの一瞬に、忘れられないほどのきらめきをおぼえる時がある。
それは次の瞬間から、私だけの「夢」へとかわる。
「何かを手に入れたら、何かを無くさなくてはならない。。。」
そう頑なに信じていた頃の自分に「サヨナラ」することができた瞬間、私の中の「夢」は溢れんばかりに増えていった。

強すぎない陽射しの中、「この時が止まればいい・・」と切に願った。。。
時の流れと共に、思い出へと変わって行くいくつかのきらめきは、その瞬間から「夢」となる。
私の心には、一つの詩のフレーズが音楽のようにずっと流れていた。
「うららかに靑い空には陽がてり 火山は眠つてゐた」

のちのおもひに
夢はいつもかへつて行つた 山の麓のさびしい村に
水引草に風が立ち
草ひばりのうたひやまない
しづまりかへつた午さがりの林道を
うららかに靑い空には陽がてり 火山は眠つてゐた
――そして私は
見て来たものを 島々を 波を 岬を 日光月光を
だれもきいてゐないと知りながら 語りつづけた……
夢は そのさきには もうゆかない
なにもかも 忘れ果てようとおもひ
忘れつくしたことさへ 忘れてしまつたときには
夢は 真冬の追憶のうちに凍るであらう
そして それは戸をあけて 寂寥のなかに
星くづにてらされた道を過ぎ去るであらう
〜立原道造 詩集『萱草に寄す』より〜

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あの夢、この夢、私にとっての一番は・・・
答えはわかっているくせに
懲りずに何度も秤にかける自分がいる。。。

通り過ぎて行くほんの一瞬に、忘れられないほどのきらめきをおぼえる時がある。
それは次の瞬間から、私だけの「夢」へとかわる。
「何かを手に入れたら、何かを無くさなくてはならない。。。」
そう頑なに信じていた頃の自分に「サヨナラ」することができた瞬間、私の中の「夢」は溢れんばかりに増えていった。

強すぎない陽射しの中、「この時が止まればいい・・」と切に願った。。。
時の流れと共に、思い出へと変わって行くいくつかのきらめきは、その瞬間から「夢」となる。
私の心には、一つの詩のフレーズが音楽のようにずっと流れていた。
「うららかに靑い空には陽がてり 火山は眠つてゐた」

のちのおもひに
夢はいつもかへつて行つた 山の麓のさびしい村に
水引草に風が立ち
草ひばりのうたひやまない
しづまりかへつた午さがりの林道を
うららかに靑い空には陽がてり 火山は眠つてゐた
――そして私は
見て来たものを 島々を 波を 岬を 日光月光を
だれもきいてゐないと知りながら 語りつづけた……
夢は そのさきには もうゆかない
なにもかも 忘れ果てようとおもひ
忘れつくしたことさへ 忘れてしまつたときには
夢は 真冬の追憶のうちに凍るであらう
そして それは戸をあけて 寂寥のなかに
星くづにてらされた道を過ぎ去るであらう
〜立原道造 詩集『萱草に寄す』より〜

夢をみよう。
前をみよう。
前をみよう。
そう思える人と一緒にいる時間を大切にしよう。
時間を大切にすることは
自分を大切にすること。
自分を大切にすることは
あなたの大切な人を幸せにすること。。
自分を大切にすること。
自分を大切にすることは
あなたの大切な人を幸せにすること。。
心の秤は、休む間もなく働き続けるほうがいい。
2015年も、夢多き年に。。。
2015年も、夢多き年に。。。
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2014年12月26日
NHK『にっぽんの歌 こころの歌』〜十五夜お月さん。。。
にっぽんの歌 こころの歌。。。
今年も29日(月)から元旦にかけて、FMラジオ「にっぽんの歌 こころの歌」が放送されます。
番組の解説は、日本歌曲の研究・解釈・伴奏において、現在日本の第一人者である塚田佳男先生。
歌手・高津佳(たかつ けい)としてもご活躍されている塚田佳男先生の歌声を、29日に聴くことが出来るのも楽しみの一つです。
「羽衣」 葛原しげる・作詞、梁田貞・作曲
(ヴォーカル)高津佳
(ピアノ)小原孝
そして今年も、私のCD『野口雨情の童謡と民謡〜やがて土に・・・』から一曲を。。。
十五夜の夜、雨情とその息子が手をつなぎ、月に照らされ去って行く母親を見送る・・・
そんな光景を思わせる、かなしくもせつない歌「十五夜お月さん」。。。
「十五夜お月さん」 野口雨情・作詞、本居長世作曲
(ソプラノ)白谷仁子
(ピアノ)竹中直美

十五夜お月さん
十五夜 お月さん
御機嫌さん
婆やは お暇(いとま)
とりました
十五夜 お月さん
妹は
田舎へ貰られて (もられて)
ゆきました
十五夜 お月さん
母(かか)さんに
も一度 わたしは
逢いたいな
(1920(大正9年)「金の船」)
年の暮れ、そして新しい年。
日本の歌の数々と、やさしい語りで、心を温めてください。
にっぽんの歌 こころの歌
NHKFM 12月29日(月)~1月1日(木・祝)午前11時00分~午前11時50分
誰もが幼いころ耳にした懐かしい童謡・唱歌や、瀧廉太郎や山田耕筰によって開花した日本歌曲の様々な名曲などを取り上げ、世代を超えて家族みんなで楽しむことができる番組。去年に引き続き、年末から元旦まで、4回にわたってさわやかで格調の高い歌声を楽しんでいただく。今回も、CDやLPレコードなどの名盤をお聴きいただくほか、NHKのアーカイブスの貴重な音源も取り上げる。また、日本歌曲の名手として知られる歌手による番組のための新録音も予定している。
(NHKホームページ http://www4.nhk.or.jp/P2991/ より)
12月29日(月)の放送
午前11時00分~午前11時50分
「里ごころ」 北原白秋・作詞、中山晋平・作曲
(テノール)畑儀文
(ピアノ)塚田佳男
「波浮の港」 野口雨情・作詞、中山晋平・作曲
(テノール)中村健
(ピアノ)三浦洋一
「鉾をおさめて」 時雨音羽・作詞、中山晋平・作曲
(テノール)石井昭彦
(ピアノ)三浦洋一
「出船の港」 時雨音羽・作詞、中山晋平・作曲
(バリトン)立川澄人
(ピアノ)三浦洋一
「旅人の歌」 北原白秋・作詞、中山晋平・作曲
(バリトン)小松英典
(ピアノ)コルト・ガーベン
「十五夜お月さん」 野口雨情・作詞、本居長世作曲
(ソプラノ)白谷仁子
(ピアノ)竹中直美
「お月さん」 西條八十・作詞、本居長世・作曲
(ソプラノ)大貫裕子
(ピアノ)塚田佳男
「白月」 三木露風・作詞、本居長世・作曲
(ソプラノ)関定子
(ピアノ)塚田佳男
「叱られて」 清水かつら・作詞、弘田龍太郎・作曲
(ソプラノ)澤畑恵美
(ピアノ)谷池重紬子
「浜千鳥」 鹿島鳴秋・作詞、弘田龍太郎・作曲
(ソプラノ)幸田浩子
(ピアノ)寺嶋陸也
「城ケ島の雨」 北原白秋・作詞、梁田貞・作曲
(カウンターテナー)米良美一
(ピアノ)内山夏子
「羽衣」 葛原しげる・作詞、梁田貞・作曲
(ヴォーカル)高津佳
(ピアノ)小原孝
「浜辺の歌」 林古渓・作詞、成田為三・作曲、林光・編曲
(合唱)東京オペラシンガーズ
(指揮)宮松重紀
(ピアノ)小林万里子
今年も29日(月)から元旦にかけて、FMラジオ「にっぽんの歌 こころの歌」が放送されます。
番組の解説は、日本歌曲の研究・解釈・伴奏において、現在日本の第一人者である塚田佳男先生。
歌手・高津佳(たかつ けい)としてもご活躍されている塚田佳男先生の歌声を、29日に聴くことが出来るのも楽しみの一つです。
「羽衣」 葛原しげる・作詞、梁田貞・作曲
(ヴォーカル)高津佳
(ピアノ)小原孝
そして今年も、私のCD『野口雨情の童謡と民謡〜やがて土に・・・』から一曲を。。。
十五夜の夜、雨情とその息子が手をつなぎ、月に照らされ去って行く母親を見送る・・・
そんな光景を思わせる、かなしくもせつない歌「十五夜お月さん」。。。
「十五夜お月さん」 野口雨情・作詞、本居長世作曲
(ソプラノ)白谷仁子
(ピアノ)竹中直美

十五夜お月さん
十五夜 お月さん
御機嫌さん
婆やは お暇(いとま)
とりました
十五夜 お月さん
妹は
田舎へ貰られて (もられて)
ゆきました
十五夜 お月さん
母(かか)さんに
も一度 わたしは
逢いたいな
(1920(大正9年)「金の船」)
年の暮れ、そして新しい年。
日本の歌の数々と、やさしい語りで、心を温めてください。
にっぽんの歌 こころの歌
NHKFM 12月29日(月)~1月1日(木・祝)午前11時00分~午前11時50分
誰もが幼いころ耳にした懐かしい童謡・唱歌や、瀧廉太郎や山田耕筰によって開花した日本歌曲の様々な名曲などを取り上げ、世代を超えて家族みんなで楽しむことができる番組。去年に引き続き、年末から元旦まで、4回にわたってさわやかで格調の高い歌声を楽しんでいただく。今回も、CDやLPレコードなどの名盤をお聴きいただくほか、NHKのアーカイブスの貴重な音源も取り上げる。また、日本歌曲の名手として知られる歌手による番組のための新録音も予定している。
(NHKホームページ http://www4.nhk.or.jp/P2991/ より)
12月29日(月)の放送
午前11時00分~午前11時50分
「里ごころ」 北原白秋・作詞、中山晋平・作曲
(テノール)畑儀文
(ピアノ)塚田佳男
「波浮の港」 野口雨情・作詞、中山晋平・作曲
(テノール)中村健
(ピアノ)三浦洋一
「鉾をおさめて」 時雨音羽・作詞、中山晋平・作曲
(テノール)石井昭彦
(ピアノ)三浦洋一
「出船の港」 時雨音羽・作詞、中山晋平・作曲
(バリトン)立川澄人
(ピアノ)三浦洋一
「旅人の歌」 北原白秋・作詞、中山晋平・作曲
(バリトン)小松英典
(ピアノ)コルト・ガーベン
「十五夜お月さん」 野口雨情・作詞、本居長世作曲
(ソプラノ)白谷仁子
(ピアノ)竹中直美
「お月さん」 西條八十・作詞、本居長世・作曲
(ソプラノ)大貫裕子
(ピアノ)塚田佳男
「白月」 三木露風・作詞、本居長世・作曲
(ソプラノ)関定子
(ピアノ)塚田佳男
「叱られて」 清水かつら・作詞、弘田龍太郎・作曲
(ソプラノ)澤畑恵美
(ピアノ)谷池重紬子
「浜千鳥」 鹿島鳴秋・作詞、弘田龍太郎・作曲
(ソプラノ)幸田浩子
(ピアノ)寺嶋陸也
「城ケ島の雨」 北原白秋・作詞、梁田貞・作曲
(カウンターテナー)米良美一
(ピアノ)内山夏子
「羽衣」 葛原しげる・作詞、梁田貞・作曲
(ヴォーカル)高津佳
(ピアノ)小原孝
「浜辺の歌」 林古渓・作詞、成田為三・作曲、林光・編曲
(合唱)東京オペラシンガーズ
(指揮)宮松重紀
(ピアノ)小林万里子
2014年12月24日
クリスマスの歌〜Richard Strauss。。。
クリスマスイヴ。。
たくさんの人たちがそれぞれのイヴを過ごしている。。。
今年もたくさんのクリスマスソングを歌った。
家族で過ごすクリスマス。
恋人と過ごすクリスマス。
一人ぼっちのクリスマス。
それぞれに、大切なドラマが詰まっている。
秋が終わり、色づいた木々がやがて最後の一葉を揺らす頃になると、私たちはクリスマスソングをくちずさむ。。。
今夜は…
不安や孤独と向き合って、一生懸命「今の自分」と時を過ごそうとしている人達にこの歌を。。。

Weihnachtslied
クリスマスの歌
Schlaf wohl, du Himmelsknabe du,
おやすみなさい、神の子よ
Schlaf wohl du süßes Kind!
おやすみなさい、かわいい子!
Dich fächeln Engelein in Ruh
天使たちが安らかに
Mit sanftem Himmelswind.
あなたにやさしい天の風を送ります。
Wir arme Hirten singen dir
私ら牧人は、あなたのために歌います
Ein herzlich Wiegenlieder für.
心からの子守歌を。
Schlafe! Himmelskindlein, schlafe!
お眠りなさい!天の子よ、お眠りなさい!
Richard Strauss(詩:Christian Friedrich Daniel Schubart)
〜Strauss初期の作品〜
感謝と敬愛を込めて。。。
Wir arme Hirten singen dir
Ein herzlich Wiegenlieder für.
たくさんの人たちがそれぞれのイヴを過ごしている。。。
今年もたくさんのクリスマスソングを歌った。
家族で過ごすクリスマス。
恋人と過ごすクリスマス。
一人ぼっちのクリスマス。
それぞれに、大切なドラマが詰まっている。
秋が終わり、色づいた木々がやがて最後の一葉を揺らす頃になると、私たちはクリスマスソングをくちずさむ。。。
今夜は…
不安や孤独と向き合って、一生懸命「今の自分」と時を過ごそうとしている人達にこの歌を。。。

Weihnachtslied
クリスマスの歌
Schlaf wohl, du Himmelsknabe du,
おやすみなさい、神の子よ
Schlaf wohl du süßes Kind!
おやすみなさい、かわいい子!
Dich fächeln Engelein in Ruh
天使たちが安らかに
Mit sanftem Himmelswind.
あなたにやさしい天の風を送ります。
Wir arme Hirten singen dir
私ら牧人は、あなたのために歌います
Ein herzlich Wiegenlieder für.
心からの子守歌を。
Schlafe! Himmelskindlein, schlafe!
お眠りなさい!天の子よ、お眠りなさい!
Richard Strauss(詩:Christian Friedrich Daniel Schubart)
〜Strauss初期の作品〜
感謝と敬愛を込めて。。。
Wir arme Hirten singen dir
Ein herzlich Wiegenlieder für.
2014年12月22日
『仲良きことは美しきかな』〜おとくらクリスマスコンサート。。。
『仲良きことは美しきかな』
仲良しさんを見ていると
こちらまで嬉しくなってくる
あたり一面、ほのぼのとした優しさに包まれる。
仲良しさんを見ていると
こちらまで嬉しくなってくる
あたり一面、ほのぼのとした優しさに包まれる。
《滋賀県立大学のアコースティックサウンドクラブの出演メンバー》

12月20日、『座・楽庵 おとくら』で5回目のクリスマスコンサートが開催された。
思い返せば、おとくらが出来て初めてのconcertが『大正ロマンティックなコンサート』(歌:白谷仁子 ピアノ:近藤しほり)だった。
あれからもう五年。
おとくらの壁には、天井には、たくさんの音と笑顔が染みついてきた。
《アコースティックサウンドクラブメンバーたちで賑う『座・楽庵』》

ギャラリーでは、峯島良枝先生の「十三番目の羊」展が、来年1月まで開催。
世界中の羊にまつわるお話をモチーフにした絵をはじめ、心あたたまる作品が展示されている。
《峯島良枝先生の「十三番目の羊」展が同時開催》

コンサーとは、「ほっとみるく」「aiai♭」「うたかた。」「ギタマン」「YAGI」「ヤマザル」の6バンドが出演した。
《トップをかざった「ほっとみるく」》

《軽やかな心地良い歌声とサウンド「うたかた。」》

客席で演奏を聴きながら、一緒に歌を口ずさんだり手拍子したり。。。
時折、目を合わせ微笑みあう仲間と仲間。。。
演奏しているメンバーも客席も、みんなが「仲良し」になったような気持ちになった。
「わたしたちは、なぜ歌っているのか。」
「わたしたちは、なぜ音楽をやっているのか。。。」
その答えの一つがそこにあった。
「わたしたちは、なぜ音楽をやっているのか。。。」
その答えの一つがそこにあった。
仲良しの作る音楽はいい
周りの人をも幸せにする
武者小路実篤の言葉のとおり
『仲良きことは美しきかな』
…なのだ。。。
続きを読む周りの人をも幸せにする
武者小路実篤の言葉のとおり
『仲良きことは美しきかな』
…なのだ。。。
2014年12月19日
小さな雪景色〜たまご焼きそば。。。
「カーテンを閉めると雪がやむんやって!
だから、カーテン閉めたらあかんのやって!」
だから、カーテン閉めたらあかんのやって!」

昨日・今日、小学生の生徒の顔を見るとまず尋ねる。
「雪遊びした?」
今の子供達は外で遊ばなくなった・・・
そんな言葉をよく聞くが、
案外そうでもない。。。
生徒達の間では、『雪合戦』が人気のようだ。
最近の雪の量では、遊びの種類は限られるかもしれない。

私が幼い頃、長浜の湖岸のまちでも、雪は1メートル近く積もった。
朝5時に起きて、大道まで父と雪掻きをしながら、
「帰ったら何して遊ぼうか。。。」
そればかり考えていた。
私の定番は『かまくら』。
土曜日、母に手伝ってもらって、隣の空き地に雪を積み上げる。
そして何度もソリ遊び。
じゅうぶんに固めてから、すこしづつ掘っていくのだ。
お友達と二人、やっと入れる空間をつくって、
いそいそと入ってみる。
一瞬まわりの音はなくなり、
どこか別世界に入り込んだような気持ちになる。
懐中電機やラジカセを持ち込んで、小学生は暫し、一家の主になる。。。

そして、かまくら作りの最大のご褒美は、
あつあつの鉄板に乗って届けられる
母のたまご焼きそば。。。
焼きそばの下には、黄色い溶き卵。
雪で作ったテーブルの上の美味しい湯気は、
たぶん、ずっと忘れることは出来ないだろう。。。
続きを読む
2014年12月17日
小さな雪景色〜ビスケットの思い出。。。
小さい頃
雪が降るのが待ち遠しかった。
雪だるま、すべり台、かまくら、雪合戦・・・
そしてもう一つ、忘れられない「ビスケットの思い出」がある。。。

自然の美しさは、瞬間的に心に飛び込んだりはしない。
重なる過去の記憶や、体験が、より強くその美しさを際立たせる。
怖さもまた同じこと。
自然と向き合うと言うことは
自然と共に育つこと。
自然と共に暮らすことだと思う。
雪は美しい…そう心から思えるようになったのは
大人になってから。
雪の怖さとその力を知ってからだ。

雪は、野原も田んぼも畑もみんな覆い隠してしまう。
わずかな草の実や種、地面を這うちいさな虫達を隠されてしまったスズメは、それでも地上に降り立って、食べ物を探す。
学校の帰り道、一面の雪景色の中を急ぎ足で戻った。
小さな手のひらにビスケットを持てるだけもって、真っ白な絨毯を敷きつめた田んぼに、パラパラと蒔いた。
電線のスズメが、じっとこちらを見ているような気がして、
わざと大きな身振りでビスケットを放り投げた。

あの頃に比べ、今はめっきり雪が積もらなくなった。
だけれども、小さな心と体に染みついた感覚は、今も消えることはない。
髪も凍る吹雪の中を、悴む足を引きづり、泣きながら帰った自分も、
雪の上のビスケットが、一粒も残らずなくなっているのを見た自分も、
全部が、今の自分につながっている。。。
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2014年12月10日
歌声が伝えること。。。
ずっとずっと昔から
歌は人々の暮らしの中にあった
私がまだ生まれる前
戦後の混乱の中で
人々はラジオから流れる歌声に
癒やしと優しさと
そして勇気をもらった
歌は人々の暮らしの中にあった
私がまだ生まれる前
戦後の混乱の中で
人々はラジオから流れる歌声に
癒やしと優しさと
そして勇気をもらった

12月12日(金曜日)、米原市の「地域包括ケアセンターいぶき」で、私の指導するコーラスグループ『ユウスゲ』による、Xmasふれあいコンサートが開催される。
(地域包括ケアセンターいぶきの詳細はこちら⇩)
http://www.cc-ibuki.jp/hospital/html/
http://www.cc-ibuki.jp/hospital/html/
ユウスゲさんたちにとって、これが今年最後のステージとなる。
曲は、日本の童謡をはじめ、昭和の歌やクリスマスソング。
聴いて下さる方々と、一緒に歌える馴染みの曲ばかりを選んだ。
声を合わせることで、私たちはたくさんの元気をもらうことが出来る。
子供の頃歌ったなつかしい歌や大好きな歌の数々・・・
ユウスゲのみなさんは、本当に歌が好きだ。
そして私は、それぞれの人生を懐かしく思い返すように歌う、ユウスゲさんたちの姿を見るのが好きだ。

今回、ピアノでお手伝いしてくれるのは、私の生徒の池田百花さん。
幼稚園の頃から、ずーっと私のもとに通っている愛弟子だ。
私と二人で、クリスマスソングのデュエットも。。。
だれの心にも染みついているメロディーがある。
笑ったり、涙を流したり…その度に、そっと寄り添ってくれる歌がある。
あの歌、この歌、思い出のメロディーを、サンタのソリとユウスゲの歌声にのせて。。。
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2014年12月08日
ごはん家くまくま三周年記念コンサート その2。。。
A very Merry Xmas
And a happy New Year
Let's hope it's a good one without any fear
〜Happy Christmas (War is Over)より〜
・・・心からメリークリスマス・・・

一年を振り返ることに時間を使うよりも
今からの一年を思う事に
私は時間をつかいたい。。。
《コンサート二部はXmas Song〜 Trio 沙羅》

音楽を奏でる事は
時間と真正面から向き合う事だ。
音と、詩と対話してゆくなかで
時間は確実に過ぎて行く
そして、確実に自分の中に残る「なにか」は
振り返る余裕もなく、次に繋がって行く。
ごはん家くまくまが橋本商店街に生まれて三年。
三年という長くて短い時間は
すべての人に平等だ。
《アンコール「LOVE」を合唱する くまくまスタッフ》

女性が輝く町は、どんどん元気になって行く。
ごはん家くまくま3周年…おめでとうございます。。。
《コンサートを終えて・・・》

Have yourself a merry little Christmas
Let your heart be light
希望を持って、ささやかにクリスマスを祝おう…
一年後も
二年後も
三年後もまた
あなたの大切な人とクリスマスを。。。
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And a happy New Year
Let's hope it's a good one without any fear
〜Happy Christmas (War is Over)より〜
・・・心からメリークリスマス・・・

一年を振り返ることに時間を使うよりも
今からの一年を思う事に
私は時間をつかいたい。。。
《コンサート二部はXmas Song〜 Trio 沙羅》

音楽を奏でる事は
時間と真正面から向き合う事だ。
音と、詩と対話してゆくなかで
時間は確実に過ぎて行く
そして、確実に自分の中に残る「なにか」は
振り返る余裕もなく、次に繋がって行く。
ごはん家くまくまが橋本商店街に生まれて三年。
三年という長くて短い時間は
すべての人に平等だ。
《アンコール「LOVE」を合唱する くまくまスタッフ》

女性が輝く町は、どんどん元気になって行く。
ごはん家くまくま3周年…おめでとうございます。。。
《コンサートを終えて・・・》

Have yourself a merry little Christmas
Let your heart be light
希望を持って、ささやかにクリスマスを祝おう…
一年後も
二年後も
三年後もまた
あなたの大切な人とクリスマスを。。。
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2014年12月07日
ごはん家くまくま三周年記念コンサート その1。。。
空からは白い白いお客様。
どうやら噂は、高い空の上まで届いたらしい。。。
White Xmas・・・なんて幸せな響きだろう。
どうやら噂は、高い空の上まで届いたらしい。。。
White Xmas・・・なんて幸せな響きだろう。
《ごはん家くまくま》

きのう。。12月6日、ごはん家くまくま三周年記念コンサートが開催された。
温かいお料理と「Trio 沙羅」の音楽、そしてたくさんのお客様が、同じ時を過ごした。。。

12時から始まったビュッフェタイムには、くまくまさん自慢の手作り料理がズラリ!
私の大好物、「とうふ入り海老カツ」も並んでいた。。
忙しそうに、でも、とても楽しそうに動き回る、くまくまの女性スタッフのみなさん。
。。。女性は凄いのだ。。。

ビュッフェタイムが終わると、いよいよコンサート。
この日の沙羅のプログラム第一部は、「Stardust」からはじまった。
沙羅《Piano 竹中直美 Vocal 白谷仁子 Sax 岡崎雄子》

「LOVE」、「Take Five」、「Moanin」・・・
音楽は人の心をひとつにする。。
音楽は人の心をひとつにする。。
《大好きな歌「My Funny Valentine」》

一部の最後は、初お披露目の「Spain」
情熱的なリズムは、誰の魂の奥にも眠っている。。。
情熱的なリズムは、誰の魂の奥にも眠っている。。。

二部、オールXmas songの様子は、「ごはん家くまくま三周年記念コンサート その2」でご紹介♡
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2014年12月03日
優しさの匙。。。
心が温まる瞬間がある。
一杯のコーヒーが、たったひと匙のお砂糖で
甘くやさしく変わるように。。。
一杯のコーヒーが、たったひと匙のお砂糖で
甘くやさしく変わるように。。。

人はみんな、心に小さな匙をもっている。
その匙をずっと長い間、大切にしている人がいる。
どこかに置き忘れるときもある。
なくしてしまって見つからないときも。
だけどその匙が、本当は、いつも手の中にあるのだということに気付く。
その匙をずっと長い間、大切にしている人がいる。
どこかに置き忘れるときもある。
なくしてしまって見つからないときも。
だけどその匙が、本当は、いつも手の中にあるのだということに気付く。
自分が自分でいられるために…
夢を叶えるために…
そして…
大切な人を守るために…
夢を叶えるために…
そして…
大切な人を守るために…
《ペチュニア 花言葉「あなたと一緒なら心がやわらぐ」》

人は心に小さな匙をもっている。
優しさの匙を。。。
優しさの匙を。。。