
2019年04月30日
忘れ得ぬ永季の出逢いに。。。
私は戦争を知りません。
平和な時代に生まれ育ち、大好きだった音楽と、たくさんの出会いの中で育ってきました。
小さいころ母が話してくれた幼少時代の話を、最近よく思い出します。。。夢に見ます。
当たり前のことが当たり前でなかった時代を、話でしか知らない私だけれど、目にいっぱい涙をためて話してくれた母の話は、心に痛く染み付いて忘れることはできません。
平成が終わり令和になっても、当たり前の「緑」と「花」と、当たり前の「光」が差し込む世界が、一人一人の手によって、守り続けられますように。。。
平成の最後の日。
忘れ得ぬ永季の出逢いに、心からの感謝を込めて。。。
2019年04月29日
竹久夢二という生き方。。。
本棚に並ぶ竹久夢二の本を、時折ふと取り出して読む。
今までに3度開催した夢二の詩によるリサイタルのために、資料として集めたものが殆どだが、今となっては全部が宝物だ。
読むというより、パラパラとめくって気に入った言葉を見つけると、右手人差し指をそのページに挟む。
そして、そのページを何度も何ども読む。
数多くある中で、最近毎日のようにパラパラしているのは、石川桂子さんの「竹久夢二という生き方」(人生と恋愛100の言葉)だ。

夢二の言葉は「嘘」がない。
誠実さもずるさも、男らしさも女々しさも、全部が人間であることをまっすぐ教えてくれる。
自分を責めたり慰めたりする無駄な時間を終わらせてくれるのだ。
生活のない人間に愛を語る資格はない。
『竹久夢二という生き方』石川桂子 編(春陽堂書店)
まっすぐにものごとを見ることはとても美しくて、そして、時にとてもしんどいものなのだ。。。
今までに3度開催した夢二の詩によるリサイタルのために、資料として集めたものが殆どだが、今となっては全部が宝物だ。
読むというより、パラパラとめくって気に入った言葉を見つけると、右手人差し指をそのページに挟む。
そして、そのページを何度も何ども読む。
数多くある中で、最近毎日のようにパラパラしているのは、石川桂子さんの「竹久夢二という生き方」(人生と恋愛100の言葉)だ。

夢二の言葉は「嘘」がない。
誠実さもずるさも、男らしさも女々しさも、全部が人間であることをまっすぐ教えてくれる。
自分を責めたり慰めたりする無駄な時間を終わらせてくれるのだ。
生活のない人間に愛を語る資格はない。
『竹久夢二という生き方』石川桂子 編(春陽堂書店)
まっすぐにものごとを見ることはとても美しくて、そして、時にとてもしんどいものなのだ。。。
2019年04月28日
「近江の春 びわ湖クラシック音楽祭2019」キッズワークショップを終えて。。。
4月27日、28日、ピアザ淡海で開催された《近江の春 びわ湖クラシック音楽祭2019キ ッズワークショップ「あつまれ!歌の大好きな子供達」》が終わりました。
曲目は、「赤い屋根の家」「翼をください」。
昨年のワークショップに参加し、また今年も県外から来てくれた親子も。
歌がつないでくれた一年ぶりの再会もありました。
《子供達の歌の指揮をしてくださった、にゃんばら先生》

今日は全講座ともたくさん参加がありましたが、それは会場のどの講座も同じで、ピアザは多くの親子たちで賑わっていました。
拍子を取りながら歌う子、
歌が好きで仕方がない・・・という子、
恥ずかしそうに上目遣いで歌う子。
歌うことで、どんなことを感じ、心にどんな思い出を刻んでくれたのだろう。
《伴奏の石塚佳絵先生と。》

2日間で6講座。
参加者年齢も個性も様々な子どもたちの歌声は、すみわたる空の色のように透明でした。
また来年も会おうね、一緒に歌おうね!

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2019年04月22日
真っ白でいるよりも。。。あのころVol.5 百花繚乱
花の色は、いろいろ。
緑の葉っぱも、いろいろ・・・

ブナ林の緑に染まってしまいたいと、一瞬思った。
デコボコの道は思ったよりも親切。
リュックを背負った人たちは、立ち止まるたびに空を見上げる。
色とりどりの緑を見上げる。
真っ白な陽の花を見上げる。

真っ白でいるよりも
谷川俊太郎 詩/平田あゆみ 曲
知ってた?
気持ちにはいろんな色がある
私あなたの色とまざってもいい
真っ白でいるよりも
きらいな花の色になるほうがまし
でしょ?

花の色は、いろいろ。
緑の葉っぱも、いろいろ。
人も心も、いろいろ・・・でしょ?
2019年04月17日
思い出のおもさ。。。
心のアンテナが、
時間の過ぎる早さを感じている。
忘れてはいけないことと、
忘れなくてはいけないことを、
同時につぶやきながら。
《枳殻 花言葉「思い出」》
もう花季を終えようとしている枳殻に、
新しい緑が芽吹いている。
蕾は諦めることなく、
そのひたむきさを止めようとしない。
そうやって、
花は後悔もせず、
ただ繰り返すことの大切さを私に教える。
3年、5年、10年・・・
思い出の数は数えきれず、
思い出の大きさも計り知れず。
ただ、
思い出のおもさだけは、
小さく光る花びらのひとひらの様に、
永遠に輝き続ける。。。
2019年04月12日
あのころ Vol.5 歌いつなぐ日本の歌・心の歌「百花繚乱」。。。
母が歌った子守唄
校舎の窓から聞こえてきた唱歌
青春時代に夢中になって聴き、演奏した数々の曲
気がつけば、私たちまわりにはいつも歌がありました。。。。

歌いつなぐ日本歌シリーズ、コンサート「あのころ」は、今年で5回目を迎えます。
今回は、女性コーラス・学校コーラス、ソロレパートリーとして多く人 に愛されている女性作曲家、木下牧子、平田あゆみ、なかにしあかねの歌曲ほか、懐かしい歌謡や合唱曲、そしてアメリカ 現代作曲家として多く作品を残しているネッド・ローレムの 歌曲などを中心にプログラムを構成しました。
季節折々に咲く花ように、百花繚乱ごとく舞う美しい歌の数々をお楽しみください。
歌いつなぐ日本の歌・心の歌
コンサート「あのころ Vol 5」〜百花繚乱
2019年 5月19日 (日)
14:00 開演 13:30 開場
出演:ソプラノ 白谷仁子 ピアノ 石塚佳絵 コーラス ラ・ルミエール
会場:ルッチプラザ ベルホール310
チケット: 一般 2,000円 高校生以下 1,500円
■ プログラム■
● Soprano
C.ロセッティ 詩 岡田忠軒 訳詩 木下牧子 曲
もう一度の春
高野喜久雄 詩 高田三郎 曲
くちなし
新川和江 詩 平田あゆみ 曲
忘れはしない 愛の日を
エリナー・ワイリー 詩 ネッド・ローレム 曲
ある朝はやく
ネッド・ローレム 曲
アレルヤ
一青窈 詩 マシコ タツロウ 曲
ハナミズキ
ほか
● Piano
セルゲイ・ラフマニノフ
ピアノとオーケストラのための《パガニーニの主題による狂想曲》 作品43より 第18変奏曲
クロード・ドビュッシー
版画 Estampes より
ほか
● Chorus
山上路夫 詩 村井邦彦 曲 弓削田健介 編曲
翼をください
高丸もと子 詩 平田あゆみ 曲
きんもくせいのみち
星野富弘 詩 なかにしあかね 曲
今日もひとつ
■ 主催:音楽企画 湖音 ko-on
■ 共催:米原市教育委員会 ■ 後援:相愛大学
■ お問合せ:
ルッチプラザ 滋賀県米原市長岡1050番地1
Tel 0749-55-4550 Fax 0749-55-4556
音楽企画 湖音 ko-on Tel 090-4300-9616(白谷)
皆様のお越しを心よりおまちしています。
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2019年04月08日
笑顔のような 蕾を。。。
開いた花びらの優しさと、これから開く蕾の強さ。
紙一重の優美さに順番をつけることなど、誰ができようか。。。
《シダレザクラ花言葉「優美」》
散り際に もう一度 開く花びらは あなたのように
聴こえない 頑張れを 握った両手に 何度もくれた
消えそうに 咲きそうな 蕾が 今年も僕を待ってる
今もまだ 掴めない あなたと描いた夢
立ち止まる 僕のそばで
優しく開く 笑顔のような 蕾を探してる 空に
「蕾」(コブクロ 小渕健太郎)より
思い立ったように出かけたポケットパーク。
車の窓越しとは全然違う花びらのグラデーション。
お昼休みのプチお花見は、何時間もの値打ちがある。
開ききった一枚の花びらに強き人を想い、まだかたく結んだ蕾に幼い子を抱く母をおもう。
「蕾」という歌の切なさと強さが不意に心を撫でて行ったような気がした。
笑顔のような蕾って、どんな香りを隠しているのだろう・・・
誰も見つけないようなところから顔を出している、そんなひと花の蕾をいうのだろうか。
2019年04月05日
ぺんきぬりたて。。。
春らしい1日だった。
こんな日は、特別に何かすごい事があるということではないけれど、なんとなく心の縛り口がフッと緩む。
《源平枝垂れ桃 花言葉「気立ての良さ」》

こんな穏やかな日は、大人も子供も外のお日様に会いたくなるようだ。
実家の父の庭仕事姿を見たのは久しぶりだった。
メモに書かれた7文字に、溢れ出すように思い出される記憶の数々が、私には宝物のように思えた。

今年で米寿を迎える父は、昔から何に対しても几帳面だった。
「転ばぬ先の・・・」ではないが、前もって対処できることはやるに越したことはないというのが、家族への教えだった。
庭を歩く母が転ばないようにと作った手すりに、キウイ棚と同じ色のペンキを塗っていた父。
持病があり、最近は進んで外出もしない父が外仕事をする姿は、娘の私にとって、30年前、40年前と何も変わらない。
人は、歳月の中で少しずつ変わっていく自分を見、実感していく。
だけれど、心の根っこにあるものは、子供の頃から変わるものではない。
そのことを、ちゃんと分かってくれる人がいることは、人生の財産だと思う。
それは家族かもしれないし、恋人かもしれないし、友達かもしれない。。。

次に実家に行ったら、ペンキの乾いた手すりに捕まって、二歩、三歩、ゆっくり歩いてみよう。
2019年04月01日
いつか私も。。。
ー ねぇ、いつか私もあんなふうに飛べるようになるかしら。
ー そうだね、いい子にしていたらとべるかもしれないね。

ー ねぇ、いつか私もあんなふうに歌えるかしら。
ー そうだね、いい子にしていたら、もっと綺麗な声で歌えるかもしれないね。

ー ねぇ・・・飛べる羽もさえずる声もいらないから、お空の神様は一つだけ願いを叶えてはくれないかしら。
ー そうだね、だけど、もしも心にある大事なもの諦めてしまったら、本当に大切な想いは、いつしか遠い空にの泡になってとけてしまうだろうね。。。