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Posted by 滋賀咲くブログ at

2020年01月31日

もしも花がなかったら。。。



地上に雪らしい雪が降った。
パラパラとフリースのジャケットを粉雪がころがる中、
お庭の鉢植えや花壇のお手入れに夢中になっていた。





クリスマスローズは薔薇「ローズ」ではないが、
貴婦人のような高貴な美しさは大輪の薔薇にも負けはしない。

冬枯れの庭に、
春のような賑わいを撒くクリスマスローズに誘われて、
夢中に土と触れ合った。





土の匂いは風と同じく季節によって香りが違う。
そんなことを初めて思ったのはずっと昔の子供の頃。
かわいた土、ぬれた土、やせ細った土
私は土のにおいが好きだ。
一人でいる気がしないから。





ころがっていた粉雪が、
いつしか肩に重なるようになった。
「あぁ 今は冬なんだ・・」
土と話しながら最後のポットから、
私はクリスマスローズの小さな苗を左手で包んだ。。


Little Elegy(リトル・エレジー) 
詩:Elinor Morton Wylie/曲:Ned Rorem

Without you
No rose can grow;
No leaf be green
If never seen
Your sweetest face;
No bird have grace
Or power to sing;
Or anything
Be kind,or fair,
And you nowhere.

あなたがいなければ
バラはけっして育たない
葉が緑になることもない
あなたのやさしい顔を見れなければ
鳥はけっして優美さを持てはしない
歌の力やいろんなことが
優しくも美しくもない
そしてあなたはどこにもいない






昨年5月の「あのころVol.5」で歌ったNed Roremの「Little Elegy」。
植物や花がなかったら、
歌も、恋も、
きっと、この世の半分も無かっただろう。

今年も素敵な歌との出会いがありますように。。。



  


Posted by 白谷仁子 at 17:27お花私。。。うた園芸

2020年01月27日

ありがとうございました!!『エンジョイ・ザ・クラッシック〜ロマン派音楽の世界』


昨日、1月26日(日)に、エンジョイコンサート・シリーズfinalとなる『エンジョイ・ザ・クラッシック〜ロマン派音楽の世界』が無事に終わりました。



(phot:スタジオ・エコール)


第1回めから共にコンサートを作ってきた澤純子先生、 彦根ジョイジュニアオーケストラのメンバー、ジュニアオーケストラOB/OGの皆さん始め、県内のオーケストラで活躍中の演奏家さん、そして今回は滋賀県立大学オーケストラの学生さんにもご出演いただきました。

チャイコフスキーの弦楽セレナーデで始まった「ロマン派音楽の世界」は、たくさんのお客様に見守られ幕を開けました。


第1部
《グリーグ:ソルヴェイグの歌 白谷仁子・彦根JOYジュニアオーケストラ》



《ショパン:エチュード 作品25の1、華麗なる変奏曲 作品12 長澤怜子》



《シューベルト:魔王、鱒 原田泰彦・ 古園恭美》



《メンデルスゾーン:歌の翼に 神澤智香・原田泰彦・ 古園恭美》



《リヒャルト•シュトラウス:万霊節 神澤智香・ 古園恭美》



《ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 竹中直美・彦根JOYジュニアオーケストラ》



第2部
《ヨハン・シュトラウス2世:アンネン•ポルカ / トリッチ•トラッチ•ポルカ まいばら市民コーラス・彦根JOYジュニアオーケストラ》



《マスカーニ:カヴァレリア•ルスティカーナ「間奏曲」 彦根JOYジュニアオーケストラ》



《プッチーニ:トスカ「歌に生き 愛に生き」 白谷仁子・彦根JOYジュニアオーケストラ》



《ワーグナー:ローエングリン「婚礼の合唱」、タンホイザー「入場行進曲」 まいばら市民コーラス・彦根JOYジュニアオーケストラ》







《ヴェルディ:椿姫「乾杯の歌」 まいばら市民コーラス・彦根JOYジュニアオーケストラ》



ロマン派の時代、まだまだ素晴らしい名曲がたくさんあります。ロマン派だけでなく、人類が歌い、楽器を奏で始めた頃から、その魂は確実に今に受け継がれています。
エンジョイ・ザ・クラッシック「バロックへの誘い」「古典派音楽の愉しみ」そして「ロマン派音楽の世界」へとつながったこのコンサートが、またこのルッチプラザに、米原市に、滋賀県に、新しい文化の輪を作るきっかけとなることを心から願って、また次の新しい音楽の扉を・・・





2017年度からスタートした、エンジョイ・ザ・クラッシックシリーズ第3回め、ロマン派音楽の世界にお越しいただき、ありがとうございました。
びわ湖芸術文化財団、ルッチプラザ 館長はじめ職員の皆さん、そしてこのコンサートに関わりご協力くださった多くの方々に、心から感謝申し上げます。


*ブログ内の写真等を無断で転載することはご遠慮くださいませ。

  


2020年01月19日

オケの日。。。


昨日はオケの日。

午前中に可愛い生徒たちのピアノレッスンを終えて、1月26日(日)開催の「エンジョイ・ザ・クラッシック〜ロマン派音楽の世界」のオーケストラ合わせのために、彦根JOYジュニアオーケストラの練習にお邪魔しました。

その前に・・・

佐和山の畑に寄って、有機育ちの大きな大根を4本収穫。
「一本2キロちょっとかな・・・」




そして・・・

スーパーに寄って「漬物桶」を買いました。
私にとっての「初漬物桶」。
ちなみに、「漬物樽(タル)」「漬物桶(オケ)」、どちらが正しいのかとずっと悩んできましたが、漬物の場合はどちらでもいいそうです。
「漬物桶」を愛車に大事に積んで、彦根JOYジュニアオーケストラの練習会場に向かいました。





ついでに・・・

佐和山の薔薇さんを記念撮影してきました。





土の香りと、その土から命をもらった大根や薔薇。
いっぱい元気をもらって、オケ合わせは楽しく終わりました。
桶(オケ)、オケ、なんて素敵な「オケの日」。

その後・・・

大きな大根は、おニューの桶で「からし漬け」へと変身!





1月26日(日)「エンジョイ・ザ・クラッシック〜ロマン派音楽の世界」が終わったら、大根の「からし漬け」で乾杯です。
レシピを教えてくれた順ちゃんに感謝。。。


  


2020年01月16日

他愛ない時間の中で。。。

雪のない1月のさっぷうけいな庭に、
場違いなほど美しく咲いている花。

久しぶりに花の写真を撮ったのは、
ひとときの他愛ないおしゃべりのせいだろうか。

好きなものを好き、
大切なものを大切だと言える素直さを、
他愛ない時は思い出させてくれる。


《クリスマスローズ 花言葉「いたわり」》




Auf eine Christblume II 
(クリスマスローズに II) 
     Eduard Friedrich Mörike,
        

Im Winterboden schläft,ein Blumenkeim,
Der Schmetterling,der einst um Busch und Hügel
In Frühlingsnächten wiegt den samtnen Flügel;
Nie soll er kosten deinen Honigseim.

Wer aber weiß,ob nicht sein zarter Geist,
Wenn jede Zier des Sommers hingesunken,
Dereinst,von deinem leisen Dufte trunken,
Mir unsichtbar,dich blühende umkreist?





春に舞うビロードの蝶らは
冬に咲くクリスマスローズの甘い蜜を吸うことはない
だけれど
見えていないのは私たちだけで
甘い香りに誘われた蝶らの魂は
きっと羽を揺らしながら舞っているに違いない
・・・「2018年11月23日ブログ「あなた」のために咲いたクリスマスローズ』より
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Posted by 白谷仁子 at 22:08お花私。。。

2020年01月06日

そこには「はじめて」があった〜長浜市民会館。。。


はじめての発表会。
はじめての「アヴェ・マリア」独唱。
はじめてのオペラ「フィガロの結婚」。
初めての「第九」ソリスト。

そこには私の「はじめて」がいっぱいあった。



《1970年 長浜市民会館ではじめての発表会》




1965年、ちょうど私が生まれた年の11月に、長浜市民会館はオープンした。
6階建ての大きな建物は、鉄筋コンクリート。
873人収容の大ホールのほかにも、会議室や和室、貴賓室などがあった。

音楽教室に通っていた私は、はじめての発表会を長浜市民会館で体験した。
建物のの正面にはジグザグの階段があり、私は演奏することなどそっちのけで、その階段を上ったり降りたりして楽しんでいた。

高等学校に入学し、音楽部の顧問の先生に進められ、文化祭ではじめて独唱をした。
曲はシューベルトの「アヴェ・マリア」だった。

そしてその次の年、長浜市民会館で二期会のオペラ公演が開催された。
演目は、モーツァルトの「フィガロの結婚」で、スザンナを演じていたのは確か 斉藤昌子さんだった。
そのチャーミングで弾むようなソプラノの歌声は、今も私のお手本になっている。

大学を出て間も無く、長浜市民会館で開催されていたベートーベンの「第九」のソリストをさせてもらった。
これは、私にとってはじめてのオーケストラとの共演だった。

2008年の9月末に閉鎖することになってからは、そこに足を運ぶことは無くなったが、その大きな建物は帰路の大きな目印として、生活の中に染み付いていた。


昨日、父の入院している病院から帰る時、道を1本間違えた。
あるはずの建物が、気付かぬうちに消えていたのだ。
解体作業の間、何度も通っていたはずなのに、そのガランとした空の風景に、言いようのない寂しさを感じた。

私だけではない。
あの場所にどれだけ多くの人が思い出を残してきたのだろう。
古いものは必要に応じて新しく変えていかねばならない時がやって来る。
小さなものも、大きなものも、それは同じだ。

夕飯の時、長浜市民会館のことを話題にしてみた。
すると、思いもよらず色んな話が飛び出したので驚いてしまった。
思い出を語ることは、自身の思い出を大切にすることなのだと、今更のように思った。

たくさんの「はじめて」を作ってくれた人、場所、時間に、心から感謝の気持ちを送りたい。。。

 

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Posted by 白谷仁子 at 19:55コンサートふるさと私。。。

2020年01月03日

ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ、いつつでわたそ。。。



お正月には、縁起物や季節の植物が、家のあちこちや料理にをあしらわれる。
私の住んでいる伊吹山の麓には、立派な南天の木がたくさん自生している。
四季によって色を変える南天の葉は、お魚料理や和菓子に添えるだけで、おもてなしの心を表現してくれる。

今年は新年早々珍しい植物に出会えた。
実家のおせち料理の中に、それは可愛らしいものが飾られていたのだ。

名前は知っていたが、若い実を見たのは初めてだった。
私は一目でその可愛らしいものの虜になってしまった。。。



《ツクバネ 花言葉「あなたといると心が安らぐ」》




ツクバネの実は、茶色くなると羽子板遊びの羽根のように、くるくると回りながら地面に落ちる。
その時の光景は、とても幻想的だと聞いていたので、一度見て見たいと思っていた。

小さい時に遊んだ「追羽根」「揚羽根」。
可愛いらしい羽子板を買ってもらって、母と暗くなるまで追羽根をした頃を思い出した。

ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ、いつつでわたそ、マコちゃんにわたそ。」

そんな声が、どこからともなく聞こえてくるようだ。。


羽根つき
権藤花代 詞 弘田龍太郎 曲

おいばねこばね
小鳥になって、
空まで上がれ
ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ
いつつでわたそ
花子さんにわたそ

追羽根こばね
ちょうちょになって
ヒラヒラまえよ
ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ
いつつでわたせ
春枝さんにわたせ  続きを読む


Posted by 白谷仁子 at 19:19日本の歌私。。。

2020年01月01日

新年、あけましておめでとうございます。。。


あけましておめでとうございます。

除夜の鐘を聞きながら、静かな心で神棚に手を合わせることができました。
今年もたくさんの音楽が、歌が、人の心に寄り添い、小さな幸せが星のようにいっぱい生まれますように。。。
無くしかけている小さな忘れ物が、春一番の風に乗って帰ってきますように。。。


井上陽水「あの素晴らしい愛をもう一度」〜『UNITED COVER2』
(続山の神様の動画を掲載させていただきました)

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Posted by 白谷仁子 at 01:35私。。。うた