
2013年03月31日
ピアノの先生(3)。。。
日曜日。。。今日は朝からレッスンでした。
朝の雷に驚きつつ、今日はピアノと声楽のレッスン。
昨日聴いた、2つの素敵なコンサートと、綺麗なさくら・・・
そしてもう一つ、ポワポワの《ユキヤナギ》を思い出しながら、雨の中レッスン室へ。。。
《ユキヤナギ 花言葉「愛嬌、静かな思い」》

小学校5年生の時、T先生に代わり、私にピアノを教えて下さったのは、I 先生。
セダンの白い車で訪れた I 先生は、凛とした美しい人・・・私の歌を初めて誉めて下さった、プロの音楽家さん。。。
I 先生の声は、軽やかで、爽やかで、子供心に「こんな声になりたい!」と真剣に思ったものでした。
練習嫌いの私に、先生は必ず残り数分間、歌を教えて下さいました。
その頃の事は、今もはっきり覚えています。
小学校6年生も終わり頃、私は大好きだったピアノから離れる事を決めました。
「ピアノは大好き・・・だけど練習は大嫌い。」
そして、ピアノから離れた事が、音楽の道へのきっかけとなったのです。
中学では、合唱部の伴奏を担当させてもらい、毎日毎日家に帰るとピアノばかり弾いていました。
NHKやMBSの合唱コンクールの容易ではない伴奏を、独学で弾けるまでに力を付けて下さった、T先生と I先生には、今でも心から感謝しています。
それからは音楽一色・・・高校生になるとまた、ピアノのレッスンに通い出しました。
高校から受験までお世話になったM先生は、声楽家を目指す私のピアノを、実力以上にのばして下さいました。
今、声楽家でありながら、私が沢山の生徒にピアノを教えていられるのも、M先生のおかげです。
『先生との出会い』・・・音楽に限らず、とても大切な瞬間。。。
私の一番尊敬する人から言われた言葉・・・
「先生にとっては大勢いる生徒の中の一人・・・だけど生徒にとっては、たった一人の先生。」
このことを決して忘れてはいけない。。
全部の生徒が、私にとっての『たった一人』でなければいけない。。
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2013年03月30日
初めての桜。。。
いいお天気でした。
今日の大津は、春爛漫の風。。。
今日の大津は、春爛漫の風。。。
《柳崎公園前の桜》

私の暮らす湖北より、一足早い春の風景が迎えてくれました。
今年初めて見た桜。。。
今年初めて見たモンシロチョウ。。。

そしてびわ湖ホールは・・・音楽爛漫の1日でした。
今日は、3月9日にルッチプラザで共演させて頂いた、澤 純子先生率いる《彦根JOYジュニア・オーケストラ》はじめ、《大津ジュニアオーケストラ》、《さきらジュニアオーケストラ》の演奏を大ホールで、そして、コンサートで度々共演させて頂いている、菅井麻友子さんのリサイタルを小ホールで楽しませて頂きました。
ジュニア達のレベルの高い演奏から指導者としての立場を、そして、若きソリストの熱く誠実なステージから、ソリストとしての『原点』を学んだ、とても実り多き1日でした。
4月から新しいスタートを踏み出す沢山の人達。。。
そんな人達の背中を、春の花々はそっとやさしく押してくれます。

桜もスミレも水仙も、限りあるものの美しさを。
限りあるから美しいのだということを伝える為に、今年も花を咲かせました。
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2013年03月29日
ピアノの先生(2)。。。
オドリコソウ・・・花言葉は「陽気な娘」
今夜は二人の陽気な娘達が、レッスンに訪れました。
二人は中学生。。。
学校のある日は、授業を終え、部活動を終え、夕飯もそこそこに済ませ、体操服でレッスンに駆けつけます。
明るく可愛らしい二人は、まさに「陽気な娘」、蕾のオドリコソウです。

4歳から音楽教室でピアノというものに触れてきた私が、最初に大きな影響を受けたのは、小学3年になったばかりの頃。
家まで出張レッスンしてくださったT先生でした。
大きなカールのセミロングに綺麗な顔立ち、体にほど良くフィットしたワンピース姿・・・
幼い私が初めて出会った「美しい女性」でした。
T先生は厳しく、決して私を「こども扱い」しませんでした。
レッスンから次のレッスンまで、殆ど練習しなかった私の楽しみは、最後にT先生がひいてくださる宿題のお手本。。。
それは、私がプロの音色を間近で聴いた最初でした。
私は、自分が音を出すレッスンの時間は全く興味が無く、ただただ最後の数分、T先生の演奏だけに神経を集中していたような気がします。
一週間、先生の素敵なお手本が頭の中を占領していたのです。
あるレッスンの日、楽譜を見ずに、「ト長調」の練習曲を何食わぬ顔で「ハ長調」で弾き始めた私を、T先生は真剣に叱って下さいました。
「音が違う」ということに対してでは無く、「楽譜を読む努力をしなかった」という事に対して。
2年近くお世話になり、T先生はご結婚の為、滋賀をはなれることになりました。
最後のレッスンの日、私は母に言われ、よそ行きのワンピースに着替え、珍しく練習した曲をきいてもらいました。
家のお庭で記念写真を撮った後、「はい!握手!」といって、T先生は私の手をギュッと握りました。
それから目に一杯涙をためて「これプレゼント! いつかきっと役に立つから!」と、一冊の本を私に差し出しました。
挿し絵の美しい、音楽の友社の『楽譜のしくみ』という本でした。
《楽譜のしくみ 見開き》

音楽理論の本にしてはビジュアル系の、T先生らしいその本は、小学生の私にはまだまだ難しく、その時はただ「先生の思い出」の品に過ぎなかった。
その私が音楽大学を目指すようになり、難しい楽典問題に行き詰まった時、どんな音楽通論よりも役だったのは『楽譜のしくみ』でした。
一冊の本が、「音楽は考えるものではないよ。」「基本はシンプルだよ。」と気付かせてくれたのです。
「いつかきっと役に立つから!」と行って、T先生が手渡してくれた『楽譜のしくみ』。
出会ってからお別れまで、T先生は私を一度も子供扱することはありませんでした。
いつも真剣に、「教え子」ではなく、「ひとりの人間」として接して下さいました。。。

もう一つ。
T先生が私に残して下さった最後の言葉があります。
「まさこちゃんは練習しないから、厳しい先生に、次お願いしといたからね!!」
美しい笑顔で、ユーモアたっぷりに。。。
2013年03月28日
ピアノの先生(1)。。。
今夜のレッスンが、ついさっき終わりました。
来月から中学生になる子の『エチュード op.10, NO.12 革命〜ショパン』
来月から高校生になる子の『ポロネーズ op.40, NO.1 軍隊〜ショパン』
二人は6月の発表会で、この曲を弾きます。。。
『軍隊』は私にとって思い出の曲。
高校生の時の発表会で弾きました。

《コウゾリナ 》
もうずっと前の思い出。。。
だけど、不思議と今も鮮明に思い出すのです。
くやしくて、くやしくて、たった2小節を夜中まで弾き続けた事。
ただ一つだけ、発表会ではずした音・・・
今こうして沢山の生徒達にピアノを教えていて、思うことがあります。
それは、私がピアノの先生から受けた影響です。
今思うと、私は先生に恵まれていたのだと思います。
次回から、私にとって忘れられない先生達のお話しを紹介します。

ショパン作曲『ポロネーズ op.40, NO.1 軍隊』。私が当時使っていた春秋社版の楽譜・・・私の宝物の一つです。
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来月から中学生になる子の『エチュード op.10, NO.12 革命〜ショパン』
来月から高校生になる子の『ポロネーズ op.40, NO.1 軍隊〜ショパン』
二人は6月の発表会で、この曲を弾きます。。。
『軍隊』は私にとって思い出の曲。
高校生の時の発表会で弾きました。

《コウゾリナ 》
もうずっと前の思い出。。。
だけど、不思議と今も鮮明に思い出すのです。
くやしくて、くやしくて、たった2小節を夜中まで弾き続けた事。
ただ一つだけ、発表会ではずした音・・・
今こうして沢山の生徒達にピアノを教えていて、思うことがあります。
それは、私がピアノの先生から受けた影響です。
今思うと、私は先生に恵まれていたのだと思います。
次回から、私にとって忘れられない先生達のお話しを紹介します。

ショパン作曲『ポロネーズ op.40, NO.1 軍隊』。私が当時使っていた春秋社版の楽譜・・・私の宝物の一つです。
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2013年03月27日
咲いた〜 咲いた〜 ♪
植物を育てるのは、とても楽しい。。。
今朝、花壇を見ると、一昨年いただいたチューリップの球根が花を咲かせました。
チューリップは、咲き終わって茎が完全に茶色くなると、丁寧に掘り起こして、おがくずに埋めて冬眠させてあげます。
冬眠中は、時々お水を振りかけてあげます。
こうして昨年も、オレンジの爽やかなお花を咲かせました。
今年は3年目・・・また私に逢いにきてくれました。
私にとって、大切な大切な子達。。。

チューリップは沢山の種類があって、その姿は蕾から散る間際まで、本当に愛らしい。。。
私が好きなのは、写真のオレンジレディ橙八重と、アイスクリームです。
咲いている時期が短いだけに、とてもいとおしく感じます。
もうすぐ、10種類以上のチューリップが、お庭に咲きます。
おやゆび姫が眠っていそうなフンワリとしたチューリップが。。。
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今朝、花壇を見ると、一昨年いただいたチューリップの球根が花を咲かせました。
チューリップは、咲き終わって茎が完全に茶色くなると、丁寧に掘り起こして、おがくずに埋めて冬眠させてあげます。
冬眠中は、時々お水を振りかけてあげます。
こうして昨年も、オレンジの爽やかなお花を咲かせました。
今年は3年目・・・また私に逢いにきてくれました。
私にとって、大切な大切な子達。。。

チューリップは沢山の種類があって、その姿は蕾から散る間際まで、本当に愛らしい。。。
私が好きなのは、写真のオレンジレディ橙八重と、アイスクリームです。
咲いている時期が短いだけに、とてもいとおしく感じます。
もうすぐ、10種類以上のチューリップが、お庭に咲きます。
おやゆび姫が眠っていそうなフンワリとしたチューリップが。。。
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2013年03月26日
両思い。。。
春の野には、色んな種類の花たちが所狭しと咲いています。
滋賀は自然の宝庫なのです。
《ハルジオン 花言葉「追想の愛」》

草むらに目をやると、それぞれ仲良し同士が元気にフサフサ育っていて、見ているだけで微笑ましい気持ちになります。
草花の種はきっと、自分達が一番元気になれる場所を選んで根をおろす。。。
だから、どんな荒れ地でも、人の手を借りなくても、強く強く生きてゆける。
そして隣には、仲よく寄り添うように・・・
『両思い』の相手がいるのです。
種類は違っても、土の下の根はしっかりと手をつないで。。 続きを読む
滋賀は自然の宝庫なのです。
《ハルジオン 花言葉「追想の愛」》

草むらに目をやると、それぞれ仲良し同士が元気にフサフサ育っていて、見ているだけで微笑ましい気持ちになります。
草花の種はきっと、自分達が一番元気になれる場所を選んで根をおろす。。。
だから、どんな荒れ地でも、人の手を借りなくても、強く強く生きてゆける。
そして隣には、仲よく寄り添うように・・・
『両思い』の相手がいるのです。
種類は違っても、土の下の根はしっかりと手をつないで。。 続きを読む
2013年03月24日
歌をください。。。
『歌をください』
私に歌をください 希望の歌を
悲しみを勇気に変える
苦しみを慰めに変える
そんな歌をひとつ私にください
私に歌をください 平和の歌を
憎しみを祈りに変える
あざけりを微笑みに変える
そんな歌をひとつ私にください
私に歌をください 実りの歌を
あやまちを恵みに変える
つまづきを豊かさに変える
そんな歌をひとつ私にください
一度しかない人生
ひとつしかない命
大切に育てたい
愛の歌うたいながら
そして時が至れば 静かに静かに
この世を立ち去ろう
美しい思い出と感謝の言葉
胸に秘めて
私に歌をください 希望の歌を
悲しみを勇気に変える
苦しみを慰めに変える
そんな歌をひとつ私にください
私に歌をください 平和の歌を
憎しみを祈りに変える
あざけりを微笑みに変える
そんな歌をひとつ私にください
私に歌をください 実りの歌を
あやまちを恵みに変える
つまづきを豊かさに変える
そんな歌をひとつ私にください
一度しかない人生
ひとつしかない命
大切に育てたい
愛の歌うたいながら
そして時が至れば 静かに静かに
この世を立ち去ろう
美しい思い出と感謝の言葉
胸に秘めて

中田喜直 作曲、渡辺達生 作詞の歌。
実はまだ、コンサートでは一度もうたったことがありません。
いつか歌いたいと思っています。
「歌をください・・・」
「歌をください・・・」
一言ずつ、心を込めて。。。
2013年03月23日
ぴよりん。。。
今日はお仕事で名古屋に行ってきました。
遠方に仕事に出て、お楽しみといったら食事。
味噌煮込みうどん?・・・いえいえ、オシャレな駅前のビルを見上げているうちに、心はちょっと都会モードにオシャレなランチに。
限られたお昼休み時間に、ワクワクしながら駅周辺を足早に歩いていたら・・・
出会ってしまいました。。。『ぴよりん』に。。。

鳥好きな私は迷うこと無く『ぴよりん』がショーケースに並ぶ喫茶店へ。
もう「味噌煮込みうどん」も、「オシャレなランチ」も何処へやら。
軽食のデザートに、迷わず『ぴよりん』をオーダーしました。
感じの良い店員さんによると、『ぴよりん』は時期毎に色んなバージョンが発売されるとのことでした。
今は、春らしく『さくらぴよりん』(残念ながら売り切れ・・・)
名古屋コーチンの卵を使用した、プリンケーキのぴよりん・・・美味しかった。。。
次は『苺ぴよりん』かな・・・?
ありがとう『ぴよりん』。。。
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2013年03月22日
春の手。。。
春の手
『竹久夢二』
どつこかで あたしを呼んでゐる
たれかが あたしを待つてゐる。
ずつと遠くだ。すぐそこだ。
あたしは小窓を あけて見た。
あたしはそつと手を出した。
おもたい やさしい なやましい。
あの人の手だ。
春の手だ。
『令女界』より
『竹久夢二』
どつこかで あたしを呼んでゐる
たれかが あたしを待つてゐる。
ずつと遠くだ。すぐそこだ。
あたしは小窓を あけて見た。
あたしはそつと手を出した。
おもたい やさしい なやましい。
あの人の手だ。
春の手だ。
『令女界』より
《梅 長浜市『安藤家』》

春には独特の匂いがあります。
ドアを開けた瞬間、「気だるく、やさしく、生温かい」、まるで夢二の詩を思わせる風が、玄関にゆっくりと入り込みます。
《シキミ 長浜市『安藤家』》

春の花からは、どことなく色香を読み取れます。
「凛とした梅」
「慎ましやかな面の奥に、何かをそっと隠しているようなシキミの花」
そして、陰など知らぬとばかりに、その可憐な華やかさを見せつける「葉を付けぬ時期のミツマタ」
《ミツマタ 長浜市『うどん 吉野』さんのお庭》

「春」「花」「歌」・・・
春の歌が歌いたくなりました。
花の歌が歌いたくなりました。
私にとって、最も大切な・・・
夢二の詩を歌いたくなりました。。。
春の歌が歌いたくなりました。
花の歌が歌いたくなりました。
私にとって、最も大切な・・・
夢二の詩を歌いたくなりました。。。
過去に開催した《竹久夢二》コンサート
《2013年12月22日『歌と朗読で綴る 竹久夢二〜真』 ごはん家くまくま にて》

《2010年9月18日『歌と朗読で綴る 竹久夢二〜戀する歌』文化産業交流会館 小劇場にて》

2013年03月20日
野菜の花。。。
この可愛いお花、
何の花か、わかりますか・・・?
何の花か、わかりますか・・・?

私達が美味しくいただいているお野菜。。。
つい、その美味しい「葉」や「茎」、「根っこ」にばかり関心がいってしまいます。
だけど、お野菜にだって、それはそれは可愛いお花がさきます。
背筋のピンと伸びた華やかな『にんじん』の花、薄紫の可憐な『馬鈴薯』の花、思わず食べたくなる『ブロッコリー』の花。
今日は、彦根市地福寺町《マイファームしが彦根 げんぼく☆ファーム》の管理運営をなさっている、レイクサイド・ビジューの西村健之さんを訪ね、取材させて頂きました。
『お住みつき滋賀冊子 VOL.3 TIMES』で、湖東地区の代表して紹介させて頂くためです。
取材中は、温かく楽しいお話しを一杯聞かせていただきました。
詳しくは、滋賀咲くブログ『ほっと湖東ネット』で、明日ご紹介するつもりです。お楽しみに。。。

帰りに、『めがね型ストーブ』で焼いた『焼き芋』をお土産にもらいました。。。美味しかった。。。」
さてさて、写真の黄色いお花は・・・『日野菜』!!!
滋賀県が発祥と言われています。
私の大好物・・・お花も美味しそうですね。。。
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