この広告は365日以上更新がないブログに表示されます。  

Posted by 滋賀咲くブログ at

2022年08月29日

コンサート「パリ旅情」を終えて。。。

出会いと別れを繰り返すのが人生・・・
ずいぶん前に、そんな手記を読んだことがある。
その頃は、その新鮮なフレーズが心に響いた。

だけれど今は、そんなありきたりのフレーズには何の魅力すら感じない。
その重みは言葉にすると即座に軽い風船みたいになってしまう。

バイロンの”Truth is stranger than fiction.”(事実は小説より奇なり。)

あまりにも有名なこの言葉通り、真実は心にしかない。
言葉にすればするほど、真実は「嘘」にすり替わっていく。




Photo:スタジオエコール



詩を持つ歌は、そのことをよく知っている。
だから取り憑かれると離れられなくなる。
離れられずに、星の数ほどある人生の中で、ずっと出会いと別れを繰り返す。。。



  


Posted by 白谷仁子 at 22:11コンサート日本の歌

2022年08月16日

夏の終わりを告げる花。。。


 お父さん
 眩しいほどの白い花が見えますか?
 
 空に届きそうな白い輝きが
 お父さん
 空の上からみえますか?




《サルスベリ(百日紅)花言葉「あなたを信じます」》




6月、まだ朝晩の風がここちよく涼しい頃、父はお空へ旅立った。
病院の救急病棟で、眠っているようにしか見えない父と、頰をぴったりとくっつけて「ありがとう。」と1回だけ、心をこめて言った。
父の皮膚と私の皮膚が、同化した瞬間だった。

その日から54日、さまざまなシーンを印象付けるように花があった。
クチナシ、ハス、サルスベリ・・・

木々を愛し、庭を愛し、手を加え世話をする労を惜しまなかった父。
その心がようやく分かる歳に私もなった。

仕事人間だったはずの父だったが、思い出はあまりにも多すぎて、毎晩一つずつ思い返していては、とても私の人生が足りない。
父が愛してくれた数は、これからもずっと永遠に増え続ける。

夏の終わりを告げるように、サルスベリが最後の力をふりしぼってはなびらを広げる頃、風は少しづつ涼しさを増す。
8月の日差しは花の白をいっそう際立たせる。







 お父さん
 眩しいほどの白い花が見えますか?
 
 空に届きそうな白い輝きが
 お父さん
 空の上からみえますか?












  

     


Posted by 白谷仁子 at 20:26お花私。。。