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Posted by 滋賀咲くブログ at

2018年09月26日

悲しくも美しく咲く 。。。



  悲しくも 美しく咲く その人を
        夏の名残の ハマナスに見る




《ハマナス 花言葉『悲しくも美しく』》




秋ぐちのハマナスが、真っ白の花を咲かせていた。
「私たちに、もう少しだけ時間をちょうだい…」と。

たった1日の花のために、葉は、枝は、根は、夏の日差しから、土の中から命をもらい続けた。
どんな時も、花を咲かせるために頑張れた。

葉は、枝は「綺麗だね」なんて言われたことがない。まして、根ならなおのこと。
それでも花を咲かせるために、「綺麗だね」の言葉を夢見て頑張っている。

人も花も、百花繚乱にその人生を生きている。
誰も知らなくてもいい。
その方が自分らしくいられるかもしれない。

悲しくも美しく、歌い続ける花々に寄せて願おう。
たとえ大好きだった歌を忘れてしまう時が来ても、たった一つの花の歌をおぼえて、ずっとずっと歌い続けよう。。。









  


Posted by 白谷仁子 at 18:58お花私。。。私歌

2018年09月22日

彷彿の紅き道。。。

リコリスよ、
リコリスよ、
私は思い出した。

耳をふさいでいでいたけれど、
目をかたくつむっていたけれど。

リコリスよ、
リコリスよ、
私は思い出した。

彷彿の紅き道の先を。。。








この季節になると、里山にはいくつもの紅い道ができる。
田の畦道やお墓の周り、大きな木の下・・・

「根っこにゃ毒があるんだと。」
  
おばあちゃんの言いつけに、
小さな私はその夜とうとう眠れなかった。







近寄りがたいその花が、
こんなにも人に近いのはなぜだろう。
恐れながらもその花を、
詩い、描き、詠むのはなぜだろう。







みんな本当は気づいている。
限りなく美しく繊細な、
彷彿の紅き道の先にあるものを。。。


  


Posted by 白谷仁子 at 20:28ふるさとお花私。。。

2018年09月17日

睡蓮に酔う。。。

 
君の声 君の姿を 追い求め 夏の名残の 睡蓮に酔う



《睡蓮 花言葉「信頼」》




夏の名残を思わせる、薄紫の睡蓮に出会った。
砂糖菓子のような花びらは、手を触れたら溶けてしまいそうだった。

高貴な花、ギリシャ神話の花、モネの花・・・

人の心を捉える力は、今も枯れることなく生き続けているようだ。
信頼という花言葉は、静かな強さを思わせる。

9月の睡蓮は、この花が最後だろう。
冷たくなった水の中で、「ただ誇り高く生きよ」と歌っていた。

短い命の煌きを、精一杯に撒きながら。。。



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Posted by 白谷仁子 at 20:32お花私。。。私歌

2018年09月15日

Purpureaに歌う。。。


葉末にたどる紫の細い線が、
慎ましやかに視線を誘う。

覗き込んだ人は皆、
その神秘の色に囚われる。。。







偶然見つけた西洋ニンジンボク プルプレア。
学名はラテン語でPurpurea(パープレア、プルプレア)という。
葉の裏が紫色のその植物を、なぜか人は見過ごせない。

紫という色は古く日本では高貴な色とされているけれど、そ幅は驚くほど多く、私の大好きな色の一つだ。
浮世絵に凝った時期は「葡萄鼠」に憧れ、それっぽい色の着物を親に買ってもらい、大学の卒業式に着た。
年齢とともにそれは少しづつ変わり、今は淡くて静かな葵色が良い。



《西洋ニンジンボク プルプレア 花言葉「愛の喜び」》




色を変え、心を変えて変わってゆくそのあり方は、まるで人の声の様に思えてならない。
人の声は美しい。
コーラスを指導する様になって、その思いは更に広がった。

声は、顔や身なりをあらわすのと同じ様に、その人の形なき姿を表現する。
その人が歩いて来た人生とか、その時の心の居場所、重ねて来た年月は私には見えないが、その歌声を聞くたびに思う。
「美しい声」とは、「生きている声」なのだと。













  


Posted by 白谷仁子 at 10:42コーラス地域活動お花

2018年09月08日

シダーローズに憧れて。。。

根こそぎ倒れたヒマラヤシダー(Himalayan Cedar)。
茂る枝には緑の子。


《ヒマラヤスギ(ヒマラヤシダー)花言葉「あなたのために生きる》



ーまだ生きたいーと小さな声たち。
シダーローズを夢見て育ち、
来る日も来る日も強い日照りに耐えてきた。

だけれどたった1日の、
大きな風に耐えかねて、
ヒマラヤシダーはつぶやいた。
ーまだ生きたいー
小さな子たちもつぶやいた。
ーまだ生きたいー

天に届かぬ声ならば、
私が聞いて届けよう。
そんな想いが集まる場所に、
シダーローズは咲くだろう。

必ず、必ず咲くだろう。。。


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Posted by 白谷仁子 at 19:11お花

2018年09月03日

コンサート『音楽と絵画の出逢い』を終えて。。

昨日、9月2日(日曜日)、近江はにわ館 第Ⅰ展示室(近江図書館内)にて開催された、平成30年度滋賀県アートコラボレーション事業「エンジョイ・ザ・クラッシック アウトリーチ・ミニコンサート『音楽と絵画の出逢い』。
ご来場下さったお客様は予想していた人数を大きく越え、展示室には椅子がいっぱいならべられました。
たくさんのお客様と共に、午後のひとときをモーツァルトの音楽で過ごしました。







ルッチプラザ 清水館長の挨拶から始まったアウトリーチ・ミニコンサートは、《モーツァルトの調べ》と題し、オペラ『フィガロの結婚』から〜恋とはどんなものかしら〜、きらきら星変奏曲ハ長調k.265(あぁ、お母さん あなたに申しましょう」による12の変奏曲)、ピアノソナタ第11番k.331第三楽章「トルコ行進曲」、アンダンテk,315「フルートと管弦楽のためのアンダンテ」、ディベルティメントk,334から「メヌエット」などを披露しました。



《ルッチプラザ 清水洋美館長の挨拶》



《オペラ『フィガロの結婚』から〜恋とはどんなものかしら 白谷仁子》



《ピアノソナタ第11番k.331第三楽章「トルコ行進曲 澤村優子」



《アンダンテk,315「フルートと管弦楽のためのアンダンテ」、ディベルティメントk,334から「メヌエット」中川真由美》




アンコールは、モーツァルトが亡くなる年に作った『アヴェ・ヴェルム・コルプス』。
そして、さくらももこさんの「ぜんぶ」(曲 相澤直人)を3人で演奏しました。


    私達の財産、それは私達の頭の中にある。
                     W.A.モーツァルト



音楽のある世界に生まれたことに、あらためて心からの喜びをおぼえた一日でした。。。
ご来場くださった皆さま、近江図書館の職員さま、スタッフの皆さま、ありがとうございました。



*お知らせ*
8月25・26日、彦根市荒神山公園で開催された『荒神山フェスティバルLife&Art2018〜人間やってこい!』は、お天気にも恵まれ、無事開催されました!
詳しくは湖東地域定住支援ネットワークのブログ《ほっと湖東》をご覧下さい。↓
http://cotoh.shiga-saku.net/