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Posted by 滋賀咲くブログ at

2016年06月29日

「癒やしと元気と復興支援」in いい暮らしの森。。。


「癒やしと元気と復興支援」というイベントのお知らせです。







7月2日(土)・3日(日)、彦根市西沼波町の『いい暮らしの森』にて、両日ともに10:00から15:00まで開催されます。
セラピー、ハンドメイドグッズ、食べ物をはじめ、おもちゃ広場やバランスボール体験、ライブなど、盛りだくさんな2日間になりそうです。


私は、2日(土)13:30から少しだけ歌います。。。といっても、いつもとはスタイルが違って弾き語りです。
弾き語りをするのは、もう何十年ぶりです。
高校生の時、中島みゆきさんや谷山浩子さんに憧れ、ヤマハのポピュラーソングコンテスト(ポプコン)にエントリー。滋賀県代表で関西四国大会に2度出演し、2度とも奨励賞をいただきました。「次こそはつま恋へ!!!」と張り切っていましたが、その時は高校三年生。音大受験の勉強を優先しました。
クラスメート達が、大阪の《森ノ宮ピロティーホール》まで応援に来てくれた事が、今では懐かしく、優しい思い出となっています。








2日のライブでは、『ソレアード』『アメージング・グレイス』『スタンド・アローン』『モン・デュー』など歌う予定です。

週末は、彦根市西沼波町の『いい暮らしの森』に遊びにきてくださいね。。。
お問合せは、ごはん家くまくま(090-7110-3378)まで。



  


Posted by 白谷仁子 at 22:20コンサート地域活動

2016年06月28日

夏の日をつなぎとめて。。。


詩集を手に取り、パラパラとめくっていたら、なつかしい「詩」が出てきた。
長い間、詩集を開くことも無かったので、なぜか新鮮だった。

「夏の日」という文字に、少し感傷的な想いが生まれたのは、その後にやってくる言葉を、私の記憶が瞬間に予測していたから。

湖の夕暮れは、海のそれとは違う。
湖の畔で育った人なら、みんな知っている。









     船

湖に洋燈を浮かべて夏の日を
つなぎとめたお前の心から
夢もなく滑つて行つたのは
つかの間の藻のいたづらだ

お前はうつろ眼に
青空を山々の形をうつし
溢れる思ひには身を任さなかつた

朽ちないまま 冷ややかに
急流を行く日ばかり
はかない願ひにかぞへてゐた

      立原道造



たった一人、日が沈むまで琵琶湖を眺めていたのは、もう随分前のこと。
遠くの波を見ていると、すわっているテトラポットが揺れているようで、まるで自分が琵琶湖に浮かぶ1艘の小舟になったような、不思議な気持ちだった。。。




  


Posted by 白谷仁子 at 11:15私。。。

2016年06月26日

「琵琶湖周航の歌」音楽祭合唱コンクール 奨励賞!〜近江高等学校吹奏楽部

今日は、「琵琶湖周航の歌」音楽祭合唱コンクール、第20回目の記念すべき日だった。
私が合唱の指導をしている近江高等学校吹奏楽部は、プログラムの三番目。
自由曲は、顧問の先生から任せてもらえたので、直感的に「ぜんぶ」(詩 さくらももこ 曲 相澤直人)のピアノ伴奏版を選んだ。



近江高等学校吹奏楽部 指揮:白谷仁子 P:平塚絢乃「琵琶湖周航の歌」「ぜんぶ」





彼らは合唱部ではないし、また吹奏楽部としてプロ並みに本番が多い。
今回のコンクールのために、私が合唱指導に入った回数もけして多くはない。
ステージで私自身が指揮をしたのは今回が初めてだったけれど、部員と私との対話をステージで表現できたのではないかと・・・そんな風に感じる数分間だった。



《歌い終えて記念撮影。。。》





とにかく・・・みんなが可愛い。
まっすぐに音楽に向き合って、練習に打ち込んでいる姿を愛おしく思う。。。
楽器で表現することとはまた違う意味で、歌を通してあの子たちの心が柔らかく、そして強く育ってくれることを願ってやまない。。

結果を期待すればするほど、演奏と心は離れてしまうことがあるけれど・・・
だけど、今日の「奨励賞」は、あの子たちの「日々」へのご褒美。


奨励賞、おめでとう。。。




  ぜんぶ
詩 さくらももこ 曲 相澤直人

たいせつなことは
ぜんぶここにある

泣くこと
笑うこと
怒ること
喜ぶこと

あたりまえの気持ちは
あたりまえのものとして
そのまま
今ここにある

たいせつなことは
ぜんぶここにある

「もうどこに行かなくても
 なんにもしなくても
 どこへ行っても
 何をしても」

たいせつなことは
ぜんぶ
そのままだ
(「 」内は、歌の中ではうたわれない)



音楽のイベントを20回も続けるということは、並大抵のことではない
コンクールに関わる全ての人たち努力と思いが、参加する度に伝わる。
来年は「琵琶湖周航の歌」が生まれて100年。
滋賀県だけに留まらず、日本中で私たちの大切な琵琶湖をうたった「琵琶湖周航の歌」が歌われることを、心から願います。。。





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Posted by 白谷仁子 at 20:11コーラス非常勤講師のお仕事You Tube

2016年06月23日

コンサート『あのころ Vol.2』のステージから。。。

お着物で歌うようになって、7年位になる。
今は、ドレスよりも居心地良く歌える。。。








6月18日のコンサート『あのころ Vol.2』も、一部はお着物で歌った。
プログラムの「砂山」(詩 北原白秋 曲 山田耕筰)のイメージして選んだお着物は、落ち着いた単。
私がずっと前に京都で誂えたもので、帯と共にお気に入りの一つ。








美容院の先生が、歌う事を心得て着付けて下さるので、ドレスよりも、うんと歌いやすい。
帯の結びも、選んだ曲やその時代背景に合わせて、いつも念入りに打合せ。
ハート型のブルーの帯留めは、お友達からのプレゼント。








お仕事に追われていると、お着物で出かける心の余裕がつい無くなってしまう。
だからこそ、こうしてお着物で歌える事が、とても幸せだ。。

細長い布が、女性を美しく飾るお着物に形を変える。
反物で見ている色柄が、仕立て上がると一層華やぐから不思議だ。
作家さんはもちろん、わかっているのだろうけれど、、、
手元から離れた反物が、着る人で表情を変えてゆく楽しみは、コンサートに来場下さったお客様の心の中で、歌が色を変えてゆくのと同じような気がしてならないのだ。。。





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Posted by 白谷仁子 at 09:37コンサート私。。。お着物

2016年06月19日

コンサート『あのころ Vol.2』を終えて〜虹〜。。。

コンサート『あのころ Vol.2』は昨日、ルッチプラザ ベルホールにて、たくさんのお客様の温かい拍手の中、無事終えることが出来ました。








     ♬プログラム♬

◆一部
初恋       作詞:石川啄木  作曲:越谷達之助
さくら貝の歌   作詞:土屋花情  作曲:八洲秀章
夏は来ぬ     作詞:佐佐木信綱 作曲:小山作之助
花かげ      作詞:大村主計  作曲:豊田義一

ピアノソロ
ピアノのための「からたちの花」      山田耕筰
スクリャービンに捧ぐる曲から「夜の詩曲」 山田耕筰

この道      作詞:北原白秋  作曲:山田耕筰
砂山       作詞:北原白秋  作曲:山田耕筰
曼珠沙華     作詞:北原白秋  作曲:山田耕筰
からたちの花Ⅱ  作詞:北原白秋  作曲:山田耕筰








◆二部
3月の歌     作詞:谷川俊太郎  作曲:武満徹
うたうだけ    作詞:谷川俊太郎  作曲:武満徹
小さな空     作詞・作曲:武満徹

精霊流し     作詞・作曲:さだまさし
いい日旅立ち   作詞・作曲:谷村新司

ピアノソロ
エディット・ピアフを讃えて          作曲:フランシス・プーランク
愛の讃歌    作詞:エディット・ピアフ   作曲:マルグリット・モノー
私の神様    作詞:ミッシェル・ヴォケール 作曲:シャルル・デュモン
愛の小径    作詞:ジャン・アヌイ     作曲:フランシス・プーランク
虹〜アイム・シンガー   さだまさし


「あのころ」というタイトルを、私はとても気に入っています。
「あのころ」はそれぞれの心にあり、
「あのころ」は誰ものぞくことの出来ない、
「あのころ」は自分だけのものだから。

時折ふと思い出す「あのころ」の自分は、その時々に確かに存在していた。。。
そう思うだけで、今の自分をもっと応援したくなったりするのです。

「あのころ」の思い出を、時として懐かしむこともあるかもしれないけれど・・・
それでも今が良いのだと、
今までで一番良いのだと、
笑顔で話す人に会うと、私はその人を愛おしく思います。。。







ラストに選んだ歌「虹」の歌詞の中に、「自分に負けたくない」というフレーズがあります。

誰に負けてもいいの
自分に負けたくないの
だって、それがいつか思い出に変わった時
目を背けないでいたいでしょう。
私はまだ旅の途中
虹〜アイム・シンガー から


私は、初めて聴いた時から、このフレーズが好きです。
誰にとっても、「あのころ」はけして良いことばかりではないし、悲しいことも苦しいこともあったはず。
その時に、本当に戦った相手は、やっぱり自分。









聞いた事もない歌を、ふと耳にしたとき、心は「あのころ」を旅します。。。自分だけしか知らない「あのころ」へ。。。。




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Posted by 白谷仁子 at 23:49コンサート私。。。You Tube

2016年06月16日

コンサート『あのころ Vol.2』〜この道。。。


今年は例年になく、まん丸の蕾をたくさんをつけている。
今日、6月18日の誕生花「ナツツバキ」は、今年もまた一日だけの花を咲かす。。。


《ナツツバキ 花言葉「愛らしい人」》




コンサート『あのころ Vol.2』まで、あと2日。

歌はそれぞれの思いのままに色を変えてゆく。
歌はそれぞれが歩んできた道を旅する。

私の歌たちが、会場に集まってくださった人たちの心を、歩んできた道を、旅することが出来ますように。。。


    この道
作詞:北原白秋、作曲:山田耕筰

1 この道はいつか来た道
  ああ そうだよ
  あかしやの花が咲いてる

2 あの丘はいつか見た丘
  ああ そうだよ
  ほら 白い時計台だよ

3 この道はいつか来た道
  ああ そうだよ
  お母さまと馬車で行ったよ

4 あの雲はいつか見た雲
  ああ そうだよ
  山査子の枝も垂れてる










  


Posted by 白谷仁子 at 20:55コンサート日本の歌

2016年06月13日

コンサート『あのころ Vol.2』〜曼珠沙華(ひがんばな)。。。

夏休みも終わる頃、あぜ道やお墓の周りに次々に咲き始める朱色の花。
繊細で凛々しく、美しくて妖しい、葉を持たないその花は、子ども心に「近づいてはいけない・・・」という思いを私に植え付けた。

曼珠沙華・・・「悲しい思い出」「あきらめ」
その花言葉は、北原白秋の詩『曼珠沙華(ひがんばな)』の物語をいっそう深いものにする。。。



《曼珠沙華 花言葉 「悲しい思い出」「あきらめ」》




     曼珠沙華
  詩 北原白秋 曲 山田耕筰

GONSHAN.、GONSYAN 何処へゆく
赤いお墓の 曼珠沙華 曼珠沙華
けふも手折りに来たわいな

GONSHAN.、GONSYAN 何本か
地には七本 血のやうに 血のやうに
丁度 あの児の年の数

GONSHAN.、GONSYAN 気をつけな
ひとつ摘んでも 日は真昼 日は真昼
ひとつあとからまたひらく

GONSHAN.、GONSYAN 何故泣くろ
何時まで取っても 曼珠沙華 曼珠沙華
恐や 赤しや まだ七つ


《コンサート「あのころ vol.2」から『曼珠沙華』『からたちの花Ⅱ』》





北原白秋の《柳川風俗詩》の一つである『曼珠沙華(ひがんばな)』は山田耕筰がその中から5つの詩を選らんで曲を付けた歌曲集「AIYANの歌」第4曲目。
柳川の方言が魅力的な、声楽家ならば一度は歌ってみたいと思う歌曲。
毎日お墓に出向き泣き暮れる、身分の違うGONSHAN(良家のお嬢さん)に、AIYAN(子守、下女)は心で呼びかける。

「GONSHAN, GONSHAN,何處(どこ)へゆく」
「GONSHAN, GONSHAN,何故(なし)泣くろ」

亡くした子への想いを断ち切れないGONSHANの悲しみは、山田耕筰のメロディーと逆付点のピアノ伴奏で、歌い手は一層かき立てられる。
諸説あるこの一曲、AIYANはまだ年端もいかない少女との説もある。
しかし私には、どうしてもそのようには思えない。

「丁度 あの児の年の数」

身分こそ違うが、愛するものを失った2人の女性の人生を、歌う度に痛いほど感じるのだ。
悲しくも美しいその女性たちの性が、まるで真夏の儚い花火のような、曼珠沙華の花と重なるのだ。。。






  


Posted by 白谷仁子 at 21:18コンサート日本の歌You Tube

2016年06月07日

コンサート『あのころ Vol.2』〜砂山。。。

美しいものに会いたくなったら、KAMAKAのハードケースを開ける。
私のKAMAKAは、とても美しい。。。









いつもはDIAPASONの下にひっそりと置かれたKAMAKAは、なかなか蓋を開けてもらえない。
そのせいか、久々の今夜はとてもキラキラした音を出していた。



       砂山
  作詞:北原白秋、作曲:山田耕筰

1 海は荒海 向こうは佐渡よ
  すずめ啼け啼け もう日はくれた
  みんな呼べ呼べ お星さま出たぞ

2 暮れりゃ砂山 汐鳴ばかり
  すずめちりぢり また風荒れる
  みんなちりぢり もう誰も見えぬ

3 かえろかえろよ 茱萸原わけて
  すずめさよなら さよならあした
  海よさよなら さよならあした



山田耕筰の「砂山」は、妙にウクレレの音色と相性がいい。
3番まで来ると、ちょっと悲しくなってきたりする。。。
北原白秋が新潟の寄居浜を訪れたのが9月・・・夏の終わった海が頭に浮かぶと、また更に寂しくなってくる。。

なので・・・終わるとすぐに中山晋平の「砂山」を軽快なカッティングで歌う。

ウクレレで歌う日本の歌もまた、叙情的で良いと思う。
私の美しいKAMAKAを、9月の海に連れて行きたいなどという気持ちが、ふっと湧いてきた。









「9月の海に行く前に、もチョット練習しなさいネ・・・」
私の美しいKAMAKAが、そう言っている。



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Posted by 白谷仁子 at 21:54コンサート日本の歌

2016年06月05日

コンサート『あのころ Vol.2』〜さくら貝の歌。。。

わが恋の如く悲しや桜貝
  片ひらのみのさみしくありて







6月18日のコンサート『あのころ Vol.2』まで、あと2週間。
この頃になると、何度も歌って来た歌に、新しい発見がある。
プログラムの中のひとつ「さくら貝の歌」もまた、歌う度に私を新鮮な気持ちにさせてくれる。

この歌が作られたのは昭和14年、ラジオで発表されたのは昭和24年。
もちろん私はまだ生まれてはいない。

恋人を亡くした傷心の青年が詠んだ一首が、時を経て今も歌い継がれるラジオ歌謡の名曲を生んだ。

  わが恋の如く悲しや桜貝 片ひらのみのさみしくありて

淡い幸福色をしたさくら貝も、片ひらだけのその姿が一層寂しさをかき立てる。。。
聴く人、一人ひとりの胸に、詩の一字一句が痛々しいのは、誰もが大切な想いを胸の奥にしまっているからだろう。。。



    さくら貝の歌
作詞:土屋花情、作曲:八洲秀章

1 美わしきさくら貝ひとつ
  去りゆける きみに捧げん
  この貝は 去年の浜辺に
  われひとり ひろいし貝よ

2 ほのぼのと うす紅染むるは
  わが燃ゆる さみし血潮よ
  はろばろと 通う香りは
  きみ恋うる 胸のさざなみ

  ああ なれど わが思いははかなく
  うつし世の渚に果てぬ


伝えたい人がいるから、聴いてくれる人がいるから、私たちは表現者になれる。
神様が、力をくださる。。。




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Posted by 白谷仁子 at 20:40コンサート日本の歌

2016年06月01日

ああ、はるか夜の薔薇。。。



白い花が大好きで、
気がつくと私のお庭は、白い花でいっぱいになっていた。。。

その「白」が、ひとつひとつ違うことを知ってますか?








夜、薔薇はしんなりと頭をもたげていた。
昼間、あんなにしっかりと八重のはなびらをひろげていたのに。

蕾をつけ始めた頃の喜びは、散り始めたときのせつなさと少し似ている。

地面に落ちた花びらを拾い集めては、その根元にそっともどしてあげるのが、この季節の私の日課。。

ビロードのような花びらの白も、まぶしいほどの葉の緑も、作っているのは土のうんと下の方で眠っている根っこ。

白い花が大好きになった頃、私にはたくさんの「大好き」が増えた。。。



夜の薔薇(そうび)

ああ
はるか
よるの
薔薇

〜八木重吉「秋の瞳」から〜




夜に散る白い薔薇ほど美しいものはない・・・今夜そう思った。
  


Posted by 白谷仁子 at 21:47お花私。。。園芸