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Posted by 滋賀咲くブログ at

2018年01月29日

コンサート「Enjoy the Baroque」!リハーサルから本番まで。。。


1月28日、滋賀県アートコラボレーション事業「Enjoy the Baroque〜バロックへのいざない」。
ルッチプラザベルホールいっぱいのお客様のあたたかい拍手に包まれ、コンサートは華やかに開催されました。
前日リハーサル、そして、本番の様子を、ほんの一部ご紹介します。








1月27日リハーサル




1月27日、午後3時から4時、ルッチプラザに集まった「まいばら市民コーラス」のみなさんはスタジオ310で声だし。
そのころステージでは、彦根Joyジュニアオーケストラ、ソリストのみなさんがセッティング。








そして午後4時過ぎからまいばら市民コーラス」のみなさんはステージ袖へと移動しました。

いよいよオーケストラとの最後の合わせ。リハーサルです。
ラストの曲まで順調にリハーサルは進みました。









1月28日コンサート当日
ヴィヴァルディの四季「春」第1楽章から幕を開けたコンサートは、つづいてオペラ《ジュスティーノ》のアリア「喜びと共に会わん」、パーセルのプログラムに続きます。








2部からはいよいよ「まいばら市民コーラス」の登場。
美しくパワフルなハーモニーが、ホールに響きました。








たくさんのあたたかい拍手に包まれ、コンサートはフィナーレへ・・・








彦根Joyジュニアオーケストラの瑞々しく爽やかなハーモニーが、今も心に残っています。
ホールに響くトランペットの音色、ささやくように繊細なチェンバロの響き、そしてコーラス。
全ての「音」が一つになる瞬間の幸福感を、その時感じました。








「ルッチプラザベルホール310にハレルヤコーラスを響かせたい!」
願えば叶うことは、けして「絶対」ではないけれど、私の小さな願いが、昨日、たくさんの人達のご協力のもと、実現しました。

溢れんばかりの感謝の気持ちは、次の企画「Enjoy the Classic〜古典派音楽への扉」に繫げます。









  


Posted by 白谷仁子 at 23:40コンサートコーラス地域活動世界の歌

2018年01月19日

びわ湖の向こう。。

叱られると、
泣きながら自転車をこいで、
びわ湖を見に行った。
そうしてずっと、
びわ湖の向こうを眺めていた。。。








部屋の窓から見える水平線は、
波がくるぶしまで来る辺りまで行っても、
何一つ変わらない。


1、2、3、4、5、6・・・

真っ暗になるまで、
こうして波に足を沈めていたら、
いつかお母さんが迎えに来てくれて、
叱られたことなんかいつの間にか忘れて、
2人で笑いながら自転車をこいでお家に戻るんだ。

13、14、15・・・

今夜はハンバーグだろうか。
冷蔵庫のミンチの肉は、もしかしたら、ロールキャベツかもしれない。

36、37、38・・・

そういえば、玄関のスリッパは揃えて出てきただろうか。
先にお父さんに見つかったら、きっとまた言われる。
「ちゃんと揃えなさい。」

どうして言われたことを、私はすぐに、忘れてしまうんだろう。。
お父さんが帰って来る前に、
どうかお母さんが揃えてくれていますように。

68、69、70・・・

水の中の足の親指を、グイグイ砂に埋めながら、私は何かを探す。。
100数えるまでに、お母さんが迎えにきてくれたら、「ごめんなさい」って言おう。。

・・・99、100。

「なんでわかったん?ここにいるって。」
「うん。お母さんは魔法使いだから!」

今でも時々夢にみる。
夢の中の私は、永遠に子供だ。








神さま。。
人は
いくつになったら
大人になれるのでしょう。

今の私は、びわ湖の向こう側にいた子供の頃の私とは違って見えますか?








小さい頃から繋がっていた、
くるぶしを濡らす水とびわ湖の向こうの世界。

そこには今も、自分の場所を探す私がいる。。。。。














  


Posted by 白谷仁子 at 22:39ふるさと私。。。

2018年01月13日

音楽って素晴らしい。。。Enjoy the Baroque リハーサル!

今更だけれど・・・
音楽って素晴らしい。








2週間後に本番を控えたコンサート「Enjoy the Baroque」。
今日は初のオーケストラとの合わせの日だった。

合唱団の練習は残すところあと1回。
私には何の不安も無い・・・というより、今日の初オーケストラ合わせで安心をもらった。

音楽に「これで良し!」はない。
追求する気持ちにゴールはないし、「課題」と「欲」は、熱心になればなるほど増えてゆく。
それでも本番の日はやって来る。
大事なのは、一つ一つのコンサートの向かう気持ち。
それは見えないエネルギーになって、コンサート当日の空間を作ってくれる。








「春」(ヴィヴァルディの《四季》)、ジュリアス・シーザー序曲(ヘンデル)を奏でる彦根JOYジュニアオーケストラの演奏を聴いていたら、とてもとても幸せな気持ちでいっぱいになった。
オーケストラの音に耳をすませ、澤純子先生の指揮に集中し、ひとつになって歌う合唱団を見ていたら、どんどん心が温かくなった。

「音楽って素晴らしい」って、心からそう思えた。。。





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Posted by 白谷仁子 at 20:56コンサートコーラス地域活動私。。。

2018年01月11日

凛として 寒椿


思わず息を止めた。
玄関戸は、まるで異次元世界への扉のようだ。

鼻から吸った息を、少しずつ「フーッ」と吐きながら、私は異次元の空気に少しずつ慣れてゆく。

襟筋に差し込むような寒さのこんな日ほど、紅は鮮やかに香を放つ。
凍ることを知らないその花弁に、暫し足を止め、静かに敬意を表する。
初めてその花を見たときのように。。。
初めてあの歌を歌ったときのように。。。









    寒椿
小黒惠子 詩/三木稔 曲

凛として 寒椿
自然の厳しさに 耐えて咲く
燃える 紅

女(ひと)もまた
苦しみと悲しみを 越えたとき
凛として 咲くのでしょうか

ハッとして 美しく
ハッとして 鮮やかに

微笑みかけた 蕾は
生きる悦びを 静かに抱いて
明日を夢みる


凛として 寒椿
自然の厳しさに 耐えて咲く
燃える 紅



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Posted by 白谷仁子 at 15:52お花私。。。

2018年01月06日

小さな白い寿ぎ(ことほぎ)に、会いにいくから。。。


万両にかゝる落葉の払はるゝ  高濱年尾



《万両 花言葉「寿ぎ(ことほぎ)」》



千両と万両の見分け方を教わったのはいつだったろう。
植物名の由来は、知れば知るほどにおもしろい。

暮れから年明けにかけて、お花屋さんの店先には、松や竹、南天、そして千両や万両が新しい年を祝い並ぶ。
赤や白のまん丸とした実は、どことなく可愛くて、小さい頃、床の間の生け花を見ては、母に何度も聞いたのを憶えている。。

ーー「これって、食べれるん?」ーー

花壇、お仏壇、床の間、玄関、キッチンテーブルの上・・・
病気の時もお花を欠かしたことがなかった母のおかげで、今、私には音楽に追いつく位好きなことがある。

大きな木の根元に、小さな万両の木。
安心しきったように青々と葉を光らせていた。

万両の花言葉「寿ぎ」は、「いのち」という意味も持っている。
太陽の陽射しがどんどん強くなる頃に花を咲かせる万両の花を、私はまだ見たことがない。

今年の7月、この子は白い小さな花を咲かせるだろうか。
どうか大木よ、それまでこの子を守っておくれ。
きっと、会いに行くから。
いのちの花に、会いに行くから。。。



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Posted by 白谷仁子 at 19:43お花私。。。

2018年01月04日

いよいよ今月「Enjoy the Baroque〜バロック音楽へのいざない」開催!!!

お正月の三が日も終わり、今日がお仕事はじまりの方も多かったのではないでしょうか。
元気にお正月を満喫した人も、重いもがけず風邪をひいて寝込んでいた人も、新しく訪れる春を思うと、心はなぜか洗い立ての白いシャツのように、パリッと清々しく奮い立つのではないでしょうか。

いよいよ今月28日、「Enjoy the Baroque〜バロック音楽へのいざない」が開催されます!
7月22日から始まったコーラス練習も、残すはリハーサルを入れてあと3回となりました。。
練習に励んで下さったコーラス団のみなさん、ありがとうございました。










コンサート企画からはじまって、出演交渉・コーラス団員募集と指導・プログラム構成・チラシとポスター作り・アウトリーチコンサートのプログラミング・4カ所でのアウトリーチコンサート・・・
1回1回のコーラス指導を迎える度、やることはいっぱい。
「教える」ということは、教わる人以上に自分が学ばなくてはいけないということを、今更ながら改めて感じました。

若い頃はつい、自分の評価が気になったものです。
「ちゃんとやり遂げなくてはならない・・」そういった思いで内心ピリピリしていたのを思い出します。
何度か市民参加型「第九」(ベートーベン)の合唱指導を引き受けた時、公演が終わった後も尚、指導者としての自分の「出来」が気になって仕方ありませんでした。

でも今は、関わった人たちが「やって良かった」と思えるようなコンサートにすること。
そのことが私の1番になりました。
ステージの空気は、不思議なほど客席に伝わります。
コンサートという特別な自慢、出演者と共に過ごして下さるお客様への大切な「マナー」のようにも思えます。

今回主催のびわ湖芸術文化財団担当の方々、いつも活動を支えて下さるルッチプラザの館長はじめスタッフのみなさん、彦根JOYジュニアオーケストラはじめソリストの方々、コーラス団、その他応援し関わって下さる人たち全てが、音楽を通して「参加して良かったね。。」と言い合えること。それが私の1番の願いとなりました。

練習中のコーラス団の空気は、まさに私にやすらぎと元気を与えてくれるものでした。

本番を前に私親愛なるコーラス団の皆さんに思うこと、それは技術を追い求めることも、参加するにあたっての姿勢も、その目は、それぞれ自らに問いかけてほしいということです。
そのことは、コンサートの「品格」にもつながります。
技術を培うのは、仲間を隔てなくおもう気持ちと、自分自身の努力の積み重ねであることがわかってはじめて、その人の歌声は輝いてきます。
世代を超え、環境も性格も様々な仲間が集まって、たった一つのコンサートに向かうことの素晴らしさは、音楽・芸術を超えて、私たちを幸せにしてくれるはず。
私はそのことを、自分が指導する「コーラスユウスゲ」の皆さんから10年以上もの歳月の中で自然と教えられました。
それは、家庭・学校・職場など、人と人とが繋がり関わる中でも言えることのように思います。







昨年、観葉植物のベンジャミンの挿し木をしました。
12月最後の練習に参加出来ず、ガッカリしながらふと出窓を見ると、五鉢挿し木した中に一つ、新しい根から出てきた可愛い芽を見つけました。

思わず、ポロポロと涙が出るほど感動しました。
なぜなら、そのベンジャミンは『バロック』という名前の木。。

新しいバロックの芽が育ちはじめました。
私の思いはただ一つ。

「良かったね」と、お客様・関わった全ての人が笑顔で言い合えること。。。





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Posted by 白谷仁子 at 20:42コンサートコーラス地域活動世界の歌

2018年01月01日

北の海から「あけましておめでとうございます!」

海は怒っていた。

波のうねらせ、しぶきを受け止める空気の色をも変え。

海が怒っていた。






ーーわたし、海だいすき。ーー
今年82になる姑さんが不意に隣で言った。
そう言えば、音楽とはあまり縁のない姑さんが唯一好きな歌は「浜千鳥」だ。
荒れた波の渦を見せつける海に、どれだけの歴史を思い巡らせているのだろう・・・ふと思った。






海は女性的であると思う。
砕けても砕けても、なお岩に身をぶつけ、美しく、そして白いしぶきと散る。

まるで、中原中也の「北の海」のように。。

詩の分析は、好きではない。
詩人は、分析や討論を望んで、詩を残したのではないと思うから。
その詩人が残した作品の多くを、素の心で読めば、そんなものは必要ない。

詩は、読む人の人生に溶け込む、無色の風景なのだ。








  北の海
 
海にいるのは、
あれは人魚ではないのです。
海にいるのは、
あれは、浪ばかり。

曇った北海の空の下、
浪はところどころ歯をむいて、
空を呪っているのです。
いつはてるとも知れない呪。

海にいるのは、
あれは人魚ではないのです。
海にいるのは、
あれは、浪ばかり。
中原中也「在りし日の歌」より








2018年。
しぶきを上げて砕けるほどの喜びと挑戦がはじまった。
晴れた空も、曇った重い空も、それは全てこれからの自分への挑戦。
自分へのエールを込めて、このブログを。。。





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Posted by 白谷仁子 at 17:16私。。。