2014年08月24日

バルテュス展。。。



1908年2月29日、フランス に生まれた画家 バルテュス。
本名 バルタザール・ミシェル・クロソウスキー・ド・ローラ は、私の大好きな画家。
私は弾む心で京都市美術館に出かけた。


バルテュス展。。。




バルテュスの絵にはじめて出会ったのは、大学を卒業して間もない頃だった。
《美しい日々(1944-1946年)》の少女の美しいふくらはぎと、鏡を見つめる無邪気な表情が、たまらなく好きになった。

実際、絵の前に立ってみると、目についたのは暖炉に薪をくべる、後ろ姿の赤いセーターの男性と、大人びて見えた少女の表情。。。

絵も音楽も、その時その時で感じるものは違う。
だから、何度も展覧会や演奏会に出かけたくなる。

数多い作品を観てまわるのに、私は一つ一つゆっくりと、じゅうぶんな時間をかけた。
数枚の絵ではわからない世界がそこにはあり、私の中のバルテュスの世界は、また広がった。

帰りの電車の中、《眠る少女(1943年)》の美しい寝顔と少女の身につけていた朱色の上着の生地感が、頭から離れなかった。
次にこの少女に出会う時、私はどんな想いで絵の前に立つのだろう。。。



   《京都市美術館にて》
バルテュス展。。。





「芸術家という言葉が嫌いだ」と言ったバルテュスの眼(篠山紀信 撮影のバルテュス)もまた、私の心から離れずにいる。






京都市美術館…いいですよね。大好きです。。。
娘の卒業制作展も、京都市美術館でした。
5年前にも、仕事の合間をぬって、訪れました。。。
私にとって、大切な場所の一つです。


バルテュス展。。。





Posted by 白谷仁子 at 20:02 │芸術