2015年04月11日

山茶花の…。。。


山茶花のこぼれつぐなり夜も見ゆ 〜加藤楸邨



《山茶花(白)花言葉 「愛嬌」》
山茶花の…。。。




ずっと待っていた。
だから、山茶花は降りしきる雨など気にもしない。

大きく両手をひろげ、地上の全てに無言の喜びを伝えている。。。

季節はずれの山茶花は、愛嬌いっぱいの笑顔で行き交う人の足を止める。

「私を見て・・・」


山茶花の…。。。




お隣の蕾が、八重の花びらを開く頃、自分はそこにもういない。
地面に落ちた山茶花に、足を止める人など、どれくらいいるだろう。。。

「だから…」
と、山茶花は雨を飲み込むように花開く。

「今の私をもっと見て・・・」


《山茶花(ピンク) 花言葉「永遠の愛」》
山茶花の…。。。




花びらの玉の雫を見ていると、
濡れた髪など気にもならなくなった。

おなじように濡れていることが、
自然であるように思えた。。。


「山茶花のこぼれつぐなり夜も見ゆ」・・・

そうしてまた今夜も、
降りしきる雨に揺れる山茶花を、
ひとり思い出している。。。



椿と山茶花・・・
似ているけれど、ちがう。。

こんな風に、もうとっくに花の時期を終えたはずの山茶花が、きれいに咲いていたら、「遅咲き品種の椿かしら…?」と迷ってしまいます。

そんな時は葉っぱを見ましょう。
小さくギザギザになっている葉っぱが、山茶花です。。。

私は植物博士に、そう教わりました〜♪


Posted by 白谷仁子 at 21:34 │お花私。。。