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2017年02月08日

コンサート『SONNET』Short Program〜米原市教育センター第12回調査研究発表会

「ゆかしさ」よ。
「恋しさ」も「愛しさ」も
叶わぬものがそこにある
消えたものは
過ぎたものは
けして形を見せないけれど
ただひたすら「ゆかしさ」を持ち続ければ
心の眼は
その形を 香りを
永遠に忘れはしない。。。



《ロウバイ 花言葉「 ゆかしさ 慈しみ」》
コンサート『SONNET』Short Program〜米原市教育センター第12回調査研究発表会





コンサート『SONNET〜ひとり芝居』の台本に手を加えるための作業をしていた。
昨年11月に開催した、びわ湖ホールのリサイタルから、もうすぐ三ヶ月が経つ。
今月14日、米原市教育センター主催、市内の教育関係者対象に開催される 第12回調査研究発表会に、私がライフワークにしている「歌と朗読 コンサート」でゲスト出演することが、1年前から決まっていた。
その頃から、大好きな立原道造の詩を少しずつセレクトしていた。
今回、新たに『SONNET〜ひとり芝居』のShort Programを作ることになり、三年前に訪れた信濃追分に思いを馳せながら、色々な資料を読んでいた。
わずか24歳という若さでその人生を終えるには、あまりにも悔やまれる思いが、《復刻版『四季』立原道造追悼号》を読むことで、それは私の中で「ゆかしさ」へと変わっていった。



彼の詩人は、死と同時に死んでしまったとは、どうしても思われないのだ。彼は私達に二冊の詩集を残して行ったが、彼はその後もあの楽譜のような楽しい風信草叢書を刊行する。ただ彼が書きためてあの世で出版する詩集は、生と死との間に立ち籠めている霧のために、私達には読むことが出来ないのが残念である
〜四季 立原道造追悼号 7月号 阪本越郎『霧の思ひ出』より〜




数日前に、霧につつまれた静かな集落の庭に見たロウバイの花を、
                その時ふと、思い出した。。。



平成 28 年米原市教育センター第 12 回調査研究発表大会
2017年2月14日 16:00より
米原市ルッチプラザ ベルホール310
ソプラノ 白谷仁子
ピアノ 石塚佳絵






ずっと欲しかった「ロウバイ」が、今年は私のお庭に仲間入りです♡

《満月ろうばいちゃんの記念写真》
コンサート『SONNET』Short Program〜米原市教育センター第12回調査研究発表会


早春のお庭が、優しい香りでいっぱいになる日を夢みて。。。。。