2017年06月01日

映画『光』。。。



ソヨゴの葉と花の隙間から、
うっすらと光が漏れる。

こうして見上げていると、
風の通り道で誰かが、
懐かしい昔の話しをしてくれているようだ。。

・・・あなたの「光」の話しを聞かせてください・・・



《ソヨゴ(冬青)花言葉「先見の明」》
映画『光』。。。





いい映画は、
頭がそれをとっくに忘れてしまっていても、
心の耳がちゃんと憶えているから不思議。

河瀬直美さん 脚本・監督の映画『光』を観ることは、
自分自身との約束だった。

「光」という文字、響き、意味・・・
私にとってそこに込められたもの全部が、
とても大切なものだったから。

昨年結成した登録制のコーラスグループに「ラ・ルミエール」(光)と名付けたのにも、
私の思いが詰まっている。




映画『光』。。。






自分の無力を知った時
自分の弱さに気付いた時
それでも自分を好きでいられたのは
変わらず心に差し込む「光」を見つけたから。

心は時折よくばりで、
乱暴に何かをつかもうと両手を伸ばす。
だけれど「光」はそれを見透かすように、
握った手の甲に影を落とす。




映画『光』。。。



いいことも、
わるいことも、
受け止められる強さをくれるのは、
自分のなかにある「光」なのだと。。。

スクリーンを埋めつくす奈良の田舎の風景が、
色んな人の光を包んでいくようだった。

エンディング・ロールが終わって、
場内が明るくなるまでの数秒間、
私は大好きな人達に語りかけたくなった。

・・・あなたの「光」の話しを聞かせてください・・・と。。。










Posted by 白谷仁子 at 22:00 │私。。。