2017年11月17日
心のページをめくる瞬間(とき)〜じーばーポコポコ会員研修ステップアップ講座。。。
ねむる前、
なんどもなんども母におねだりをした。
お気に入りは『いばら姫』。
仲間はずれの魔女の呪い・・・
「15の誕生日、糸車の針に刺されて・・・」
しわがれ声の母の声に、
布団もぐり込んで温かいおなかにしがみついた。
私は、
来る日も来る日もしがみついた。
母は、
来る日も来る日も『いばら姫』を読み聞かせてくれた。。。

今日は、長浜の読み聞かせグループ「じーばーポコポコ」さんの第1回ステップアップ講座だった。
会場は、長浜市役所市民交流センター。
たくさんの方々にご参加いただき、和やかに、そして元気な講座となった。
前半は基礎的発声や呼吸法、間や表現について。
後半は、「ききみみずきん」を題材にワークショップを行った。
《7つのグループに分かれ「ききみみずきん」の読み合わせ》

アケビドリ、カラス、松の木に楠木・・・
ベテランさんたちの役作りはさすがだ。


発表では、グループそれぞれの工夫が光っていた。
子どもたちにとって、本と出会うきっかけは色々あるだろうけれど、人とひととが向かい合うことによって生まれるものは、忘れられない大切なものとなるような気がする。

「読み聞かせ」は、人の心と心が真っ直ぐ向き合ってはじめて成立する。
どんなお話であれ、『読み手』を通して伝わる世界観を、子ども達は敏感に受け取っているはずだ。
なぜ、その本を選んだのか。
子ども達に何を伝えたいのか。
そのことが見えていれば、ことばの一つひとつは、聞き手である子ども達の心に響くはずだ。

言葉は、呼吸にのって届けられる。
澄んだ呼吸と心で、「忘れられない本との出会い」を子ども達に。。。
第2回ステップアップ講座は11月24日、びわまちづくりセンターにて。。。