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2018年10月24日

Toujours!(永遠に)。。。



明るいオレンジの光が、
車のフロントガラスを占領していた。
せっかちな冬が大きなお月様を急かしているようだった。

夏はあんなに長いのに、
秋はこんなに短いのはなぜだろう。

池のほとりの山茶花が散る頃、
私は厚手のコート無しではいられなくなる。。。


《山茶花 花言葉「永遠の愛」》
Toujours!(永遠に)。。。


車内に流れるフォーレの歌曲「Ici-bas」。
月夜の晩をこれほど演出する歌だとは、
今まで気付きもしなかった。

シュリ・プリュドムの詩は、
若かったフォーレの心を、
いったいどんなふうに揺さぶったのだろう。
フォーレもまた、永遠の愛を求めていたのだろうか。。。


Ici-bas! (この世)Op.8-3 
       シュリー・プリュドム詩

この世は、
いくら想いを寄せても、
花は季節とともに終わり、
小鳥も歌声をひそませる。
永遠に続く夏を、
私は夢見る。

この世は、
若き唇も永遠ではない。
優しく触れ合うその柔らかさも、
やがて色を失い艶やかな時は終わる、
永遠に続く唇を、
私は夢見る。

この世は、
涙を流さずにはいられない。
友情と愛も同じ。
私は夢見る。
永遠に続く二人を、
私は夢見る。



Toujours・・・
永遠という言葉に人は憧れ、
永遠という言葉に傷つく。

永遠は人に求めた途端に「夢」となり、
永遠を心に秘めた瞬間、真(まこと)となる。。。
  
 

フォーレやプーランク、アーンの歌曲が大好きです。
お気に入りは、ナタリー・シュトゥッツマンとスーザン・グラハム。
ポロの車内は、お気に入りのローテーションです iconN07




Posted by 白谷仁子 at 21:12 │お花世界の歌