2020年07月04日
思慕の念。。。
今日、7月4日の誕生花は、小さな可愛い捩花(ネジバナ)。
花言葉は「思慕」。。。。。
《捩花(ネジバナ)花言葉「思慕」》

ルッチプラザ の2階から外に出ると、屋上緑化のお庭に咲くアガパンサスやヒベリカムが咲いていた。
コンサートやコーラス指導で数え切れないほど通っていたのに、ゆっくりお花を眺めたのは初めてだ。
ましてや、アガパンサスの茂みの中に咲く小さなピンクのお花の存在など、気にかけたこともなかった。
1月、ガラス越しに見えるホワイエはお客様やソリスト、オーケストラ・コーラスのメンバーたちでいっぱいだった。
あれから半年、私は2月のパリでのリサイタル以来、自分の歌は殆ど歌っていない。
悲しいほど歌う気がしなかったのだ。
「私が歌っているのではない。歌は私自身なのだ。」ずっとそう言ってきた。
共に音楽を作り、コンサートを作り、それを聴いてくれる人たちが大好きだった。
大好きな人たちに会えないのに歌うことの無意味さが、どうしようもなく私を寂しくさせた。

ホールに入ったのは、1月のコンサート以来だった。
賑やかしく感じる無音の空間。
声を発する直前の息。
何もかもが生々しく心の中から飛び出してくる。
「人はどうして歌うのだろう・・・」
ずっとそう思って歌を続けてきた。
私の中の「思慕」は、歌うこと。
そして「思慕の念」は、「人」たちなのだ。
この日は、10月のコンサートの打ち合わせのためにルッチプラザ に行きました。
8月に、お知らせさせていただきます。
よろしくお願いします。