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2020年07月23日

雨上がりの探検。。。



私は雨が好きだ。
小さい頃はもっと好きだった。
なぜって、お洗濯の心配をしなくて良かったから。

雨上がりの道、草むら、髪の毛・・・不思議なにおいに包まれながら、絵にも描けない、時にも書けない世界について考える。。。
そんな時間が何より好きだった。


雨上がりの探検。。。



    雨の言葉
         立原道造
わたしがすこし冷えてゐるのは
糠雨(ぬかあめ)のなかにたつたひとりで
歩きまはつてゐたせいゐだ
わたしの掌は 額(ひたい)は 濕つたまま
いつかしらわたしは暗くなり
ここにかうして凭(もた)れてゐると
あかりのつくのが待たれます


そとはまだ音もないかすかな雨が
人のゐない川の上に 屋根に
人の傘の上に 降りつづけ
あれはいつまでもさまよひつづけ
やがてけぶる霧にかはります……


知らなかつたし望みもしなかつた
一日のことをわたしに教へながら
靜かさのことを 熱い晝間のことを
雨のかすかなつぶやきは かうして
不意にいろいろかはります
わたしはそれを聞きながら
いつかいつものやうに眠ります

「拾遺詩編」(1935~36年の作品)
 岩波文庫の「立原道造詩集」



雨上がりの探検。。。


私は雨が好きだ。
小さい頃はもっと好きだった。
なぜって、雨上がりの探検が、いつもより特別なものに思えたから。。。