2013年03月16日

スミレの花。。。

私はスミレが大好きです。
小さい時、公園の隅で初めて母と見つけたスミレは、透けるような紫の小さな花弁をつけていました。

スミレの花。。。

大学生になって、モーツァルトの歌曲 K.476「すみれ」を勉強したとき、ゲーテの詩の光景が見事に浮かんで・・・以来、私のお気に入りの歌曲です。

それにしても、モーツァルトの「すみれ」も、シューベルトの「すみれ」( Op. 123, D. 786。演奏時間が12分位あります!) も、なぜか主人公のスミレは、あまりにもかわいそう・・・。

恋い焦がれる女の子に踏みつぶされてしまったり、花婿に見つけられる前に枯れてしまったり。

姿があまりにも可憐だからでしょうか。。。

ゲーテの詩も、フランツ・フォン・シェーバー の詩も、私は大好きです。
だけど、スミレにはやっぱり『幸せ』が似合う気がします。

今日のような穏やかな春の日、ほんのささやかな日常が、なぜかとっても幸せに感じる・・・

そんなほのぼのした幸せを教えてくれる花「スミレ」。


スミレの花。。。

スミレの花言葉はたくさん有るけれど、私が選んだスミレにピッタリの花言葉は・・・「小さな幸せ」

そして、スミレにピッタリな詩。
詩の中の「青い花」を「スミレの花」にかえて、読んでみて下さい。。。



『幸福の日に』
        竹久夢二

あなたのために
窓をあけ
あなたのために
窓をとぢ
緑の部屋の
卓のへに
「青い花」を
さしませう。

あなたのために
窓をあけ
あなたのために
窓をしめ

緑の窓の
日あたりに
「青い小鳥」を
かひませう。

(『露台薄暮』より)













Posted by 白谷仁子 at 22:18 │お花