
2020年04月08日
コンサート『Salon de Musique vol.2 』チケット販売見合わせのお知らせ。
チケット販売見合わせのお知らせです。

2020年度県民協働企画事業
コンサート『Salon de Musique vol.2 -音楽とトークとスイーツと-』のチケット販売見合わせのお知らせです。
7月5日(日)、滋賀県立文化産業交流会館小劇場を会場に、14時開演(13時30分開場)を予定しておりました『Salon de Musique vol.2 -音楽とトークとスイーツと-』は、新型コロナウイルスの感染拡大が収束していないことから、当面の間チケット販売(4月11日〜)を見合わせることにいたしました。
チケット販売日および公演実施の有無(延期等を含む)については、順次お知らせさせていただきます。
私があたためてきたこの企画は、決してなくなりません。
お客様、仲間とスタッフがのびのびと音楽を楽しめる環境はきっと来ます。
その時まで、お楽しみは大事にとっておきましょう。
滋賀県でも感染者数が着実に増えている今、自分にとって、周りの人にとって「何をすることが大事か」を真剣に考える時だと考えます。
「焦り」「不安」「怒り」・・・
人間の弱さを見透かすように、コロナウィルスはこの3つを武器にして、平和な時代を生きてきた私達に対し、「自身と戦う強さ」がどれくらいあるかを試しているように思えてなりません。
そしてこの、「焦りウイルス」「不安ウイルス」「怒りウイルス」を発症させる原因となる、最も手に負えないウイルスが、「無神経ウイルス」です。
「無神経ウイルス」に効くワクチンは今の所ありません。
でも、「勇気」という免疫は、一人より二人、二人より三人と、地域・国レベルで強くなると思うのです。
勇気=正しい判断・行動力
そのことをいつも頭において考え、行動したいと思っています。
新型コロナウイルスの感染によって、知らず知らずに心を病んでいる人もいます。
私自身もそうかもしれません。
良い意味でも、悪い意味でも、心には目に見えるメモリがないのです。
新型コロナウイルス感染者に効くワクチンを待ちつつ、個々の「勇気免疫体」を増やしていきましょう。
そう・・・笑顔、えがお、EGAO。。。

《2018年 春》
2020年02月27日
式歌の意味。。。
小・中学校、高等学校の卒業式歌はさまざまで、
その学校の伝統を守り歌い継がれているものや、
年ごとに先生や生徒の思いや工夫によって変わる場合もある。
卒業生にとって、
ともに過ごした友達と最後に声を合わせる卒業式歌は、
特別なものであってほしいといつも思う。
式歌の指導に入ると、
その学校の生徒の様子や先生の一生懸命さは、
手にとるようにわかる。
「歌」は、
それだけたくさんのものを映し出す力を持っているから。
声帯を通った息は体に支えられて「顔(口)」で最後の仕上げをし外に出される。
「眼」「頬」「鼻」「口」それぞれが声を色づけていく。
そして大勢のそれが一つになる。
今日は、
米原市立柏原中学校に出かけた。
全校生徒を合わせても60名に満たないこの学校には、
文化祭の全校合唱指導にも入っている。
殆どの中学校が「コンクール」という競いの中で合唱をする中、
この学校では1年から3年までが一つになって曲を仕上げる。
文化祭を楽しみにしている自分たち、
その姿をたのしみにやってくる家族や地域の人のために頑張るのだ。
その「こころ」は、
勝ち負けを意識して練習を始めるのとは、
きっとスタートから少し違うかもしれない。
今年の式歌は『友〜旅立ちの時』(北川悠仁 作詞・作曲/相澤直人 編曲)。
リズムを大勢で揃えるのがひとつの課題だが、
言葉を大切に理解しながら歌うと、
不思議と少しずつそろってくる。
生徒たちの素直さは、
曲の仕上がりをうんと早くする。
「vocaliseは卒業生ひとりひとりがそこにメッセージを込めよう。単なる母音ではないからね。」
わたしの呼びかけに数人の女子がニッコリ微笑んだ。
授業がおわるころには倍の声が出ていた生徒たち。
この子達が卒業式歌の意味を噛みしめるのは、
うんとうんと先かもしれないが、
どうかその素直な瞳と声で、
あなたたちの卒業式を飾って欲しい。。。
2020年02月17日
バイカオウレンに。。。
どんなに一日が長くても
どんなに残念なことがあっても
ゆっくりページをめくってみる
小さな窓をのぞいてみる・・・
《バイカオウレン 花言葉「幸せになる」》

楽しくて仕方ないときも
笑いがとまらないときも
ゆっくりページをめくってみる
窓の隅っこの小さな虫を探してみる・・・

自分だけのページを持っている私
真綿のような温みのページを持っている私

私はどんな時も昨日のことのように思い出す
一面に散りばめられた白い羽根のような小花たちを
ただ、ただ、我眼で追いかけた日のことを。。。
2020年01月31日
もしも花がなかったら。。。
地上に雪らしい雪が降った。
パラパラとフリースのジャケットを粉雪がころがる中、
お庭の鉢植えや花壇のお手入れに夢中になっていた。

クリスマスローズは薔薇「ローズ」ではないが、
貴婦人のような高貴な美しさは大輪の薔薇にも負けはしない。
冬枯れの庭に、
春のような賑わいを撒くクリスマスローズに誘われて、
夢中に土と触れ合った。

土の匂いは風と同じく季節によって香りが違う。
そんなことを初めて思ったのはずっと昔の子供の頃。
かわいた土、ぬれた土、やせ細った土
私は土のにおいが好きだ。
一人でいる気がしないから。

ころがっていた粉雪が、
いつしか肩に重なるようになった。
「あぁ 今は冬なんだ・・」
土と話しながら最後のポットから、
私はクリスマスローズの小さな苗を左手で包んだ。。
Little Elegy(リトル・エレジー)
詩:Elinor Morton Wylie/曲:Ned Rorem
Without you
No rose can grow;
No leaf be green
If never seen
Your sweetest face;
No bird have grace
Or power to sing;
Or anything
Be kind,or fair,
And you nowhere.
あなたがいなければ
バラはけっして育たない
葉が緑になることもない
あなたのやさしい顔を見れなければ
鳥はけっして優美さを持てはしない
歌の力やいろんなことが
優しくも美しくもない
そしてあなたはどこにもいない

昨年5月の「あのころVol.5」で歌ったNed Roremの「Little Elegy」。
植物や花がなかったら、
歌も、恋も、
きっと、この世の半分も無かっただろう。
今年も素敵な歌との出会いがありますように。。。
2020年01月01日
新年、あけましておめでとうございます。。。
あけましておめでとうございます。
除夜の鐘を聞きながら、静かな心で神棚に手を合わせることができました。
今年もたくさんの音楽が、歌が、人の心に寄り添い、小さな幸せが星のようにいっぱい生まれますように。。。
無くしかけている小さな忘れ物が、春一番の風に乗って帰ってきますように。。。
井上陽水「あの素晴らしい愛をもう一度」〜『UNITED COVER2』
(続山の神様の動画を掲載させていただきました)
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2019年05月13日
小さなエレジー。。。〜あのころVol.5 百花繚乱
あなたが居ないと、バラは育たない
あなたの顔を見ることができなければ、
葉も緑を失い育つことをやめる。
鳥も優雅な舞を見せてはくれない。
愛する人が側にいてくれたら、
空気も景色も色を変え、
そして何より心が満たされるのに・・・
あなたは、ここには居ない。。。
《赤いバラ 花言葉「あなたを愛しています」》

Little elegy
Elinor Wylie(エリナー・ワイリー)/Ned Rorem(ネッド・ローレム)
Without you
No rose can grow;
No leaf be green
If never seen
Your sweetest face;
No bird have grace
Or power to sing;
Or anything
Be kind, or fair,
And you nowhere.
エレジー・・・哀歌。
たった1分ちょっとの歌の中で語られる恋心が、あまりにも痛々しく哀しい。
声楽家さんから「白谷さんに合いますよ。」と言われ迷わずプログラムに入れて、それから歌うたびに、歌が大好きだった子供の頃を思い出すような、懐かしさを感じている。学生時代夢中になった英語の歌を思い出すように、私自身を楽しんでいる。。。
2019年05月10日
ある朝早く。。。〜あのころVol.5 百花繚乱
5月も終わる頃、伊吹の山にはマロニエが花をつける。
お日さまに向かってまっすぐ伸びる花が、人の目を惹かないわけがない。
パリの街路樹の素敵な話を聞いたことがある。
初夏…パリのマロニエは、誰かの心にどんな花を咲かすのだろう。。。
《マロニエ 花言葉「贅沢」》
Early in the Morning(ある朝早く)
ROBERT HILLYER/NED ROREM
Early in the morning
Of a lovely summer day
As they lowered the bright awning
At the outdoor café
I was breakfasting on croissants
And café au lait
Under greenery like scenery
Rue François Premier
ある美しい夏の日の朝早く
通りに面したカフェでは
派手な色の日除けを下ろし始め
僕はクロワッサンと
カフェオレで朝食をとっていた
舞台装置のような緑の木々の下
フランソワ1世通り。
They were hosing the hot pavement
With a dash of flashing spray
And a smell of summer showers
When the dust is drenched away
Under greenery like scenery
Rue François Premier
人々は熱くなった舗道に
きらめくしぶきを上げて水を撒き
ほこりが洗い流されるときに
夏のにわか雨の匂いがした。
舞台装置のような緑の木々の下
フランソワ1世通り
I was twenty and a lover
And in Paradise to stay
Very early in the morning
Of a lovely summer day
僕は二十歳で、恋をしていた
あれはいつまでもいたくなる楽園だった
ある美しい夏の日の
朝とても早く
(訳:栗田 洋)
26歳でフランスに渡り、当時の文学者や音楽家と交流を持ったネッド・ローレム。
当時、彼はとても幸せな恋をしていたのだろうか。。
早朝のパリ、クロワッサンとカフェオレをゆっくり味わう青年。
初夏のマロニエが涼やかに花を揺らす光景が、あまりにも優しすぎる。。。
歌いつなぐ日本の歌・心の歌
コンサート「あのころ Vol 5」〜百花繚乱
2019年 5月19日 (日)
14:00 開演 13:30 開場
出演:ソプラノ 白谷仁子 ピアノ 石塚佳絵 コーラス ラ・ルミエール
会場:ルッチプラザ ベルホール310
チケット: 一般 2,000円 高校生以下 1,500円
2019年04月08日
笑顔のような 蕾を。。。
開いた花びらの優しさと、これから開く蕾の強さ。
紙一重の優美さに順番をつけることなど、誰ができようか。。。
《シダレザクラ花言葉「優美」》
散り際に もう一度 開く花びらは あなたのように
聴こえない 頑張れを 握った両手に 何度もくれた
消えそうに 咲きそうな 蕾が 今年も僕を待ってる
今もまだ 掴めない あなたと描いた夢
立ち止まる 僕のそばで
優しく開く 笑顔のような 蕾を探してる 空に
「蕾」(コブクロ 小渕健太郎)より
思い立ったように出かけたポケットパーク。
車の窓越しとは全然違う花びらのグラデーション。
お昼休みのプチお花見は、何時間もの値打ちがある。
開ききった一枚の花びらに強き人を想い、まだかたく結んだ蕾に幼い子を抱く母をおもう。
「蕾」という歌の切なさと強さが不意に心を撫でて行ったような気がした。
笑顔のような蕾って、どんな香りを隠しているのだろう・・・
誰も見つけないようなところから顔を出している、そんなひと花の蕾をいうのだろうか。
2018年07月15日
オペラ《森は生きている》に参加します!。。。
森は 生きている
風だって 雲だって
小川のせせらぎだって 生きている
〜オペラ《森は生きている》から

今年、2018年12月8日、オペラ《森は生きている》に、指導しているレスピラシオンはじめ、湖音の生徒さんがコーラスで参加することになりました。
今日は、チラシ用のプロフィール写真撮影。
11人のメンバーのうち、6人だけの撮影となりましたが、メンバーみんな、気持ちの引き締まる思いでした。
《会場となる文化産業交流会館小劇場》

このコーラスには、米原市立伊吹小学校の3・4年生も参加します。
子ども達にも是非このオペラを知ってほしい、一緒に物語について考えてほしい、そして、びわ湖声楽アンサンブルのみなさんと共に、文化産業交流会館小劇場のステージに立つことで、本物の音楽を間近で体感してほしいと考えたからです。
私の大好きな作曲家 林光さんのオペラに参加させていただける事に心から感謝し、当日は私も生徒さんと伊吹小学校3・4年生の子ども達と共にコーラスで参加します。
2002年の初リサイタルで歌った「ほうすけのひよこ」(谷川俊太郎 詩/林光 曲)は、今年の米原市立近江図書館クリスマスコンサート(12月23日)でも歌います。

撮影の前のおしゃべりにも花が咲きました。
音楽は「和」を生み「笑」を生むのです。。。
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2018年05月06日
近江の春びわ湖クラッシック音楽祭『キッズ・ワークショップ2018』合唱ワークショップ!
近江の春びわ湖クラッシック音楽祭の一貫として、5月4日・5日の二日間、びわ湖ホール周辺の5カ所の会場で、様々なイベントが開催されました。
その中の1つ、『キッズ・ワークショップ2018』がピアザ淡海で行われ、私は2日間、元気なキッズ達と楽しく過ごしました。

「合唱ワークショップ」ということで、元気の出る歌『宝島』(岩谷時子 詩/羽田健太郎 曲)を選びました。
4日、5日ともに午前1回、午後2回の合計6回、ピアノの石塚佳絵さんと共に子ども達と楽しく歌いました。
参加者は2才から小学6年生までと、年齢幅が広かったのですが、「小さいから・・・」と線引きをしてしまったら、子ども達の可能性はそこで終わってしまいます。予定通り、6回とも『宝島』をみんなで歌いました。
2才や3才の小さな子ども達が、まだ読めない楽譜を手にピアノの周りに集合。
60分という決して短くはない時間、言葉の練習や息の流し方など、私の目をじっと見つめて無心に真似る姿に、愛おしさや懐かしさが何度もこみ上げてきました。
小学生の高学年の子達が、大きな声でちゃんと歌をリードして、ワークショップを盛り上げてくれました。
そして、保護者のみなさんの朗らかで温かい雰囲気は、講師である私やスタッフの皆さんをいっそう元気にしてくれました。
そういえば・・・
今回は参加者の年齢が低かったため、歌は斉唱で歌うことにしたのですが、6回のうちたった1回だけ、元気な2部合唱が実現しました。
子ども達の清んだ声に、どれほど元気をもらったことでしょう。
『宝島』の歌のように、いつも好奇心と夢と真心を持って、強く育って下さい・・。
宝島
岩谷時子 詞/羽田健太郎 曲
さあ行こう 夢にみた島へと 波をこえて
風にのって 海へでよう
行く手には みんなまだ知らない
ふしぎな昼と夜とが待って いるだろう
いつも信じよう まごころを
勇気をむねに すすもうよ
ただひとつの あこがれだけは
どこのだれにも けせはしないさ
さあ行こう 歌声がながれる 青空のましたに
白い帆をあげよう 海がよぶ
ぼうけんのたびじで
苦しいことやあらしに きっとあうだろう
いつもほほえみをわすれずに
勇気をむねにすすもうよ
ただひとつの あこがれだけは
どんなときにも けせはしないさ
ただひとつの あこがれだけは
どこのだれにも けせはしないさ

にゃんばら先生の指揮で『宝島』を歌いました!