2014年08月10日

夢二の歌『松原』。。。

コンサートは演奏者だけでは成り立たない。
お客様、ホールスタッフ、周りで私達を励ましサポートしてくれる人達・・・
たくさんの人たちの「こころ」が、コンサートを作る。


《お友達からのプレゼント、手作りの帯留め》
夢二の歌『松原』。。。




着物姿で歌うようになって、7年くらい経つ。
今では、ドレスで歌うより、ずっと居心地が良い。

16日のコンサート『竹久夢二〜別れし宵』は、もちろんお着物で。
竹久夢二の歌は、私にとって特別だ。
今回は、夢二の誕生日のちょうど1ヶ月前に、コンサートを企画した。

いつも、私の歌を支えてくれるたくさんの人たちの想いを一つにして、感謝を込めて。。。


     松原
竹久夢二 詩/妹尾幸陽 曲


あの松原が忘らりょか、
紫色の帯しめて、
松にもたれて待って居た、
あの子のことが忘らりょか。


この松原は今もある
もたれた松もそのまゝに
そして其の子も この俺も
生きて日本に居るものを。



いろんなエピソードが残る「松原」。
でも、この詩の「紫色の帯しめて、松にもたれて待って居た・・・」の二行から、夢二の「其の子」に対するいとおしい想いが切に伝わってくる。
それだけでじゅうぶんだと思えるのだ。