2017年03月21日

巣立つ子に。。。


学校・大学、3月は卒業式の季節。
そして、ささやかだが、私の音楽教室も卒業式を迎える年がある。

教え子はみんなかわいい。。。
幼稚園(保育園)の帽子をかぶり、お母さんに手をひかれ、あどけない表情で私の元を訪れてから、15年ほどの年月を共に過ごす子もいる。

先日、最後のレッスンを終え、私の教室を卒業していった子がいた。

ピアノ。
続けようと決心出来たきっかけは、ランゲの「花の歌」。

発表会。
一緒に歌ったフンパーティングの「ヘンゼルとグレーテル」。

電話越しに涙した。
大切な友達が逝ってしまった悲しみ。。。


最後のレッスンは『レ・ミゼラブル』。
「On My Own 」は数年前よりも大人びていた。


レッスンが終わった後、私はプレゼントをもらった。
宝塚の一路真輝さんが歌った『エリザベート』〜「私だけに」フィナーレバージョン。
得意なピアノの弾き語りを、観客の私は思い出と共に聴いた。
自分に自信をくれるのは、ただ「努力」しかないのだということを、巣立つ子に何度も伝えてきた。

だけれども、最後の最後には、やはり私はこう言うしかない。

「先生はいつもここにいるからね。。」と。

草花が春の陽射しを求め、うんと背伸びしはじめた。
前が見えなくなった時、私たちはつい自分の足跡を眼で追ってしまう。
でもそんなとき、お日さまに両手を伸ばして、うんと背伸びをしてみる。
春の草花のように、お日さまから笑顔の粒をもらうのだ。。。
お日さまはいつもいるから。
空にいるから。。。



巣立つ子に。。。






『エリザベート』〜「私だけに」フィナーレバージョン
              詩 小池修一郎

ある日 出会ったひとすじの道
ひたすら歩んだ 光めざして
いく度も ころびかけ あきらめかけた
その時出会った人の友情
その時ふれた人の愛情
遠く離れていても忘れない
迷い 悩み おじけづき 立ちすくんだ夜
深紅に染まる 夜明けが 私に教えた
長い夜もいつかは明ける
たとえ希望 閉ざされた時も
見失う事はない 私だけは

ある日出会った ただひとりの人
それはあなた かけがえのない
愛をそそいでくれた 私だけに

ありのままの私は
今ここに立つ (今ここを巣だつ)
何ものにもとらわれず
自由に生きるの
涙 笑い 悲しみ 苦しみ
長い旅路の果てにつかんだ
決して終わる ときなどこない
あなたの愛
この愛





他にも、今年音大のミュージカルコースを卒業した教え子も、ユニバーサルで活躍したり、ミスブライダルモデルグランプリ2016 全国ファイナリスト トゥエンティ賞を受賞するなど頑張っています。
私のかわいい教え子達のことも、これから発信していこうと思います。
どうか、応援してあげてくださいね!