2019年03月04日
のれんの先の 花数珠に。。。
しだれ咲く のれんの先の 花数珠に
言葉無くした 城南宮よ・・・
《白梅 花言葉「気品」》
寒い時期に花を咲かせる植物はみな、とても我慢強い。
そして不思議とその花びらは透けるようで柔らかい。。。
小さい頃は、実家の庭に植えてあった梅の木を、座敷からよく眺めていた。
繊細な花とは違いゴツゴツとした木の幹に、幼い私は違和感を感じていた。
春が過ぎ、夕暮れ時の気温が心地よい頃になると、木はビロードのような肌の実をたわわに付け始める。
そんなふうに季節の移り変わりを目の前で見て感じ取ってきた体験は、今、私の歌のエネルギーになっている。
美しいものを見ていると、なぜか泣きたいような気持ちになることがある。
たとえば幼い時の思い出とか、大切なものを手放した寂しさとか・・・
人は勝手になぐさめれれていると思い込む。
ものも言わない、そこから一歩も動くこともない、土に根を張っていなければ枯れてしまう命の重さを知れば知るほどに、そこにすがりたくなる時があるのだ。
しだれ咲く のれんの先の 花数珠に
言葉無くした 城南宮よ・・・