2022年05月18日
手紙。。。
「筆まめ」という言葉がある。
パソコンやタブレット、携帯電話でメールが送れるようになって、ペンと便箋で手紙を書く人は少なくなっただろう。
友達同士、仕事の同僚、恋人同士、そして家族。
面と向かって言えないことは、メールやラインなど、可愛いスタンプや絵文字でデコレーションすることで、解決はうんとスピード化した。
先日、化粧台の引き出しを整理していたら、母からの手紙がいっぱい出てきた。
大学時代に、お米など食料品の荷物に入っていたものから、お誕生日ごとに渡してくれた手紙など、35年間貯めたものは相当の数だった。
「書く」ことが好きだった母の影響で、私も手紙を書くのが好きだ。
コンサートの案内状も、その人の顔を思い浮かべながら書くのが楽しかった。
夜遅くまで、便箋を選びながら1通ずつ書く私を見て、娘たちは「お母さん、筆まめやね・・・」とよく言っていた。
手紙は、相手に届くまでのドキドキと、返事が来るまでのワクワクする時間が良い。
メールやラインのように一瞬で行き来する無言の会話とは違うのだ。
今から100年以上も前、異国の想いびとに何週間もかけて手紙を送り合う男女の「心のやりとり」に、今心打たれるのは、世の中の変化と、人間の変化に少々疲れているからかもしれない。
プリヤンバダ・デーヴィーと岡倉寛三
『愛の手紙〜宝石の声なる人に』
大岡信 編訳
岡倉寛三(岡倉天心)【1863-1913】は、東京藝術大学の設立に高家した日本の思想家・文人。
ニューヨークで『茶の本』を英語で出版。
ブリヤンバダ・デーヴィーは、インドの女性詩人。
100年以上も前の、たった1年の愛のカタチは、『手紙』だった。。。