2013年09月28日

ふるさとすすき。。。


人が自然と共存してきた歴史。。。

たった一つの「うた」は、それを聴いた人の数だけ、鮮やかな光景をうつすだす見えない力を持っている。



ふるさとすすき。。。





ふるさとすすき
細川雄太郎 詩/小坂明子 曲


ちぎれたぞうり 片手にさげて
待っておくれと ともだちを
泣きべそかいて 追うたみち
すすきにかくれ またみえて
あの日の夕陽は 赤かった
あの日の村は 遠かった

お化けの声が すすきのかげで
ここだここだと かくれんぼ
ひとりの僕は うずくまり
すすきの穂波 見てたっけ
あの日の土は ぬくかった
あの日の風は 青かった

別れて遠い 思いでこみち
おいでおいでと さしまねく
茜のとんぼ 二日月
ふるさとすすき 銀の波
あの日の夢を 手のひらに
あの日の唄を この背に



野口雨情、北原白秋、竹久夢二・・・その詩を歌う度、せつないほどふるさとが甦る。
「ちんから峠」「あのこはだあれ」など、今も人々に愛される歌の作者である滋賀の詩人《細川雄太郎》。。。
この「ふるさとすすき」は、作者自身の幼い頃をうたったものなのだろうか。



ふるさとすすき。。。




うずくまった足下から香る土の匂いとその温みは、生まれる前から知っていて、そして永遠に忘れることのないものなのだ。。。