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Posted by 滋賀咲くブログ at

2016年03月23日

あのころ Vol 2 。。。


人は歌に人生をかさね、歌は人の心で生き続けます。
ふと聴こえてきた懐かしいメロディーに思わず手を止め、あのころの自分を思い出す時、歌は私達に語りかけるのです・・・
「人生の主役はいつも自分自身なのだ」と。

生誕130年を迎えた山田耕筰の名曲「この道」「曼珠沙華」「からたちの花」をはじめ、「初恋」「さくら貝の歌」「愛の讃歌」「精霊流し」など、時を超えて人々に愛され続ける名曲の数々を、6月18日(土)14:30 ルッチプラザ ベルホール310からお届けします。








さて、日本名歌の一つ、石川啄木の「一握の砂」の中の一首に越谷達之助が曲を付けた「初恋」。
数少ない言葉の中から、当時の若者の「恋」のありかたなどが伝わってきます。
「腹這ひ」「いたみ」という言葉の語感から受ける心の中の秘密めいたもの。
「おもひ出ずる日」という、女性の共感をつかむようなくくり。。。

島崎藤村も「初恋」という詩を書いていますが、「歌う」となると、私はこちらの3行ですね。


砂山の砂に腹這ひ
初恋の
いたみを遠く思ひ出ずる日



歌曲では、同じ言葉が何度か繰り返されます。
不思議とそれも全く違和感なく、始めからそうであったように心に浸透してきます。



   初恋
石川啄木 詩/ 越谷達之助 曲

砂山の砂に腹這い
初恋のいたみを
遠く思ひ出ずる日

初恋の痛みを
遠く、遠く、あぁ・・・・
思い出ずる日

砂山の砂に腹這い
初恋のいたみを
遠く思ひ出ずる日


中学2年の夏休み、何かのご褒美に母親に買ってもらった、日本歌曲集のLPレコード。
その中におさめられていた「初恋」を聴いた時が、私の初恋だったのかもしれません。。。

啄木の「一握の砂」を読んでいると・・・
過ぎ去った時間、生きている時間、生きてゆく時間。
無機質に砂がサラサラと落ちゆくように、
美しく時間を重ねたいと、そう思えます。

よどみ、かたまることなく、
サラサラと、サラサラと。。。。。



日本の詩と歌シリーズ 歌いつなぐ「日本の歌・心の歌」
あのころ Vol.2
2016.6.18(土)14:30 開演 14:00開場
Sop. 白谷仁子 Pf. 横田麻友子
会場 :ルッチプラザ ベルホール310
チケット:前売り券 1,500円 当日券 2,000円

お問合せ:siratani.m@gmail.com(音楽企画 湖音ko-on)




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