
2017年12月29日
歌の花をさかせるために。。。
豊かなる
山吹色の
肉体を
やがて抱(いだ)くは
白き恋人
《花梨 花言葉「豊麗」「唯一の恋」》

花梨の花を、わたしは見たことがない。
薔薇科の花梨は、その名の通り、梨の花のような可憐な花を咲かせる。
来年こそは・・・と思っていても、気付いたときには花の季節は終わり、山吹色のかたい実がコロコロと落ちている。
誰も拾わない花梨の実は、疲れ果てた心のカタチのようだ。
枯葉のベッドで、今はただ静かに眠ろう。
やがてその上に降りかかる白い雪さえ、心は花梨となって優しく受け止めるだろう。
春に歌の花を咲かせるために、ただ静かに眠ろう。。。
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