
2017年10月22日
声と心。。
真っ赤なモミジがサワサワと
風に揺られて雨に濡れ
どの子も同じに見えるけど
いえいえ、よぉくみてください
色も形も輝きも
一枚一枚ちがいます
幾度も変化を遂げながら
やがて一本の美しい木になるのです。。
《楓(もみじ)花言葉「美しい変化」》

エンジョイ・ザ・バロックのために立ち上げた合唱団の練習も、本番まであと5回となった。
大学を卒業して長浜に帰った時は、コーラスの指導をする自分の姿を想像したこともなかった。
そんな私が、今はたくさんのコーラスに関わり、たくさんの喜びと笑顔をもらっている。
声を合わせて歌うこと。
それはメンバー同士が心で握手をしているのと同じだと、私は思う。
悴んだ指先は、仲間が温めてくれる。
プロ集団の合唱は美しい。
それぞれの声を操る技量と、まわりの音を聴く耳が備わっている歌手の集まりが、美しくないわけがない。
だけれど、それぞれがそれぞれの仕事を持ち、世代も声質も様々なメンバー達で作られるハーモニーもまた、世界中でただ一つだけのハーモニーだ。
この世に「美しくない声」など存在しない。
もしも、「美しくない声」が存在するならば、「美しい声」も存在しないと、私は思う。
コーラスユウスゲ、ルミエール、エンジョイ・ザ・バロック。
私が聴く歌声のどれもが、あたたかく、美しい。
技術の高さ、クオリティの高さを求め合い努力することは、心でつないだ手と手を、強く握り合うことに繋がる。
声楽家を目指し勉強をはじめた頃から今まで、発声について、自分の歌について悩まない日は無かった。
それはもちろん私だけではないだろう。
どうすれば思うように声が出るのか、どうやって歌えばもっと楽しくなるのか、私には、伝えたいことがたくさんある。
そしてそれ以上に、コーラスをする全ての人に、たった一つの「自分の声」を愛して欲しい。
声と心は一本の糸で繋がっているから。。。

どの子も同じに見えるけど
色も形も輝きも
一枚一枚違うのです。。。