
2016年08月16日
小鳥のごとく。。。
早朝のお庭。。
季節を感じさせるのは、陽の高さでも気温でもない。
それは、生きてきたからこそ知っている、「心が感じる匂い」だ。
表玄関を開けると、種を熟しかけた背の高い向日葵から、いっせいに飛び立つ小さなお客様・・・カワラヒワ。
夏の盛り、精一杯花を咲かせた向日葵は、やがて花弁を散らし首をもたげる。
その噂をどこで聞きつけるのか、カワラヒワは毎年やってくる。
それが無性に嬉しくて可愛くて、私は毎年、お庭に向日葵の種を蒔く。。。
小鳥のごとく
八木重吉
ただ うたわしめよ
ただ なかしめよ
われを つくりしものよ
小鳥のごとく われを 生きしめよ、
残すべき 名のわずらいも無く
つたなきを かえりみもせず
ひと きかざるを うれいもせず、
うたい おわらば そのままに
消えゆく うたを ひくくとも
ちからを こめて うたわしめよ
〜『神を呼ぼう』新教出版社〜
チリリリリリリ・・・・・
この夏の終わりも、カワラヒワの歌声は私にとって、「優しき歌」となるのだ。。。。
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