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Posted by 滋賀咲くブログ at

2016年08月18日

はじまりはそこに・・・コンサート『SONNET〜ひとり芝居』

その地を踏みしめ
見えないものの息づかいを感じる

風を読み 緑を仰ぎ
聞こえるすべての音という音を心で受け止める

誰かのためにとか仕方なかったとか
そんなことがどれほど小さいことなのかを気づかされる瞬間を
人は誰も平等にあたえられている

誰に話すこともなく
でも忘れることなどけしてない

人から見ればちっぽけで
だけどとてつもない大きな石のかたまりを
時間をかけて溶かしてくれるのが
詩であり音楽だとおもう。。。










立原はヴェランダのカンヴァス張りの椅子に、長身を折り掛けるやうにして座ると、特有の大きな眼をあたりに配り、いきなり『ね、此の家の設計は間違つてゐますよ。壊して僕に設計し直させなさい。随分つまらない建て方だ。』そんなことを云ひながら、早速ポケットから緑色の鉛筆を取り出し、卓の上の上片にせつせと略図を書き始めた。私は『別荘を作らせたら日本一』の此の建築家の敏活なイマジナシヨンの展開に感歎した。
それから私達はガブリエル・フオオレの『優しき歌』のレコードに耳傾けながら、微風と鳥の声と透明な光線の中で、愉しい数時間を過した。
「優しき歌」の世界 立原道造と水戸部アサイ 立原道造記念館 (立原道造の追憶ー 中村真一郎)から







新しい自分を見つけた時、そこはいつもはじまりになる。
大切な人を、大切な自分を想いながら、私の歌を聴いてください。。。



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Posted by 白谷仁子 at 15:15コンサート立原道造